七日町通りから鶴ヶ城へ徒歩22分、会津若松の城下町を半日で歩く道順

当ページのリンクには広告が含まれています。

会津若松の城下町を歩いて回るなら、JR七日町駅を出て七日町通りを西へ進み、札の辻を経て鶴ヶ城へ向かう道順が無理のない組み合わせです。七日町駅から鶴ヶ城までは徒歩で約22分なので、通りの店に寄り道しても半日あれば両方を回れます。福島県会津若松市には公式のウォーキングコースとして整備された一本のルートはなく、歩く道順は自分で組み立てることになります。

七日町通りは、明治から昭和初期の蔵や洋風建築が並ぶ約800メートルの通りです。鶴ヶ城は1965年(昭和40年)に再建された天守閣で、内部は郷土博物館になっています。どちらも、1590年に蒲生氏郷が築いた城下町の上にあります。商家の並ぶ通りから城の石垣まで歩くと、会津のまちが城を中心に作られてきたことが足で分かりますね。

歩き疲れたときは、会津若松駅を起点に走るまちなか周遊バスの「ハイカラさん」と「あかべぇ」に乗れます。1回の乗車は両路線とも250円です。歩きとバスを組み合わせれば、飯盛山や会津武家屋敷まで足を延ばすこともできます。

目次

七日町駅から鶴ヶ城までは徒歩約22分、半日で回れる道順

七日町通りと鶴ヶ城を一度に回るなら、午前に七日町通り、午後に鶴ヶ城という順番が歩きやすい組み方です。午前中にレトロな通りを歩き、昼を挟んで城に入れば、鶴ヶ城の入館締め切りである16:30にも余裕をもって間に合います。

道順は、次の4つの区切りで考えると分かりやすくなります。

区切り行き先立ち寄り先と目安
出発起点のJR七日町駅駅カフェで出発前に一息
通りの散策七日町通りを西へ白木屋漆器店、山田民芸工房、太郎庵 七日町菓房
城へ向かう札の辻を経て鶴ヶ城方面へ七日町駅から鶴ヶ城まで徒歩約22分
到着鶴ヶ城天守閣と茶室麟閣を見学

七日町通りは約800メートルなので、通り抜けるだけなら長い距離ではありません。時間がかかるのは、店に入ってからです。白木屋漆器店には1000種類以上の漆器が並び、山田民芸工房では起き上がり小法師の絵付け体験ができます。絵付けまでするなら、通りの散策だけで午前中が埋まると見ておくと予定が崩れません。

鶴ヶ城の公園内は、見学に数時間かかるとされています。天守閣と麟閣に加えて石垣やお堀の周りまで歩くなら、午後をまるごと城に充てるくらいがちょうど良い配分でしょう。

歩く距離を減らしたい日はバスと組み合わせる

足に自信がない日は、全部を歩く必要はありません。会津若松駅からまちなか周遊バス「ハイカラさん」に乗ると、約5分で「七日町白木屋前」に着きます。そこから七日町通りを歩き、城へ向かう区間だけバスに乗って「鶴ヶ城入口」で降りれば、城までは徒歩約5分です。行きは歩いて、帰りはバスに乗る、という使い分けもできます。

七日町通りは約800メートル、大正浪漫の町並みが残る城下町の通り

七日町通りとは、JR七日町駅から西へ伸びる約800メートルの通りのことです。通り沿いには明治から昭和初期にかけての蔵や洋風建築が立ち並び、会津漆器の店やカフェをのぞきながら歩けます。来街者は年間約30万人とされ、会津若松の城下町を歩くなら外せない場所です。

越後街道と米沢街道、下野街道が通った会津の西の玄関口

七日町が栄えた理由は、街道が集まる場所だったからです。越後街道、米沢街道、下野街道が通る会津の西の玄関口として古くから開け、藩政時代には旅籠や問屋が集まっていました。七日町通りは越後街道筋の城下町の通りとして、1590年に蒲生氏郷が築いた城下町の歴史を受け継いでいます。

大正期にはモダンな町並みへと姿を変え、その面影がいまの通りにも残っています。賑わいは昭和に入っても続き、昭和初期には市内でも屈指の繁華街として、昭和30年代までは市内随一の繁華街として人を集めました。

町名は毎月7日に立った市に由来

七日町という町名は、毎月7日に市が立ったことに由来するそうです。街道を行き来する旅人が泊まる旅籠と、荷を扱う問屋が集まる通りに、月に一度の市が重なっていました。人が集まる理由のそろった通りだったわけです。

さびれた通りを大正浪漫調のまちづくりで立て直した

七日町通りは、ずっと賑わい続けてきた通りではありません。繁華街だった時代のあと、通りは衰退し、空き店舗が増えた時期を経験しました。そこから大正浪漫調のまちづくりに取り組み、歩いて楽しい通りとして復活しています。

明治と大正、昭和初期の商家が残る通りは、JR只見線の七日町駅からすぐの位置にあります。駅を降りてすぐに古い町並みが始まるので、列車で来た人でも迷わず歩き出せます。

七日町通りの立ち寄り先は白木屋漆器店と山田民芸工房が中心

七日町通りで時間を取りたいのは、建物そのものが見どころの白木屋漆器店と、絵付け体験ができる山田民芸工房の2軒です。休憩には太郎庵 七日町菓房と七日町駅の駅カフェが使えます。

白木屋漆器店は大正3年築、会津初の洋風建築

白木屋漆器店は、大正3年に建てられた土蔵造り3階建ての洋風建築です。ルネッサンス様式を取り入れた建物で、会津で初めての洋風建築とされています。設計を手がけたのは山岸清助です。

店では1000種類以上の漆器を扱っています。漆器を選ぶ楽しみに加えて、照明や階段の手すりといった建物の細部も見どころになっています。漆器を買う予定がなくても、建物を見るためだけに入る価値はあります。

営業時間は9:30から17:30です。会津若松駅からまちなか周遊バス「ハイカラさん」で約5分、「七日町白木屋前」で降りるとすぐです。バスで七日町通りに入る場合は、この店を散策の起点にすると歩きやすくなります。

山田民芸工房で起き上がり小法師の絵付けを体験

山田民芸工房は、七日町12-35にある工房です。JR只見線の七日町駅から近く、駅を出て早い段階で立ち寄れます。

この工房では、会津の郷土玩具である起き上がり小法師の絵付け体験ができます。営業は通年なので、季節を問わず予定に組み込めます。自分で色を付けた小法師は、そのまま旅の土産になります。絵付けを予定に入れるなら、午前の早い時間に工房へ向かうと、午後の鶴ヶ城見学に響きません。

太郎庵 七日町菓房と駅カフェで休憩

太郎庵 七日町菓房は、カフェスペースを備えた和洋菓子店です。約800メートルの通りを歩く途中で、腰を下ろして甘いものを食べられる場所があるのは助かります。

七日町通りの起点にあたるJR七日町駅には、駅カフェがあります。出発前に一息つく使い方も、散策を終えて帰りの列車を待つあいだに休む使い方もできます。

鶴ヶ城の天守閣は大人410円、開館は8:30から17:00

鶴ヶ城の天守閣は、開館時間が8:30から17:00で、入館は16:30までです。休館日はなく、無休とされています。天守閣の内部は郷土博物館になっていて、最上階には展望層があります。

区分料金
天守閣大人410円、小人150円
天守閣と茶室麟閣の共通券約510円から520円
茶室麟閣のみ単独で210円
鶴ヶ城公園(公園部分)無料

天守閣と麟閣の両方に入るなら、別々に払うより共通券のほうが安く済みます。公園部分は無料なので、天守閣に入らず石垣やお堀の周りを歩くだけでも楽しめます。料金は改定されることがあるため、訪問前に公式情報で確認してください。

鶴ヶ城の歴史は1384年の館に始まり、1593年に七重の天守が建った

鶴ヶ城の起源は、1384年に葦名直盛が館を築いたことにあるとされています。いまの城の形を作ったのは、そのあとに城を作り替えた蒲生氏郷と加藤明成です。

蒲生氏郷が東日本で初めての本格的な天守を建てた

蒲生氏郷は黒川城を改築し、1593年(文禄2年)に東日本で初めての本格的な天守を建てました。七重の壮大な天守が完成し、城の名前も鶴ヶ城に改められたと伝わっています。

縄張りとは、城の区画や堀、石垣の配置を決めることです。鶴ヶ城の縄張りは蒲生流で、氏郷は1590年に城下町も築いています。この城下町が、いまの会津若松のまちの基礎になりました。七日町通りから鶴ヶ城まで歩く道は、氏郷が作った城と町の関係をそのままたどる道でもあります。

1639年(寛永16年)には、城主の加藤明成が天守閣を五層に改めました。この五層の姿が、現在の天守の姿です。

戊辰戦争で約1カ月の籠城に耐えた城

1868年の戊辰戦争では、鶴ヶ城が籠城戦の舞台になりました。約1カ月のあいだ新政府軍との激しい攻防に耐え、難攻不落の名城と称えられています。城内の石垣には、このときの砲弾跡がいまも残っています。

戦いのあと、天守は明治政府の命令で取り壊されました。博物館の案内では、取り壊しは明治7年(1874年)です。

1965年に天守を再建、2011年に赤瓦が戻った

現在の天守は、1965年(昭和40年)に再建されたものです。本丸跡に鉄筋コンクリート造で建てられ、内部は郷土博物館になりました。2015年にもリニューアルが行われています。

2011年には幕末当時の赤瓦が天守の屋根に復元されました。これにより、鶴ヶ城は日本で唯一の赤瓦の天守閣とされています。

城郭は本丸、二の丸、三の丸、北出丸、西出丸で構成されています。天守を見たあとにこれらの区画を歩くと、城の広さが足で分かります。

鶴ヶ城公園の見どころは桜と天守閣からの眺め、石垣とお堀、茶室麟閣

鶴ヶ城公園で見ておきたいのは、桜、天守閣からの眺め、石垣とお堀、茶室麟閣の4つです。どれも公園の中で歩いて回れる距離にあります。

春は約1000本の桜、夜はお堀に映る夜桜

春の鶴ヶ城公園では、ソメイヨシノのほか、ヤエザクラやシダレザクラなど約1000本の桜が咲きます。ライトアップされた夜桜は、お堀の水面に映る姿も人気です。春に訪れるなら、日中に七日町通りを歩き、日が暮れてから城に戻って夜桜を見る回り方もできます。

天守閣の展望層から磐梯山と市街を一望

天守閣の最上階にある展望層からは、磐梯山や会津若松市街を一望できます。晴れた日には遠くの山並みまで見渡せます。午前に歩いた城下町を、今度は上から眺めることになります。

天守閣からは、月見櫓の下にある滝廉太郎「荒城の月」の詩碑も見下ろせます。展望層に上がったら、山並みだけでなく足元にも目を向けてみてください。

砲弾跡の残る石垣と、堀端の遊歩道

城内には見応えのある石垣が随所に残っています。なかでも戊辰戦争の砲弾跡が残る石垣は、約1カ月続いた籠城戦の激しさを伝える場所です。

堀端には遊歩道があり、石垣とお堀を眺めながら歩いて巡れます。鶴ヶ城をウォーキングで楽しむなら、天守閣の中を見たあとに、この遊歩道までは歩いておきたいところです。

茶室麟閣でお抹茶を一服

茶室麟閣は、蒲生氏郷が茶人を招いて建てた茶室です。千利休の息子で茶人の千昌庵を京都から呼び寄せたと伝わっています。

麟閣では、茶園を眺めながらお抹茶を楽しめます。天守閣の見学と石垣めぐりで歩いたあとに座って一服できるので、城の中での休憩場所として使えます。

城下町歩きを延ばすなら飯盛山と会津武家屋敷へ

鶴ヶ城と七日町通りのほかにも、会津若松の城下町には歴史ある名所が点在しています。これらもまちなか周遊バスで結ばれているので、歩きとバスを組み合わせて回れます。

白虎隊ゆかりの飯盛山と、二重らせんの会津さざえ堂

飯盛山は市街の東側にあり、白虎隊が自刃した場所です。白虎隊の墓地までは約170段の階段があります。有料のスロープコンベアもあるので、城下町を歩いたあとで足が疲れていても上がれます。山頂からは会津盆地を一望できます。

同じ飯盛山にある会津さざえ堂は、1796年に建てられた六角三層の仏堂です。二重らせん構造の木造建築として、国の重要文化財に指定されています。上りと下りの通路が交差しないスロープ構造になっていて、実際に上り下りすると建物の作りがよく分かります。

会津武家屋敷と旧滝沢本陣で幕末の会津をたどる

会津武家屋敷は、会津藩家老・西郷頼母の邸宅を復元した歴史体験型のミュージアムです。御成り御殿や自刃の間などが見どころです。

旧滝沢本陣は、戊辰戦争で本陣となった建物で、藩主の松平容保がここで指揮を執りました。鶴ヶ城や飯盛山の白虎隊士墓所とあわせて訪れると、幕末の会津で起きたことを場所ごとにたどれます。御薬園も、七日町通りとあわせて回れる歴史名所のひとつです。

歩いたあとの会津グルメはソースカツ丼とこづゆ

城下町を歩いたあとは、会津の郷土料理で締めくくれます。

料理特徴
ソースカツ丼会津産米のご飯に千切りキャベツを敷き、ソースをからめた揚げたてのカツをのせた丼
馬刺し熊本、長野と並ぶ日本三大馬刺しの産地のひとつが会津。別名サクラ肉
喜多方ラーメン喜多方市の名物で、札幌、博多とともに日本三大ラーメンのひとつ
こづゆ干し貝柱のだしで根菜や豆麩を煮た汁物
わっぱ飯杉のわっぱにだし汁で炊いたご飯と旬の食材をのせ、蒸して作る郷土料理

ソースカツ丼は、大正時代から会津の庶民に親しまれてきた料理です。歩き回ったあとの空腹には、揚げたてのカツと千切りキャベツの組み合わせがよく合います。

馬刺しの赤身は、空気に触れると桜色になります。サクラ肉という呼び名は、この色から来ています。

こづゆは、会津藩のご馳走料理として生まれました。特別な日のためのもてなし料理とされ、普段の食事とは少し格の違う一杯です。

七日町周辺には、大正時代の木造家屋や明治時代の蔵を活かした渋川問屋があります。七日町駅からすぐの場所で、古民家の会津料理店とあわせて、散策の流れで食事に寄れます。東山温泉の卯之家では、ソースカツ丼と喜多方ラーメン、馬刺しがセットになったメニューもあります。

東京から会津若松へは約2時間20分から2時間30分

東京から会津若松へは、東北新幹線で郡山まで行き、磐越西線に乗り換えるルートが一般的です。所要時間は、おおむね2時間20分から2時間30分ほどです。

鶴ヶ城へは会津若松駅からタクシーで約10分

鶴ヶ城への行き方は、タクシーとバス、徒歩の組み合わせで選べます。

出発地と手段所要時間
会津若松駅からタクシー約10分
ハイカラさんかあかべぇで「鶴ヶ城入口」下車下車後に徒歩約5分
西若松駅から徒歩約17分
七日町駅から徒歩約22分

城下町を歩くことが目的なら、七日町駅から歩くのがいちばん向いています。約22分という距離に、七日町通りの散策がそのまま重なるからです。七日町通りの散策とあわせても、半日で無理なく両方を巡れます。

まちなか周遊バスは1回250円、1日フリー乗車券は700円

まちなか周遊バスとは、会津若松駅を起点に主要な観光スポットを回るバスのことです。「ハイカラさん」と「あかべぇ」の両路線があり、鶴ヶ城や七日町通り、御薬園、飯盛山、会津さざえ堂、東山温泉までを結んでいます。

ハイカラさんは左回り(反時計回り)、あかべぇは反対の右回りで運行しています。会津バスは2023年に、どちらも30分ごとの運行であると説明し、あかべぇに使う車両2台を電気バスへ更新する計画も発表しました。運行は会津乗合自動車(会津バス)が担っています。

運賃は、1回乗車が両路線とも250円、専用の1日フリー乗車券が700円です。1日に何度も乗り降りするなら、フリー乗車券のほうが割安になります。運行は通年で、営業時間は8:00から17:30です。最終便の時刻は時期によって変わります。

歩き疲れたらバスに乗り、また降りて歩く。この組み合わせができるのが、会津若松の城下町歩きの良いところです。運賃や運行の最新情報は、会津バスの公式情報で確認してください。

七日町通りと鶴ヶ城の散策でよく出る疑問

七日町通りから鶴ヶ城まで歩くとどれくらいかかるのか、という疑問には、七日町駅から鶴ヶ城まで徒歩約22分と答えられます。店に寄る時間を足しても、七日町通りと鶴ヶ城の両方を半日で回れます。

鶴ヶ城に休みの日はあるのか、という点も気になるところです。天守閣は休館日がなく、無休とされています。開館は8:30から17:00で、入館は16:30までなので、午後に回るなら16:30を目安に城へ着くようにしてください。

天守閣に入らず公園だけ歩く場合にお金がかかるか、という疑問もあります。公園部分は無料で入れます。桜の季節や堀端の遊歩道を歩くだけなら、入場料は要りません。

起き上がり小法師の絵付けは季節を選ぶのか、という点については、山田民芸工房は通年で営業しています。冬に訪れても体験できます。

歩くのがつらくなったときは、まちなか周遊バスに乗れば移動を短くできます。会津若松駅を起点に左回りのハイカラさんと右回りのあかべぇが走っているので、行きたい場所に近い向きの路線を選んでください。

七日町通りから鶴ヶ城へ、半日で歩く会津の城下町

会津若松の城下町歩きは、JR七日町駅から七日町通りを西へ歩き、札の辻を経て鶴ヶ城に入る道順で組むのが基本です。七日町駅から鶴ヶ城までは徒歩約22分で、通りの約800メートルに白木屋漆器店や山田民芸工房といった寄り道先が並んでいます。

鶴ヶ城では、天守閣の展望層から磐梯山を眺め、戊辰戦争の砲弾跡が残る石垣を歩き、茶室麟閣でお抹茶を一服できます。天守閣の入場料は大人410円で、公園部分は無料です。足が疲れたら、1回250円のまちなか周遊バスがあります。歩いたあとは、ソースカツ丼やこづゆで締めくくってください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次