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明石川散策のみちは、神戸市西区が紹介する「西区ふるさと散策のみち」全7コースのひとつで、距離は約8.7km、歩く時間の目安は約130分です。西神中央駅が起点であり、終点でもあります。道のりは西神ニュータウンを出て、春日神社や宝珠寺を結ぶ農村地帯へ入っていきます。
西区は神戸市の中で2番目に広い区で、面積は市域のおよそ4分の1を占めます。同じ区の中に、ニュータウンの住宅地と、田園や川沿いの景色が並んでいます。区内には明石川と伊川、櫨谷川がゆったりと流れ、農村部には豊かな自然が残っています。歴史や文化にかかわる場所も多く、そうした土地の魅力を歩きながら楽しむための道として作られたのが、西区ふるさと散策のみちになります。
ウォーキングマップでは、本線にあたるウォーキングコースと、脇へそれる寄り道コースが色で分けて描かれています。

明石川散策のみちの8.7kmは疎水散策のみちを少し上回り、田園めぐりのみちを下回る
西区ふるさと散策のみちのほかのコースと並べると、明石川散策のみちの距離は疎水散策のみちを少し上回り、田園めぐりのみちと鬼やらいのみちには及びません。
| コース名 | 距離 | 所要時間の目安 |
|---|---|---|
| 明石川散策のみち | 約8.7km | 約130分 |
| 疎水散策のみち | 約7.4km | 約110分 |
| 田園めぐりのみち | 約12km | 約180分 |
| 鬼やらいのみち | 約14.9km | 約220分 |
表の時間は、時速5kmのペースで歩いた場合をもとにしています。寄り道コースで施設を見て回る時間や、途中でひと息つく時間は入っていません。
疎水散策のみちは農業用水路に沿って歩くコース
疎水というのは、農業用水路のように、水を使う目的で人がつくった水路をまとめて呼ぶ言葉です。疎水散策のみちでは、こうした水路のわきを歩きます。
鬼やらいのみちの名前は平安時代の宮中儀式から
鬼やらいは追儺とも書きます。平安時代、宮中では大晦日の行事として、疫病を運んでくる鬼を追い払う儀式が行われていました。鬼を払う役目を担ったのは、方相氏と呼ばれる役の者です。のちの節分の豆まきは、この儀式がもとになったとされます。鬼やらいのみちは、この鬼やらいにゆかりのある寺院を巡るので、その名がつきました。
田園めぐりのみちは名水の野中の清水を通る
田園めぐりのみちの経由地には、西区岩岡町の野中の清水が含まれます。名水として知られる清水で、日本五水の一つとも、播磨十水の一つともいわれます。1996年に公園として整えられ、野中の清水公園という名前がつきました。毎年11月には、野中の清水まつりとも呼ばれる「岩岡を歩こう会」が開かれています。
起点の西神中央駅へは三宮から地下鉄でおよそ30分
神戸市営地下鉄西神・山手線に乗って西へ向かうと、終点が西神中央駅です。三宮から乗れば、およそ30分で着きます。
この路線の歴史は、1977年3月13日にさかのぼります。この日、名谷から新長田までの区間が西神線として走り始めました。そこから西と東の両方へ線路を延ばし、1987年3月18日に西神中央から新神戸までがすべてつながります。「みどりのUライン」の愛称で呼ばれる路線が完成したのも、このときでした。
さらに2020年6月1日、北神線が神戸市の運営に移りました。これで西神・山手線と北神線、海岸線の3路線からなる、今の神戸市営地下鉄の形ができあがっています。
西神中央駅から徒歩約5分の西神中央公園には埋蔵文化財センターが併設
歩き出す前やゴールしたあとに立ち寄れるのが、駅から歩いて5分ほどの西神中央公園です。なだらかで広い芝生広場があり、大型の複合遊具も置かれています。春になると桜が咲き、園内の見どころになります。
公園の中には神戸市埋蔵文化財センターがあり、入館料はかかりません。地元の歴史を知るための施設で、展示品は古代の大型動物を復元した模型から、石器や埴輪、昔の暮らしで使われた道具まで多岐にわたります。出土品を整理する遺物整理室もあり、復元作業の様子を見学できます。
埋蔵文化財の多くは遺跡で、発掘には事前の届け出が必要
埋蔵文化財とは、土の中に眠る文化財を指し、大半を遺跡が占めます。貝塚や古墳のように、埋蔵文化財が眠っていると知られている土地を、文化財保護法は「周知の埋蔵文化財包蔵地」と呼んでいます。調べるためにこうした土地を掘る場合、前もって届け出をしなければなりません。
埴輪は円筒埴輪と形象埴輪の2種類に分かれる
埴輪は、古墳の墳丘などに並べて立てた土製品です。大きく分けると円筒埴輪と形象埴輪があります。
円筒埴輪は墳丘のまわりに垣根のように並び、古墳を聖域として区切るために置かれたとされます。形象埴輪のほうは、人や動物をかたどったもの、家の形をしたもの、盾や甲冑といった器財をかたどったものに分かれます。埋葬施設のまわりなどに並べられ、亡くなった人を送る儀式で使われたとみられています。
古墳時代の前期につくられたのは円筒埴輪と家形埴輪、器財埴輪が中心でした。人物埴輪や動物埴輪が盛んにつくられるのは、後期に入ってからです。
西神中央は1982年にまち開きした西神ニュータウンの一地区
コースの起点がある西神中央は、西神ニュータウンを形づくる地区のひとつです。まち開きは1982年でした。
神戸市は、新住宅市街地開発法にもとづいて整えた団地として、狩場台や糀台、美賀多台、竹の台、春日台、樫野台などの「西神住宅団地」と、井吹台地区の「西神第2住宅団地」を挙げています。
新住宅市街地開発法は住宅地を大規模に開発するための法律
西神ニュータウンの団地は、この法律にもとづく事業としてつくられました。この法律は、住宅の需要がとくに大きい市街地のまわりで行う、住宅市街地づくりの事業について施行などを定めています。目指すのは、健全な住宅市街地を開発することと、住まいに困る国民へ相当規模の住宅地を供給することです。
新住宅市街地開発事業とは、都市計画法にもとづいて宅地を造成し、その宅地を処分し、宅地と一緒に必要な公共施設を整える事業を指します。
学園都市は1985年6月、西神南は1993年にまち開き
西区の学園都市がまち開きしたのは1985年6月です。1986年から1996年にかけて、大学や高専が次々と移ってきました。西区の住宅団地でいちばん新しいのは西神南で、1993年にまち開きしています。
同じ1985年の夏には、ユニバーシアード神戸大会も開催されました。大会は8月24日に始まり、9月4日に幕を閉じました。参加したのは106の国と地域で、神戸総合運動公園の中にある記念競技場がメイン会場でした。
明石川は流域面積128.4平方キロメートル、河道延長21.0kmの川
コースの名前になっている明石川は、神戸市西区と明石市にまたがって流れています。兵庫県がまとめた地域総合治水推進計画では、明石川水系について、流域面積が128.4平方キロメートル、河道延長が21.0kmと示されています。
兵庫県は2012年4月、都道府県で初めて総合治水条例を施行
総合治水は、川があふれる被害を、河川の工事だけで防ごうとせず、流域全体で抑えていく考え方です。兵庫県は、川や下水道を整えて水を流す対策と、雨水が一気に流れ出さないようにする流域対策、水につかったときの被害を小さくする減災対策の3つを組み合わせたものを総合治水と呼んでいます。
流域対策の中身は、開発にあわせた調整池づくりや、ため池や校庭、水田に雨水をためる取り組み、森林の手入れなどです。兵庫県は2012年4月、この考え方にもとづく総合治水条例を都道府県として初めて施行しました。
調整池は、大雨が降ったときに水をいったんためておき、下流や川へ流れ込む量を抑える施設です。宅地を開発するときに一緒につくられることが多く、雨水が流れ出る量のピークを下げる働きを持ちます。神戸市の要領は、開発したあとに流れ出る雨水の量が、下流の排水施設が流せる量から割り出した許容放流量を上回らないように計画するよう定めています。
押部谷明石川まつりは2023年の第18回に約1,500人が来場
西区押部谷町では、夏になると住吉神社のまわりと明石川を舞台に「押部谷明石川まつり」が毎年開催されています。第18回となった2023年8月20日には、およそ1,500人が足を運びました。会場ではいかだやゴムボートを使った川遊びが楽しめたほか、一斉放水も披露されました。
明石川散策のみちのコースマップは神戸市ウォーキングまっぷのDエリア
神戸市のウォーキングまっぷは、市全体を収めた全域マップと、エリアごとに分けたコースマップで構成されています。明石川散策のみちが載っているのは、このうちDエリアのコースマップです。
明石川散策のみちは西神中央駅発着、約8.7kmを約130分で歩くコース
明石川散策のみちは、西神中央駅を発着点とする約8.7kmの道のりで、歩く時間の目安は約130分です。








