2025年11月、京都の紅葉が最も美しく色づく季節に、歴史ある三都を巡る壮大なウォーキングイベントが開催されます。第4回 紅葉の三都を巡る京都ウルトラウォーキング2025は、長岡京から平安京、そして大津京へと続く103kmの道のりを、制限時間28時間以内に歩き切るという挑戦的な大会です。このイベントは単なるスポーツ競技ではなく、京都の豊かな歴史と文化、そして自然の美しさを自らの足で体感できる特別な体験として、多くのウォーキング愛好家から注目を集めています。特に2025年11月22日から23日という開催日程は、京都の紅葉がまさにベストシーズンを迎える時期と重なっており、参加者は勝龍寺城、嵐山、金閣寺、鞍馬、京都御所、二条城、平安神宮、八坂神社、伏見稲荷、平等院、醍醐寺といった京都を代表する名所を、紅葉に彩られた最高の状態で巡ることができます。累積獲得標高約1200mという起伏に富んだコースは、平坦な100kmウォークとは一線を画す難易度を持ちながらも、その分だけ達成感も格別なものとなります。

大会の基本情報と申込方法について
京都ウルトラウォーキング2025は、日本ウルトラウォーキング協会が主催する公式イベントとして、アクトレップ株式会社が運営を担当しています。大会の正式名称は「第4回 紅葉の三都を巡る京都ウルトラウォーキング2025」で、サブタイトルとして「紅葉の三都を巡る〜長岡京・平安京・大津京〜」が掲げられています。開催日は2025年11月22日(土)から23日(日)にかけての2日間で、距離は103km、累積獲得標高は約1200mとなっています。制限時間は28時間に設定されており、定員は300人で定員に達し次第締め切りとなります。参加費は13,800円で、この金額には参加賞と傷害保険が含まれています。
申込受付期間は2025年2月6日(木)から2025年11月2日(日)23:59までとなっており、支払方法としてはクレジットカード払い、Amazon Pay、コンビニ払いが利用可能です。申込はMoshicomまたはアクトレップ公式サイトから行うことができます。重要な注意点として、申込受付後は参加料の返還は行われないため、スケジュールを十分確認してから申し込むことが求められます。大会当日のスタート地点は京都府長岡京市にある勝龍寺城(京都府長岡京市勝竜寺13-1)で、JR京都線「長岡京」駅東口より南へ徒歩10分でアクセス可能です。ゴール地点は滋賀県の大津市なぎさ公園おまつり広場となっており、103kmを歩き通した参加者を琵琶湖の絶景が迎えてくれます。
コース全体像と各エリアの見どころ
本大会のコースは、長岡京の勝龍寺城をスタートし、京都の名所を巡りながら大津まで続く壮大なルートとなっています。具体的には、勝龍寺城から嵐山へ向かい、あだしの念仏寺、金閣寺、鞍馬、京都御所、二条城、平安神宮、八坂神社、伏見稲荷、平等院、醍醐寺を経て、最終的に大津市なぎさ公園おまつり広場へと至ります。このコースの最大の特徴は、京都の有名観光地をほぼ網羅しながら、標高差のある山道も含まれている点です。累積獲得標高約1200mは、平坦な100kmウォークとは異なる難易度を持ち、参加者には相応の体力と準備が求められます。
スタート地点となる勝龍寺城は、京都盆地の西南部に位置し、西国街道と久我畷が交差する交通の要衝に建てられた城です。元亀2年(1571年)に織田信長の意向を受け、細川藤孝により瓦・石垣・天守を備えた先駆的な城郭として造り替えられました。この城は安土城に先行する織豊系城郭の最古級の城として知られており、天正6年(1578年)には、明智光秀の娘・玉(のちの細川ガラシャ)が細川忠興のもとに輿入れし、婚礼がこの城で挙げられました。また、天正10年(1582年)の本能寺の変後、山崎の戦いで敗走した明智光秀が勝龍寺城に帰城し、その後北門から脱出して坂本城へ向かう途中で死去したという歴史的な舞台でもあります。現在の勝竜寺城公園は平成4年(1992年)に整備され、「日本の歴史公園100選」にも選ばれており、入園料は無料で秋には美しい紅葉を楽しむことができます。
嵐山エリアは古来より天皇や貴族も愛した風光明媚な地であり、京都随一の紅葉の名所として知られています。コースでは嵐山を通過し、さらにあだしの念仏寺へと向かいます。天龍寺の紅葉の見頃は例年11月下旬で、2025年11月15日から30日には特別早朝参拝が実施され、庭園のみ7時30分から入園可能となります。嵯峨野トロッコ列車からは保津峡の大自然を肌で感じることができ、夜のライトアップでは約1,000本の紅葉が900基ほどのライトにより照らされる幻想的な光景を見ることができます。宝厳院のライトアップは2025年11月22日(土)から12月7日(日)まで開催されるため、まさに大会開催日と重なり、参加者は紅葉の最盛期を歩くことになります。
金閣寺の紅葉の見頃は例年11月下旬から12月上旬です。金閣寺は松や杉などの針葉樹が多く、紅葉スポットとしてはあまり有名ではありませんが、カエデの紅葉と金色の建物の優雅なコントラストは見事で、鏡湖池に映り込む金閣と紅葉の眺めが特に見どころとなっています。金閣寺・御室・太秦エリアでは2025年11月8日(土)から12月7日(日)に特別公開が予定されています。
コースの中でも特に厳しいとされるのが鞍馬への登りです。参加者のレポートによると、この区間は距離と登りの両方でペースが落ちやすく、体力を大きく消耗します。薬王坂と呼ばれる急坂があり、多くの参加者がここで苦戦しています。鞍馬寺は770年(宝亀元年)に律宗の開祖・鑑真和上の高弟・鑑禎上人が毘沙門天を祀る草庵を結んだのが起源とされており、796年(延暦15年)に藤原伊勢人によって伽藍が造営され、北方の王城鎮護の道場となりました。牛若丸(後の源義経)が天狗と修行をした地としても広く知られています。鞍馬寺の紅葉見ごろは例年11月上旬頃で、標高約489メートルに位置するため、市街地よりも見ごろが早くなります。仁王門から本殿金堂までの九十九折参道を登りながら紅葉狩りを楽しむことができ、山門(仁王門)周辺の紅葉が特に素晴らしく、本殿前庭からは比叡の山並みとカエデのグラデーションの絶景が見られます。
京都御所は1331年(元弘元年)から明治に東京の皇居に移られるまで、代々の天皇が住まわれていた場所です。現在の京都御所は1855年(安政2年)に再建されたもので、平安から明治までの1000年以上にわたり天皇が住んでいた場所として、日本の歴史において極めて重要な意味を持っています。紫宸殿を始めとし、清涼殿、小御所、御学問所、御常御殿など平安時代の建築様式が見られ、紫宸殿は明治天皇、大正天皇、昭和天皇の即位式を始めとした重要な公的儀式が執り行われた格式の高い建物です。2016年7月から通年一般公開され、参観休止日以外いつでも自由に拝観が可能となっています。京都御苑の紅葉は例年11月下旬から12月中旬頃が見頃で、乾御門、九條池、寺町御門西側などがおすすめスポットです。特に紅葉が美しく映える閑院宮邸園池や、紅葉とともに京都御所の建物を一望できる展望所が見どころとなっています。11月中旬から12月初旬にかけて特別公開行事として、蹴鞠や雅楽などの宮廷文化の紹介が無料で見学できます。
二条城では「二条城まつり(NAKED meets 二条城 秋の豊穣祭)」が開催され、プロジェクションマッピングなどが行われます。時間は18時から21時(22時閉城)です。平安神宮は平安遷都1100年を記念して創建された神社で、朱塗りの社殿が美しいことで知られています。八坂神社は平安京遷都(794年)以前より鎮座する古社で、「祇園さん」と呼ばれ親しまれており、全国にある八坂神社や素戔嗚尊を祭神とする約2300の神社の総本社です。現在の本殿は承応3年(1654年)に徳川家綱が再建したもので、祇園造と呼ばれる独特な建築様式となっています。八坂神社の紅葉は例年11月下旬から12月上旬が見頃で、本殿の北側(裏手)に回り込んだ時に、刃物神社や厳島社のあたりの木立が11月の中旬から下旬にかけて色づき、「紅葉のトンネル」と評されています。重要文化財に指定されている石鳥居の横にあるイチョウの木が美しい黄金色に染まります。
伏見稲荷大社は、千本鳥居で世界的に有名な神社です。夜間も参拝可能なため、大会参加者は幻想的な雰囲気の中を歩くことができるでしょう。宇治の平等院では、阿字池にライトアップで浮かぶような鳳凰堂の光景が美しく、時間は18時から20時30分(受付20時終了)で事前予約制(WEB申込必要)となっています。約200本のモミジで境内のいたるところが真っ赤に染まります。醍醐寺の秋期夜間拝観は2025年11月22日(土)から12月7日(日)に開催されます。時間は18時から20時50分(20時10分受付終了)、拝観料は中学生以上1,300円です。弁天堂周辺では、朱塗りのお堂と紅葉が池の水面に鏡のように映し出される光景が楽しめます。例年の見頃は11月中旬から12月上旬です。
ゴール地点となる大津市なぎさ公園おまつり広場は、大津港とつながり、大津市の中心部に近く、大津湖岸なぎさ公園の玄関ともいえる広場です。芝生を敷き詰めた広場で、文化的イベントなど多目的に利用でき、市民の憩いの場として活用されています。大津湖岸なぎさ公園は、大津港の東から石山駅近くまで全長4.8kmにわたって続く細長い公園で、1998年に竣工しました。6つのエリアに分かれて整備されており、園内には県立芸術劇場「びわ湖ホール」、ドイツ料理が楽しめる「ヴュルツブルグハウス」、琵琶湖に面したオープンカフェ「なぎさのテラス」、市民プールなどがあります。また、大津港にあるびわこ花噴水の一番のビューポイントでもあります。アクセスは京阪浜大津駅より徒歩5分、京阪電車島ノ関駅より徒歩3分、JR大津駅より徒歩10分です。車では名神大津ICより約5分で、おまつり広場駐車場は75台収容可能です。103kmを歩き通した参加者を、琵琶湖の絶景が迎えてくれる素晴らしいゴール地点となっています。
参加に必要な装備と事前準備
京都ウルトラウォーキング2025に参加するにあたって、適切な装備の準備は完歩の成否を左右する重要な要素です。大会で指定されている必要装備としては、最終案内(添付のプログラム)、地図、ヘッドランプ、雨具(防寒具を兼ねる)、反射板、水筒、マイカップ、救急医療用具(バンドエイド、テーピング、虫刺され軟膏等)、非常食(飴玉、カロリーメイト)、日焼け止めが挙げられています。多くの経験豊富な挑戦者が30前後のアイテムを準備して100kmウォークに挑戦しており、装備(身につけるもの)が10前後、持ち物(身につけるもの以外)が20前後というのが一般的です。
シューズ選びは最も重要な準備項目です。長距離を歩くのが初めてという人は、とりあえず「シューズ・靴下・リュック」の3点を揃えることが重要です。一番最初に用意すべきなのが靴(シューズ)で、大事なのは「ケチらない」ということです。日本人の足は一般的に幅広が多いので、アシックスがオススメとされています。ウルトラウォーキングで頻発するトラブルの大半はシューズの選び方に関係しており、つま先が細くなっている靴は水ぶくれを引き起こしやすくなります。その他の推奨装備としては、トレイルランニング用バックパック、ハイドレーション、ランニング用帽子、サングラス、速乾性アンダーウェア、スパッツ、防水仕様のウォーキング用シューズ、モバイルバッテリー、スマホ充電ケーブル、光反射ベルト、替え靴下、レインウェア、バンテリンや痛み止め、皮膚保護クリームなどが挙げられます。
事前トレーニングの重要性は非常に高く、初めて長距離ウォーキングをする方は、まずは8kmから10kmほど歩いてみることから始めることが推奨されています。それに慣れてきたら、次は20km、次は30kmという風に徐々に距離を伸ばしていきます。コンスタントに40km歩けるようになったら、一人前の長距離ウォーカーといえます。トレーニングのピークは「レースの10日前」に持ってくるのが良く、レース3日前からは休養期間とし、疲労を抜いて本番に臨みます。バンザイスクワットとプランクを取り入れることで、タイムが30分縮まったという報告もあります。持久力や筋力トレーニングも重要で、適度な運動量のランニングやウォーキングを週3回以上行い、心肺機能を高めることが求められます。
完歩のためのペース配分と休憩方法
人の平均歩行速度は「時速4km」といわれており、100kmウォークでも「時速4km」を維持できれば、たいていのレースは制限時間内に歩けるはずです。完歩されている方の平均は20時間から22時間が多く、1kmあたり12分から13分くらいが目安になります。序盤や終盤、登り下りを問わず、常に同じペースで歩き続ける「意識」を持つことがポイントです。「時速○○km/h」のような厳密に数字で目標設定するのではなく、「○時から△時の間に◇地点に到着」という時間幅のある計画を立てるのが得策です。
ペース配分の重要なポイントとして、制限時間ギリギリで計画を立てるのではなく、制限時間(もしくは目標タイム)から1時間もしくはそれ以上差し引いた時間でペース配分をすることが理想的です。この1時間を「貯金の1時間」として、何かあった時や極端にペースが落ちた時のためにストックしておくことで、精神的にも余裕を持って歩くことができます。休憩方法については、自覚症状として疲れを感じていなくても、1時間から2時間に一度は必ず小休憩を挟むことで身体を確実に休ませることを意識することが大切です。休憩時間は10分から15分以内に済ませることをおすすめします。長時間休んでしまうと筋肉がガチガチに固まってしまい、かえってパフォーマンスが落ちます。1時間から2時間に一度は、お腹が空いていなくてもエネルギー摂取することで、ハンガーノック(シャリバテ)を防ぐことが重要です。
リタイア原因の分析と対策
リタイアしてしまう一番の理由が足裏にできるマメの痛み、ふくらはぎの痛み、膝の痛み、股関節の痛み等に耐えられないことです。テーピングはかなり効果的な対策で、ヒザにテーピングを巻いて参加したレースでは、24時間歩いてもヒザが痛くならなかったという報告もあります。マメの原因は「ランニングシューズが足に合っていない、ランニングフォーム、シューズ内の蒸れ、そしてソックスなど」が考えられます。マメ予防の観点では「透湿性」「軽い靴」「柔らかい靴」の3点がポイントとなり、靴の中の湿気が多いと皮膚に対する摩擦が大きくなりマメができやすくなります。
足裏の疲れ予防テーピングでは、親指の付け根にある拇指球からかかとに向かって貼り、土踏まずのアーチを持ち上げるようにテープを引っ張りながら貼っていく方法が効果的です。マメ予防では「ブリスターフォームやモールスキンなどをマメのできやすい箇所にあらかじめ貼っておく」方法が推奨されています。五本指の靴下を使用することもマメ予防に効果的です。水分補給や栄養補給に注意し、十分な休憩を取ることが必要です。また、適切なウォーキングフォームを身につけることで、トラブルを未然に防ぐことが可能です。
栄養補給とエネルギー管理の戦略
補給しないとほぼ必ず欠乏症状が出る要素が糖質・水分・電解質の3つです。エネルギーが枯渇し始める30kmくらいから約20kmごとに、キツさが更に増す70kmあたりからは約10kmごとに摂取するのが一例として挙げられています。おすすめの行動食としては、メダリストのようなゼリー系エネルギー補給食品が挙げられます。ナトリウム、クエン酸、ブドウ糖・果糖などが配合されており、アミノ酸(アラニン+プロリン)5000mgと糖質を一緒に摂取できます。井村屋のスポーツようかんは、スティックを押し込むだけで食べられ、塩分も入っており、ミネラル補給もできます。グミをよく噛んで食べることで、唾液が分泌され、満足感を得られます。手軽に高カロリーが摂取できるチョコレートも良い選択肢です。
「栄養は前どり」が重要で、最も大事なことは、必要なエネルギーや栄養素を走る前にしっかりとっておくことです。当日の朝は、糖質に加えて脂質もとることが推奨されます。焼きそばや菓子パン、チャーハンなどでもよいとされています。
メンタル面の重要性と達成感について
100kmという距離を歩き切るためには一定のペースで歩き続けることが大切で、無理にペースを上げると後半で極端なペースダウンやリタイアにつながります。年齢や性別、体格、運動歴にはあまり左右されない傾向があり、それ以上に練習の積み重ねや戦略性、体調管理、メンタルコントロールが重要になります。50km地点にもなると足裏へのダメージが蓄積されマメなどが出来始めるため、事前のトレーニングと足のケアが重要です。
長距離ウォーキングはつらいことが多いですが、それでも歩き続けることができるのは「ゴール」という大きな目標があるからです。103kmを完歩した時の達成感は格別で、気分を改善し、エネルギーレベルを高め、自尊心を高め、睡眠の質を向上させる効果があります。達成感を味わえれば、取り組むことに対する意欲や取組む強度がより一層増し、今後の人生においても大きな自信となります。ウォーキング後には副交感神経が優位になるため、リラックス効果も感じられます。GPSアプリを使って歩行距離を可視化することで、視覚的にも達成感を得ることができます。
過去大会の参加者体験談から学ぶ
第3回大会(2024年11月開催・103km)では、クラウドモンスター2というシューズで挑戦したレポートがあり、「京都の名所を巡る楽しさと、過酷なアップダウンが絶妙に組み合わさったコース」と評価されています。長岡京市勝龍寺城から大津市なぎさ公園おまつり広場までの103kmを制限時間28時間以内にゴールするイベントとして紹介されています。ある参加者は「ウルトラウォークは、異常なイベント」と述べ、しまなみ海道でのリタイヤからのリベンジマッチとして参加したと報告しています。
第2回大会(2023年11月開催・110km)では、運動経験なしで46歳からウォーキングを始めた参加者が、23時間弱で完歩し、「坂が多めで予想通りハード」だったと報告しています。完歩率は男女ともに約75%で、SUN-IN未来100kmウォークの完歩率63%より高かったとのことです。参加者の一人は「参加してホント良かった」「思い立ったら吉日でエイっと申し込んで良かった」と感想を述べています。第1回大会(2022年開催・110km)では、26時間29分でゴールした参加者は、総合完歩率71.1%、女子完歩率55.1%だったと報告し、「110kmは、長いですね」と振り返っています。これらのブログでは、薬王坂や小関峠の厳しい登り、京都の歴史ある景色、エイドでの休憩、完歩証授与などの体験が詳しく語られています。
チェックポイントとエイドステーションの活用法
本大会では、コース上に複数のチェックポイントとエイドステーションが設置されます。第二CP(チェックポイント)は29km地点にあり、第五CPにはお夜食エイドが設置されています。参加者のレポートによると、鞍馬まで登る区間があり、距離と登りの両方でペースが落ちやすいとのことです。エイドステーションでは水分補給や軽食が提供されますが、自分の身体に合った食べ物や飲み物を持参することも重要です。特に胃腸が弱い人は、普段から食べ慣れているものを用意しておくことをおすすめします。
夜間走行と気温対策の重要性
大会は2025年11月22日の朝から始まり、夜を徹して歩くことになります。11月下旬の京都の日没は17時頃であるため、28時間のうち半分以上を暗闘の中で歩くことになります。ヘッドランプは必須装備であり、予備電池も持参することが望ましいです。11月下旬の京都は、日中は15度前後まで上がりますが、夜間は5度以下まで冷え込むことがあります。レイヤリング(重ね着)で体温調節ができるようにしておくことが重要です。特に汗をかいた後の体の冷えには注意が必要で、速乾性のインナーウェアを着用することをおすすめします。
交通安全についても注意が必要です。コースは一般道路を使用するため、車両との共存が求められます。特に夜間は視認性が下がるため、反射板やLEDライトを身に着けることが重要です。また、歩道がない区間では右側通行を心がけ、車両に注意を払いながら歩く必要があります。
大会後のケアと回復方法
103kmを歩き終えた直後は、すぐに座り込みたくなりますが、体のケアのためにはクールダウンが重要です。血液の循環を良くして筋肉にたまった疲労物質を取り除くために、ゴール後もゆっくりウォーキングを10分程度行い、その後、脚・腰・股関節・背中を中心にストレッチを5分から10分行って、使った筋肉を伸ばすことが望ましいです。運動後30分以内にはストレッチを開始することが推奨されます。ウォーキング後の疲労感を軽減させるには、足や太もも、股関節まわりの筋肉をしっかりと伸ばすことが大切です。
筋肉の疲労回復には、筋肉内の毛細血管を広げることが大切で、入浴が身近で簡単な方法です。ただし、筋肉痛になったときは、熱いお湯に浸かると筋肉が疲れてしまい、痛みが悪化する可能性があります。ぬるま湯に浸かって、お風呂上がりに軽くマッサージするのがおすすめです。夜はぬるめの湯に入浴することで、自律神経のブレーキ役である副交感神経が優位の状態になり、リラックス効果が得られます。
レース後はタイムリーなアミノ酸・栄養補給と十分な休息が、筋肉痛予防には効果的です。筋肉をつくる材料として有効な分岐鎖アミノ酸(BCAA)や、筋肉痛が起こると発生する活性酸素を除去するビタミンCやビタミンE、ポリフェノールなどの抗酸化物質をとると、回復を早めるといわれています。たくさん運動をした日の食事は、筋肉をつくる材料となるたんぱく質、疲労回復に役立つビタミンB群などをしっかり摂ることが重要です。
筋肉痛は通常1週間程度で回復します。筋肉の損傷マーカーであるクレアチンキナーゼは「大会2日後までは増加しているが、1週間経過すると、大会前の数値に戻っている」といわれています。筋肉痛になってからも、軽いウォーキングやストレッチを無理のない範囲で行うと、血行が促されて筋肉痛の回復も早まります。炎症や熱がある場合は、痛む部位を冷やして熱を鎮め、熱が引いて落ち着いたら、温めて血行を促すことが効果的です。
京都の紅葉シーズンを最大限楽しむために
京都の紅葉が最も見ごろを迎える時期は、例年11月中旬から12月上旬です。大会開催日の2025年11月22日から23日は、まさに紅葉のベストシーズンに該当します。紅葉シーズンの京都府は昼夜で寒暖差が大きいため、重ね着できる服装がおすすめです。特に夜間は冷え込むため、防寒対策は必須です。紅葉シーズンは特に人気が高く、有名スポットやその周辺道路は特に混雑しやすいです。大会参加者は歩行者として通過するため、観光客の混雑を考慮したペース配分が必要になる可能性があります。
京都ウルトラウォーキング2025は、単なるスポーツイベントではなく、京都の歴史と文化、自然の美しさを体感できる特別な体験です。103kmという距離は確かに過酷ですが、紅葉に彩られた古都を歩きながら、勝龍寺城から始まり、嵐山、金閣寺、鞍馬、京都御所、二条城、平安神宮、八坂神社、伏見稲荷、平等院、醍醐寺と、京都の名所を巡ることができるのは、この大会ならではの魅力です。参加を検討している方は、十分な準備期間を設けてトレーニングを積み、適切な装備を揃えることが重要です。完歩率は約75%と比較的高いですが、それは参加者が十分な準備を行っているからこそです。11月22日から23日、紅葉が最も美しい京都を、自分の足で歩き通すという体験は、参加者の人生において忘れられない経験となることでしょう。









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