札幌の大通公園を歩く!さっぽろホワイトイルミネーション1.5kmウォーキングコース完全ガイド

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冬の札幌を訪れたことがある方なら、街全体が光に包まれる幻想的な風景を目にしたことがあるかもしれません。札幌の大通公園で開催されるさっぽろホワイトイルミネーションは、1981年に始まった日本で最初のイルミネーションイベントとして知られています。この光の祭典は、毎年多くの観光客や市民を魅了し続けており、特に大通公園の東端から西端まで続く約1.5キロメートルのウォーキングコースは、冬の札幌を代表する観光スポットとなっています。氷点下の厳しい寒さの中、約77万個ものLED電球が織りなす光の芸術を楽しみながら歩くこの体験は、北海道ならではの特別な思い出となるでしょう。本記事では、札幌の大通公園で楽しむさっぽろホワイトイルミネーションのウォーキングコースについて、歴史的背景から各丁目の見どころ、実践的な寒さ対策まで詳しくご紹介します。

目次

大通公園とさっぽろホワイトイルミネーションの歴史

札幌の中心部を東西に貫く大通公園は、単なる都市公園ではなく、札幌の歴史そのものを体現する特別な空間です。この公園の起源は1871年(明治4年)に遡ります。当時、札幌の都市計画において、市街地を南北に分ける火防線として設計されました。火防線とは、大規模な火災が発生した際に延焼を防ぐための防火帯のことで、幅の広い空間を確保することで火の広がりを食い止める役割を果たしていました。

この防火帯として誕生した大通公園は、150年以上の歳月を経て、現在では札幌市民の憩いの場として、また様々なイベントが開催される文化的な空間として親しまれています。東の1丁目に位置するさっぽろテレビ塔から、西の12丁目にある札幌市資料館まで、約1.5キロメートルにわたって続くこの直線的な公園は、四季折々の表情を見せてくれます。

さっぽろホワイトイルミネーションの歴史は、1981年(昭和56年)に始まりました。この年、日本で初めてとなる本格的な冬のイルミネーションイベントとして開催されたのです。第1回目の開催は非常に慎ましやかなもので、大通公園2丁目広場に立つたった1本の木に、わずか約1,000個の電球が飾られただけでした。しかし、この小さな光の試みは、厳しい北国の冬を明るく楽しく彩りたいという市民の情熱から生まれたものでした。

それから約40年以上の年月を経て、さっぽろホワイトイルミネーションは飛躍的な進化を遂げました。2025年度の開催では、大通会場をはじめとする市内各会場で使用されるLED電球の数は、なんと約77万個にも達しています。わずか1,000個の電球から始まった光の祭典が、今や77万個という圧倒的なスケールの光の芸術へと成長し、札幌の冬を代表する一大イベントとして国内外から高い評価を受けています。

特に大きな転機となったのが2015年から始まった大幅リニューアルです。このリニューアルにより、イベントは単に電飾の数を増やすだけの装飾から、各会場にテーマ性を持たせ、光と雪、そしてテクノロジーを融合させた本格的な光の芸術へと進化しました。さらに、環境への配慮も忘れていません。使用される電力の一部は、家庭などから回収された廃食油を原料とするバイオディーゼル燃料を使用した自家発電によってまかなわれており、持続可能なイベント運営が実践されています。

2025年度のさっぽろホワイトイルミネーション開催情報

2025年度のさっぽろホワイトイルミネーションは、札幌市内の複数の会場で開催されます。大通会場は1丁目から5丁目までがメインのイルミネーション会場となっており、それぞれ異なるテーマを持った光のオブジェが設置されています。

開催期間は、クリスマスまでの期間である2025年11月21日(金)から12月25日(木)までの35日間です。点灯時間は毎日16時30分から22時までとなっていますが、クリスマス直前の12月23日(火)から25日(木)までの3日間は、特別に24時まで点灯時間が延長されます。

大通会場以外にも、JR札幌駅からすすきのまでを南北に貫く札幌駅前通会場や、歴史ある通りのイチョウ並木を東西に彩る南一条通会場など、札幌の街全体に光のネットワークが広がります。また、札幌駅南口駅前広場会場や、北海道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎)前の札幌市北3条広場(アカプラ)会場でも、それぞれ特色あるイルミネーションが展開されています。

大通公園ウォーキングコースの魅力

大通公園のウォーキングコースの最大の魅力は、1.5キロメートルという距離の中に、札幌という都市のすべてが凝縮されている点です。イルミネーションの輝きだけでなく、開拓時代の歴史を刻む彫刻や記念碑、世界的な芸術家の作品、そして現代のテクノロジーを駆使したインタラクティブなオブジェまで、多様な要素が一つの道のりに集まっています。

冬の札幌の気候は厳しく、12月の平均気温は氷点下になります。日中の最高気温でさえ摂氏0度に満たない真冬日も珍しくありません。しかし、この寒さこそが、札幌のイルミネーションを唯一無二のものにしています。光が雪に反射し、空気を澄み渡らせ、都市全体を一つの巨大な宝石箱のように輝かせるのです。吐く息が白く、頬を刺す冷たい空気の中で見る光の芸術は、他の地域では決して味わえない特別な体験となります。

西1丁目:羽ばたきの「ウィッシュ・バーズ」

ウォーキングコースの始まりとなる西1丁目会場では、さっぽろテレビ塔を背景にそびえ立つ「ウィッシュ・バーズ」が皆様をお迎えします。ゴールドを基調としたこのシンボルオブジェは、を象徴的にあしらい、札幌市の鳥であるカッコウのモチーフが取り入れられています。

このオブジェの特徴は、ただ眺めるだけでなく、インタラクティブな演出が楽しめる点です。西側に設置されたフォトスポットでは、人が立つたびに羽のオブジェが様々な色に変化する仕掛けが施されています。東側には新設されたガーランド(ゲート)オブジェもあり、旅の始まりを告げる華やかな門として多くの来場者がカメラを構える人気スポットとなっています。

夜空を突くさっぽろテレビ塔と、その足元で輝くウィッシュ・バーズのコラボレーションは、このウォーキングコース最初の絶景ポイントです。テレビ塔の高さは147.2メートルあり、展望台からは札幌市街を一望できます。イルミネーションの時期には、テレビ塔自体もライトアップされ、1丁目全体が光の芸術空間へと変貌します。

西2丁目:祝祭の熱気「ミュンヘン・クリスマス市」

1丁目の光のゲートをくぐり抜けると、次に訪れるのは西2丁目会場です。ここは、さっぽろホワイトイルミネーションと同時開催されるミュンヘン・クリスマス市 in Sapporoの会場となっており、イルミネーションの輝きに、心温まる祝祭の熱気が加わります。

ミュンヘン・クリスマス市は2002年から続くイベントで、札幌の姉妹都市であるドイツ・ミュンヘン市との友好の証として開催されています。会場には、クリスマス雑貨を売る店や、ドイツ料理を提供する店など、国内外から合計32もの店舗が軒を連ね、本場ドイツのクリスマスマーケットの雰囲気を楽しむことができます。

この会場では、視覚だけでなく五感すべてで祝祭の雰囲気を味わえます。ドイツの伝統的なホットワインであるグリューワインの甘くスパイシーな香り、ソーセージが焼ける音、そしてステージから流れる音楽。寒い夜に温かいグリューワインを片手に歩くひとときは、冬の札幌ならではの贅沢な時間です。

会場のテーマは「Gift of Snow」で、会場限定で販売されるクリスマスボールに願い事を書いてメインオブジェに結ぶことができます。人々の願いが集まって一つのシンボルオブジェが完成していく様子は、クリスマスの精神を体現しています。

環境への先進的な取り組みも見逃せません。飲食物の提供には、ゴミ削減のために洗浄して再利用するリターナブル食器が使用されていますが、これはお米由来の国産バイオマスプラスチック「ライスレジン」製への切り替えが進められています。また、パビリオンの暖房には、間伐材を活用したペレットストーブが設置されるなど、北国の冬のイベントを持続可能なものにするための工夫が随所に見られます。

足元に目をやると、札幌の歴史を刻む彫刻も静かに佇んでいます。佐藤忠良作の「開拓母の像」や、山内壮夫作の「花の母子像」など、北海道開拓時代の厳しさを伝える彫刻が、ドイツの陽気なクリスマスマーケットと同じ空間に存在しています。この深いコントラストこそ、札幌という街が持つユニークな魅力と言えるでしょう。

西3丁目:彩りの「ウィンター・ブロッサムズ」

グリューワインで体が温まったら、再びウォーキングを続けましょう。西3丁目会場のテーマは「彩りの『ウィンター・ブロッサムズ』」です。ここは、雪に閉ざされた北国に咲き誇る光の花畑として設計されています。

この会場の主役は、札幌市のシンボルツリーであるライラックの木です。ライラックは札幌市民に深く愛されている樹木で、毎年5月には大通公園で「ライラックまつり」が開催されるほど、この街に根付いた花です。そのライラックをモチーフにしたパープルカラーのイルミネーションが、幻想的な空間を作り出しています。

しかし、ここで咲くのはライラックだけではありません。札幌のシンボルの花であるスズラン、北海道の花であるハマナスといった、この土地にゆかりの深い花々が、光のコラボレーションとして表現されています。青や赤など5色の光が繊細に変化し、まるで冬の夜に花々が息吹いているかのような錯覚を覚えます。

この3丁目は、大通公園が夏に見せる顔、特に色とりどりの花壇で彩られる姿の記憶を、冬の夜に光で再現しているかのようです。夏には生命力に満ちた花々が咲き誇る公園が、冬には光の花々で彩られる。季節を超えた美しさの継承が、ここでは実現されています。

光の花畑の中を歩いていると、この地に長く設置されている彫刻たちの前を通り過ぎます。峯孝作の「牧童」や、「石川啄木像歌碑」など、歴史ある芸術作品が、冬の夜に光の花を纏い、昼間とはまた違った表情を見せてくれます。

西4丁目:夢見る「スノー・ファンタジア」

3丁目のロマンチックな花畑を抜けると、西4丁目で待っているのは、このイルミネーションのハイライトとも言える体験型オブジェ「スノー・ファンタジア」です。ここは、他の会場のように外から眺める場所ではなく、光の中に実際に入ることができる特別な空間となっています。

ホワイトを基調にしたイルミネーションが、雪の結晶をモチーフにした光のトンネルを創り出しています。一歩足を踏み入れると、そこはまさに幻想的な雪の回廊です。煌びやかな光に360度包まれ、まるで自分が光の結晶の一部になったかのような没入感を体験できます。この空間は、間違いなくこのウォーキングコースで最もフォトジェニックなスポットであり、多くの来場者がここで記念撮影を楽しんでいます。

さらに特別な体験として、2025年12月5日(金)から7日(日)の3日間限定で、スペシャルライトショー「Hopeful Lights」が実施されます。ムービングライトを活用し、オブジェや中央の噴水部分に光をあてる新たな演出が加わり、より一層華やかな空間が創り出されます。この期間に札幌を訪れる方は、通常のイルミネーションとは一味違う特別な光のショーを楽しむことができます。

4丁目会場は、大通公園のイルミネーション会場の中でも特に人気が高く、多くの来場者で賑わいます。光のトンネルの中で撮影した写真は、SNS映えすること間違いなしで、冬の札幌旅行の思い出として最高の一枚となるでしょう。

西5丁目:星降る「コズミック・スクエア」

光のトンネルを抜け、イルミネーション会場の西端である西5丁目に到着します。ここのテーマは「星降る『コズミック・スクエア』」です。4丁目の純白の世界から一転して、ここは星や宇宙をモチーフにした青を基調とする、テクノロジーと遊び心に満ちた広場となっています。

透明なドームに散りばめられた光る球体「シャイニングボール」が、近未来的な雰囲気を醸し出しています。このオブジェの最大の特徴は、インタラクティブ性です。人の動きに反応してキラキラと光の演出が始まる仕掛けや、その日の湿度や温度によって光の色や演出が変化するオブジェ「More Stars」も設置されています。

自然環境と連動して変化する光の演出は、訪れるたびに異なる表情を見せてくれます。札幌の冬は日によって気温や湿度が大きく変わるため、同じ場所を訪れても、毎回違った光のショーを楽しむことができるのです。この技術的な工夫は、自然と科学技術の融合を象徴しており、現代のイルミネーション芸術の到達点とも言えます。

1丁目から5丁目までの流れを振り返ると、自然の象徴であった1丁目の「鳥」、2丁目の「願い」、3丁目の「花」、4丁目の「雪」を経て、5丁目で「宇宙」と「テクノロジー」に到達するという、壮大な物語の構成になっています。この体験型の広場で光と戯れたら、さっぽろホワイトイルミネーションのメイン会場は終了となります。

西6丁目から12丁目:静寂と歴史の散歩道

5丁目の賑やかな光を背に、ウォーキングコースの後半へと足を進めます。ここから先、西6丁目から12丁目は、さっぽろホワイトイルミネーションのメイン会場ではありませんが、この区間こそが、この1.5キロメートルウォークの深い魅力を味わえる場所です。

派手な電飾とクリスマスマーケットの喧騒は消え、代わりに現れるのは、雪に包まれた静かな公園と、その闇の中に点在する街灯に照らされたアート作品、そして札幌の歴史そのものです。この区間は、雪とアートの野外美術館とも呼べる空間となっています。

西6丁目に入ると、まず目に入るのは、夏の間YOSAKOIソーラン祭りなどで熱狂に包まれる野外ステージです。今は雪に深く覆われ、静かな沈黙の舞台となっています。その傍らには「奉仕の道」の彫刻が佇んでいます。

西7丁目を進むと、インフォメーションセンターのそばに、田畑一作による「漁民の像」が力強く立っています。網を引く男たちと、寄り添う妻子の姿。都市公園の真ん中に突如現れるこの像は、札幌が内陸の都市であると同時に、北海道という厳しい自然と対峙してきた人々の土地であることを、強く思い起こさせます。

西8丁目には、世界的な彫刻家イサム・ノグチが札幌に残した傑作「ブラック・スライド・マントラ」があります。夏の間は子供たちの歓声が響く滑り台として親しまれていますが、冬は雪に覆われ、その本来の姿である彫刻としての威厳あるフォルムを静かに主張しています。雪が日常の機能を消し去り、作品の持つ芸術性を際立たせる様子は、冬の札幌でしか体験できないアートとの対話です。

西9丁目には、北海道ゆかりの作家、有島武郎の文学碑があります。こうして6丁目から9丁目は、雪明りの中に浮かび上がる野外彫刻美術館の様相を呈しています。

西10丁目は「歴史・文化ゾーン」として位置づけられています。ここには、札幌の、いや北海道の始まりを象徴する二人の巨人の像が、雪の中で向かい合うように立っています。北海道開拓長官黒田清隆之像と、アメリカから招かれたお雇い外国人ホーレス・ケプロン之像です。この公園、この街の設計に深く関わった二人の開拓者の間を、私たちは今、歩いているのです。

西11丁目には、石組みの見事な噴水と、高さ25メートルを誇るマイバウムがそびえ立っています。マイバウムは、2丁目で出会ったミュンヘン・クリスマス市の故郷、姉妹都市ミュンヘンから寄贈されたものです。2丁目での賑やかな今の交流と、11丁目にある歴史としての交流。この二つが1.5キロの道のりで繋がっていることに、深い意味を感じます。

そして、ついに1.5キロメートルのウォーキングコースの終着点、西12丁目に到着です。ここは「サンクガーデンゾーン」と呼ばれる沈床式庭園で、夏には約55種類のバラが咲き誇るバラ園としても知られています。今はカナール(水路)も含め、すべてが深い雪の下に眠っています。その純白の静寂の先に、重厚な姿で佇むのが、1926年(大正15年)に札幌控訴院として建てられた札幌市資料館です。

1丁目のさっぽろテレビ塔という現代のシンボルから始まった光の旅は、1.5キロメートルを経て、この大正時代の歴史的建造物という過去のシンボルに辿り着き、静かに幕を閉じます。このコントラストが、札幌という街の持つ時間的な深さと多様性を象徴しているのです。

札幌の冬を快適に歩くための実践的アドバイス

札幌の大通公園でさっぽろホワイトイルミネーションのウォーキングコースを楽しむためには、冬の厳しい気候に対する十分な準備が必要です。ここでは、地元で培われた知恵をもとに、実践的なアドバイスをご紹介します。

札幌の冬の気候について

11月下旬から12月の札幌は、本格的な冬を迎えています。平均気温は氷点下で、特に夜のイルミネーションの時間帯は、気温がマイナス5度、マイナス10度と下がることも珍しくありません。また、札幌は日本で最も日照時間が短い地域の一つで、16時過ぎには暗くなります。吐く息は白く、頬を刺す空気は北国ならではの厳しさを感じさせます。

服装の準備

札幌の冬を快適に過ごすためには、適切な服装が不可欠です。レイヤリング(重ね着)の技術を使って、寒さから身を守りましょう。

ベース(肌着):絶対に綿(コットン)は避けてください。汗が冷えて体温を奪う原因となります。選ぶべきは発熱インナーや極暖と呼ばれる高性能な化学繊維、またはウールのものです。これらの素材は、汗を素早く吸収し、体温を保つ効果があります。

ミドル(中間着):フリースやウールのセーターなど、空気の層をしっかり作れるものを重ねます。空気の層が断熱材の役割を果たし、体温を逃がしません。

アウター(上着):防風・防水性が高く、中綿やダウンがしっかり入ったコートが必須です。丈は、お尻が隠れるくらいのロング丈が望ましいです。風を通さないアウターは、体感温度を大きく左右します。

小物:帽子(耳が隠れるもの)、手袋、マフラー(またはネックウォーマー)は、アクセサリーではなく必須装備です。肌が露出している部分から、容赦なく体温は奪われていきます。特に耳や首、手首などの末端部分は冷えやすいため、しっかりと保護することが重要です。

足元の安全対策

服装以上に重要なのが、足元の安全対策です。札幌の歩道は、雪が降って踏み固められ、解けて、また凍ることを繰り返し、スケートリンクのように滑るアイスバーン(凍った路面)と化します。特に危険なのが、多くの人が通る横断歩道や、ロードヒーティング(路面の融雪装置)の切れ目です。

靴の選び方:スニーカーや革靴は非常に危険です。必ず、靴底が深く刻まれた冬用の滑りにくい靴を履いてください。北海道では「冬靴」と呼ばれる、靴底に特殊な滑り止め加工が施された靴が一般的です。

滑り止めの活用:最も確実な方法は、現地で靴用の滑り止めを購入することです。これはゴム製で、靴の上から簡単に装着できるスパイクのようなものです。驚くべきことに、これは観光地の土産物屋だけでなく、市内のコンビニエンスストアや、大通会場のオフィシャルショップでも販売されています。この滑り止めを装着するだけで、歩行の安全性は劇的に向上します。

歩き方のコツ:歩幅は小さく、靴の裏全体を地面につけるように、すり足で歩くことを心がけましょう。また、歩道に撒かれている滑り止めの砂の上を選んで歩くのも賢明です。急いで歩くと転倒のリスクが高まるため、時間に余裕を持って行動することが大切です。

地下空間の活用

1.5キロメートルを氷点下で歩き続けるのは、地元民でも容易ではありません。そこで、札幌市民が日常的に使っている戦略をお教えします。それは地下空間の活用です。

札幌の都心部には、「さっぽろ駅前通地下歩行空間(チ・カ・ホ)」や、地下鉄大通駅の広大なコンコースといった、巨大な地下ネットワークが張り巡らされています。これらは、大通公園のすぐ下を並行して走っています。

効率的なウォーキングプランとして、以下の方法をおすすめします。まず1丁目から2丁目まで、地上のイルミネーションとクリスマスマーケットを存分に楽しみます。体が冷えてきたら、最寄りの地下鉄入口から地下へ避難します。暖かい地下空間を歩いて、3丁目や4丁目の真下まで移動し、地下鉄大通駅コンコースの大通交流拠点地下広場などで休憩します。体が温まったら、再び地上の4丁目に出て、クライマックスのスノー・ファンタジアを体験する。このように、地上で光を楽しみ、地下で暖を取りながら移動するポップアップ戦略は、札幌の冬を快適に制覇する最強の方法です。

大通公園以外の会場も楽しもう

大通公園のウォーキングコースを楽しんだ後は、札幌市内に広がる他のイルミネーション会場も訪れてみましょう。さっぽろホワイトイルミネーションは、大通公園だけでなく、札幌の街全体に光のネットワークを展開しています。

札幌駅前通会場は、JR札幌駅からすすきのまで、札幌のメインストリートを南北に貫きます。ビルの間を彩る光の演出は、都市的で洗練された雰囲気を醸し出しています。

南一条通会場は、歴史ある通りのイチョウ並木を東西に彩ります。昼間は黄金色の紅葉で知られるイチョウ並木が、冬の夜には光の並木道へと変貌します。

札幌駅南口駅前広場会場や、札幌市北3条広場(アカプラ)会場では、それぞれ特色あるイルミネーションが展開されています。特に北海道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎)の前で開催されるアカプラ会場は、歴史的建造物とイルミネーションのコラボレーションが美しく、フォトスポットとして人気があります。

大通公園の東西の軸と、札幌駅前通の南北の軸が交差することで、札幌の中心部全体が光の十字架で彩られます。この光のネットワークを辿って歩くことで、より深く札幌の冬の魅力を体験することができるでしょう。

さっぽろホワイトイルミネーションの環境への取り組み

さっぽろホワイトイルミネーションは、美しい光の演出だけでなく、環境への配慮も重視しています。現代のイベントにおいて、持続可能性は欠かせない要素となっており、さっぽろホワイトイルミネーションも様々な環境対策を実施しています。

使用される電力の一部は、家庭などから回収された廃食油を原料とするバイオディーゼル燃料を使用した自家発電によってまかなわれています。この取り組みにより、化石燃料の使用を削減し、廃棄物のリサイクルにも貢献しています。

また、ミュンヘン・クリスマス市で使用される食器は、洗浄して再利用するリターナブル食器システムが採用されています。さらに、お米由来の国産バイオマスプラスチック「ライスレジン」製への切り替えが進められており、使い捨てプラスチックの削減に取り組んでいます。

パビリオンの暖房には、間伐材を活用したペレットストーブが設置されるなど、北国の冬のイベントを持続可能なものにするための工夫が随所に見られます。これらの取り組みは、イベントの環境負荷を軽減しながら、来場者に快適な体験を提供するための努力の表れです。

札幌観光とウォーキングコースの組み合わせ

さっぽろホワイトイルミネーションのウォーキングコースは、札幌観光の一部として組み込むと、より充実した旅行になります。昼間は札幌の観光スポットを巡り、夕方からイルミネーションを楽しむというプランがおすすめです。

昼間の大通公園は、イルミネーションとは全く異なる表情を見せます。広大な緑地帯として、市民の憩いの場となっており、様々な彫刻や噴水を落ち着いて鑑賞することができます。また、さっぽろテレビ塔に登れば、大通公園全体を上から眺めることができ、1.5キロメートルの直線的な公園の全貌を把握できます。

札幌市内には、他にも魅力的な観光スポットが数多くあります。北海道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎)は、明治時代の洋風建築として有名で、内部も見学可能です。札幌市時計台は、札幌のシンボルとして長く愛されており、観光客の定番スポットとなっています。

グルメも札幌観光の大きな魅力です。札幌ラーメン、ジンギスカン、海鮮料理など、北海道ならではの美味しい料理を楽しむことができます。特に冬の寒い時期には、熱々のラーメンや鍋料理が体を温めてくれます。

まとめ:光と雪が織りなす札幌の冬の魅力

札幌の大通公園で楽しむさっぽろホワイトイルミネーションのウォーキングコースは、単なるイルミネーション鑑賞以上の深い体験を提供してくれます。東端の1丁目から西端の12丁目まで続く約1.5キロメートルの道のりには、札幌という都市のすべてが凝縮されています。

1981年にわずか1,000個の電球から始まった日本初のイルミネーションイベントは、約40年以上の歳月を経て、77万個のLED電球を使用する壮大な光の芸術へと進化しました。開拓時代の歴史を刻む彫刻、世界的な芸術家の作品、現代のインタラクティブ技術、そして姉妹都市との国際交流まで、多様な要素が一つの道のりに集まっています。

厳しい寒さの中で見る光の芸術は、他の地域では決して味わえない特別な体験です。光が雪に反射し、空気を澄み渡らせ、都市全体を一つの巨大な宝石箱のように輝かせる様子は、北海道ならではの冬の魅力そのものです。

このウォーキングコースを歩き終えたとき、私たちは単にイルミネーションを見たという以上の、札幌という街の歴史と文化、そして人々の想いに触れることができます。適切な防寒対策と、地下空間を活用した効率的な移動プランを組み合わせれば、快適にこの1.5キロメートルの光の旅を楽しむことができるでしょう。

札幌の大通公園を彩るさっぽろホワイトイルミネーションは、冬の北海道を訪れる理由として十分な魅力を持っています。光と雪が織りなす幻想的な風景の中を歩く体験は、一生の思い出として心に刻まれることでしょう。

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