日本平ウォーク2026は、2026年2月22日に静岡県静岡市で開催されるウォーキングイベントで、草薙総合運動場をスタート地点とし、日本平から清水港エスパルスドリームプラザまでを歩く大会です。「富士山の日」直前の日曜日に行われるこの大会は、世界文化遺産である富士山を仰ぎ見ながら、歴史と自然を満喫できる静岡最大規模の市民ウォーキングイベントとして知られています。コースはチャレンジコース約18kmとベーシックコース約13kmの2種類が用意されており、それぞれ異なる魅力を楽しむことができます。第10回目の記念大会となる今回は「霊峰富士を仰ぐ」をテーマに掲げ、早春の駿河路で富士山の絶景、久能山東照宮の国宝建築、石垣いちごの産地など、静岡が誇る観光資源を一日で巡る贅沢なルートが設定されています。この記事では、日本平ウォーク2026のコース詳細や見どころ、参加に向けた準備について詳しく解説していきます。

日本平ウォーク2026の概要と富士山の日の関係
日本平ウォーク2026は、静岡県静岡市において開催される大規模なウォーキングイベントです。正式名称は「第10回記念〜霊峰富士を仰ぐ〜日本平ウォーク2026」であり、今回で節目となる10回目の開催を迎えます。開催日は2026年2月22日の日曜日で、この日程は静岡県と山梨県が条例で定めた「富士山の日(2月23日)」の直前に設定されています。
「富士山の日」は「2(ふ)2(じ)3(さん)」の語呂合わせに由来しており、富士山の自然や景観、歴史、文化を後世に継承することを目的として制定されました。日本平ウォークはこの富士山の日周辺に開催されることで、参加者が自らの足で歩きながら富士山を仰ぎ見るという、最も身体的かつ直接的な方法で富士山の価値を体感できるイベントとなっています。
2月下旬の静岡県中部地方は、冬の寒さが残りながらも春の兆しが感じられる季節です。大気が乾燥しており、年間を通しても最も富士山の視認率が高い時期の一つとされています。雪を冠した白銀の富士山と、早咲きの梅や桜、駿河湾の深い青色が織りなすコントラストは、この時期ならではの絶景です。参加者はこの特別な景観の中を歩きながら、静岡の風土が育んだ歴史と文化を再発見することになります。
日本平ウォーク2026の2つのコース設定
日本平ウォーク2026では、参加者の体力や目的に応じて選択できる2種類のコースが設定されています。いずれも草薙総合運動場をスタートし、日本平山頂を経由してゴール地点のエスパルスドリームプラザを目指すルートとなっています。
チャレンジコースの特徴(約18km)
チャレンジコースは距離約18kmの健脚向けルートで、定員は200名と限られています。このコースの最大の特徴は、日本平山頂からロープウェイで久能山東照宮へ渡り、表参道の石段1159段を下って駿河湾沿いに出るという、ドラマチックな展開にあります。国宝である久能山東照宮の参拝や、石垣いちごの産地として知られる久能海岸を通過するなど、体力的な挑戦と観光的な充実度を両立したルート設定です。人気が高く、例年早期に定員に達する傾向があるため、参加を希望する場合は募集開始時期を逃さないよう注意が必要です。
ベーシックコースの特徴(約13km)
ベーシックコースは距離約13kmの、比較的歩きやすいルートです。日本平山頂からはハイキングコースを経て、龍華寺や鉄舟寺といった名刹を巡りながら清水港へ向かいます。ロープウェイや急な石段を含まないため、ウォーキング初心者や家族連れでも楽しみながら完歩を目指せる設定となっています。歴史ある寺院や庭園を巡りながら、ゆったりとしたペースで静岡の文化に触れたい方に適したコースです。
スタート地点・草薙総合運動場の魅力
ウォーキングの出発点となる草薙総合運動場は、静岡県静岡市駿河区栗原に位置する総面積26.4ヘクタールの広域都市公園です。この場所は現代の市民スポーツの拠点であると同時に、日米野球史における伝説的な舞台としての記憶を刻んでいます。
1934年(昭和9年)、この地で開催された日米野球において、当時17歳の沢村栄治投手がベーブ・ルースやルー・ゲーリッグといったメジャーリーグ選抜の強打者たちを相手に快投を演じました。試合には敗れたものの、その堂々たる投球は日米の観客を熱狂させ、現在のプロ野球誕生の契機の一つとなりました。現在、運動場内にはこの歴史的偉業を記念して、バットを手にしたベーブ・ルースの銅像と投球フォームの沢村栄治の銅像が対峙するように建立されています。参加者はスタート前の待ち時間にこれらのモニュメントを見学することで、この地が持つ「挑戦」のエネルギーを感じ取ることができるでしょう。
施設としては硬式野球場、陸上競技場、体育館、屋内運動場、水泳場などが完備されており、大規模イベントの拠点として十分なキャパシティを備えています。アクセス面では静岡鉄道「県総合運動場駅」から徒歩3分という至近距離にあり、JR静岡駅や東静岡駅からの乗り継ぎもスムーズです。大会当日は原則として公共交通機関の利用が求められますが、この高い交通利便性が多くの参加者の円滑な集合を可能にしています。
草薙神社とヤマトタケル伝説
スタート後に最初に向かう主要な史跡が草薙神社です。この神社は地名「草薙」の起源となった場所であり、古事記や日本書紀に記された英雄・日本武尊(ヤマトタケルノミコト)の東征伝説と深く結びついています。
社伝によれば、日本武尊がこの地を訪れた際、賊によって野原に火を放たれ絶体絶命の危機に陥りました。その時、尊は佩用していた神剣「天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)」を抜いて周囲の草を薙ぎ払い、さらに「向焼(むかいび)」の法を用いて火を敵の方へ押し返し、難を逃れたとされています。この伝説から剣は「草薙剣」と呼ばれるようになり、この神社も「草薙神社」と称されるようになりました。
境内にはこの伝説を象徴する日本武尊の像が建立されています。また、特筆すべきは静岡市指定天然記念物である「大楠(オオクス)」です。樹齢は1000年以上と推定され、幹の内部は空洞化して枯れている部分もありますが、外側の樹皮だけで生命を維持し、今なお青々とした枝葉を広げています。この大楠の姿は長い歴史の中で幾多の火災や風雪に耐え抜いてきた神社の象徴であり、ウォーキングの無事を祈る参加者に生命力の強さを伝えています。境内には「草薙大龍勢(くさなぎだいりゅうせい)」と呼ばれる竹製ロケット花火の展示もあり、地域の伝統行事が今に伝えられていることを示しています。
日本平夢テラスからの絶景パノラマ
標高約300mの日本平山頂エリアにおける最大のハイライトは、2018年に開業した日本平夢テラスです。この施設は静岡県が世界に誇る眺望拠点として整備したもので、設計は新国立競技場などを手掛けた世界的建築家・隈研吾氏が担当しました。
建物の特徴は静岡県産のヒノキ材をふんだんに使用した「木組み」のデザインです。八角形の幾何学形状を基本とした構造は、富士山や周囲の山々の稜線と呼応するように設計されており、人工物でありながら森の一部のような有機的な美しさを湛えています。内部に入ると木の香りが漂い、複雑に組まれた木材の間から差し込む光が温かみのある空間を演出しています。
3階の展望フロアおよび屋外の全周約200mの展望回廊からは、文字通り360度の大パノラマを楽しむことができます。北東方面には雄大な富士山とその麓に広がる三保松原、南方面には太陽の光を浴びて輝く駿河湾と伊豆半島の山々、西方面には静岡市街地とその奥に連なる南アルプスの峰々が見渡せます。眼下には清水港のガントリークレーンや船舶の往来も確認できます。
特に「富士山の日」周辺の冬季は空気が澄んでいるため、富士山の雪化粧のディテールまでくっきりと視認できる確率が高く、絶好の撮影スポットとなります。参加者はここで足を止め、給水とともにこの絶景を目に焼き付けることになります。
山頂エリアに隣接する日本平ホテルもコース上の重要なランドマークです。このホテルは「風景美術館」というコンセプトを掲げており、その広大な芝生庭園からは何も遮るもののない富士山と清水港の眺望が得られます。手入れの行き届いた芝生の緑と空の青、そして富士山の白が見事なコントラストを描き出します。
チャレンジコースの醍醐味・久能山東照宮と石段
チャレンジコースの参加者は、日本平山頂から日本平ロープウェイを利用して久能山へ移動します。このロープウェイは山頂駅と久能山駅を約5分間で結ぶもので、眼下には「屏風谷(びょうぶだに)」と呼ばれる断崖絶壁が広がり、その浸食地形の荒々しさを観察することができます。ゴンドラは徳川家康公ゆかりの地であることにちなみ、大名駕籠をモチーフにしたデザインや葵の御紋があしらわれたものが運行されており、乗車した瞬間から歴史物語の世界へと誘われます。
ロープウェイを降りた先に鎮座するのが国宝・久能山東照宮です。ここは1616年に駿府城で生涯を閉じた徳川家康公の遺言に基づき、その遺骸が埋葬された最初の地であり、東照宮の「発祥の地」とも言える極めて重要な聖地です。
社殿は二代将軍秀忠公の命により、当時最高の建築技術を結集して造営されました。権現造(ごんげんづくり)と呼ばれる様式で、本殿と拝殿を「石の間」でつないだ構造が特徴です。建物全体には「総漆塗り」による極彩色の装飾が施されており、黒、赤、金、緑といった鮮やかな色彩と精緻な彫刻が平和な世の到来を象徴しています。参加者は楼門をくぐり、家康公が眠る神廟へ向かって手を合わせ、天下泰平の礎を築いた偉人の足跡に触れることになります。
久能山東照宮の参拝を終えた後に待ち受けるのが表参道の石段です。この石段は山下の鳥居から社殿まで続く全1159段の道のりであり、「いちいちご苦労さん(1159)」という語呂合わせで知られています。かつてロープウェイが開通する昭和32年までは、この石段が久能山への唯一の参拝ルートでした。本大会ではこの歴史ある石段を「下る」ことになります。
下りだからといって侮ることはできません。石段は一段一段の高さや奥行きが不揃いであり、急勾配の箇所も多いため、膝や太ももへの負担は相当なものです。石材が磨り減って滑りやすくなっている箇所もあるため、慎重な足運びが求められます。しかし苦労だけではありません。つづら折りの石段を下る途中、視線を上げればキラキラと輝く駿河湾の大パノラマが広がっています。眼下に広がるビニールハウスの屋根、広大な海、伊豆半島のシルエットを見下ろしながらの下山は、「天空から地上へ降り立つ」ような特別な浮遊感と開放感を与えてくれます。909段目付近にある「一ノ門」からの眺望は特に素晴らしく、絶好の撮影ポイントとなっています。
いちご海岸通りと石垣いちご発祥の地
石段を下りきると、そこは国道150号線、通称「いちご海岸通り」です。久能山の南斜面に位置するこのエリアは、日本のイチゴ栽培史において特筆すべき場所です。
明治時代、この地の農家が久能山の斜面に積まれた玉石の輻射熱を利用してイチゴを早出しする技術を確立しました。これが「石垣いちご」の始まりです。現在も山の斜面に沿うようにビニールハウスが階段状に並ぶ独特の景観が形成されており、そこでは「章姫(あきひめ)」や「紅ほっぺ」といった静岡ブランドのイチゴが栽培されています。
大会当日はまさにイチゴの収穫最盛期です。コース沿いの直売所からは甘酸っぱい香りが漂い、いちご娘が客引きをする昔ながらの光景が見られることもあります。過去の大会ではエイドステーションで地元産のイチゴが振る舞われ、疲れた参加者の喉と体を潤す「ビタミン補給ポイント」として好評を博しています。
いちご海岸通りから龍華寺へ向かう区間は、駿河湾に沿った平坦なルートとなります。これまでの山道や石段とは異なり、信号の少ない直線道路を一定のペースで歩くことができるため、リズムを整えるのに最適です。左手には常に海があり、潮騒と磯の香りを感じながらのウォーキングとなります。天候が良ければ海の向こうに伊豆半島がくっきりと浮かび上がり、右手には先ほど下ってきた久能山の断崖がそびえ立つという、ダイナミックな景観の中を進みます。この区間は「日本平ウォーク」の中でも、海と山の近接性という静岡の特徴を最も体感できるエリアと言えるでしょう。
清水の名刹・龍華寺と鉄舟寺を巡る
海岸通りを抜けて再び内陸へ入ると、ベーシックコースと合流し、清水区側の歴史エリアへと入ります。ここでは静岡の歴史、特に幕末から明治にかけての転換期を彩った人物ゆかりの寺院を巡ります。
龍華寺と国指定名勝「観富園」
龍華寺(りゅうげじ)は日蓮宗の寺院であり、古くから「東海の名刹」として知られています。この寺の最大の見どころは国指定名勝の庭園「観富園(かんぷえん)」と、国指定天然記念物の「大ソテツ」です。
「観富園」は江戸時代初期に作庭された須弥山式の庭園で、池を駿河湾、本堂の大屋根を富士山、築山を有度山(日本平)に見立てた壮大な「借景庭園」です。その名の通り「富(富士山)」を観るために計算し尽くされた空間構成となっており、庭園越しに眺める富士山の姿は一幅の絵画のような美しさです。
境内にある「大ソテツ」は推定樹齢1100年といわれ、中国から移植されたと伝わる巨木です。根回りは数メートルに及び、無数の幹が絡み合うように天空へ伸びる姿は、植物というよりも巨大な生物のような迫力があります。隣接して植えられた樹齢300年の大サボテンとともに、この地の温暖な気候と長い歴史の厚みを感じさせる存在です。明治の文豪・高山樗牛(たかやまちょぎゅう)がこの地の景観を愛し、ここに眠っていることでも知られています。
鉄舟寺と山岡鉄舟・清水次郎長の絆
続いて訪れる鉄舟寺(てっしゅうじ)は、かつては久能寺と呼ばれ奈良時代まで遡る歴史を持つ古刹です。明治維新後の廃仏毀釈などで荒廃していたこの寺を復興させたのが、幕末の三舟の一人・山岡鉄舟です。
山岡鉄舟は江戸無血開城の際に勝海舟の使者として西郷隆盛と会談し、交渉の下地を作った人物として有名です。彼がこの清水の寺の復興に尽力した背景には、清水次郎長との深い交流がありました。鉄舟が官軍に追われた際に次郎長が彼を助け護衛して駿府の西郷隆盛のもとへ送り届けたというエピソードや、咸臨丸事件で逆賊とされた幕臣の遺体を次郎長が手厚く葬ったことに鉄舟が深く感銘を受けたことなどが、二人の信頼関係の礎となっています。
寺には鉄舟の書や遺品、さらには源義経ゆかりの「薄墨の笛(うすずみのふえ)」など貴重な文化財が数多く所蔵されています。境内からは清水港と三保松原、そして富士山を一望することができ、鉄舟が晩年にこの地を愛し日本の将来を想った心情に触れることができます。
ゴール地点・エスパルスドリームプラザと清水グルメ
長い道のりを経てたどり着くゴール地点は、清水港のウォーターフロントに位置する複合商業施設「エスパルスドリームプラザ」です。巨大な観覧車「ドリームスカイ」が目印となるこの場所は、かつての清水港の物流倉庫跡地などを再開発して生まれたエリアであり、現在は観光とエンターテインメントの中心地となっています。
ゴールゲートをくぐり完歩証を受け取る瞬間、参加者は13kmあるいは18kmを歩き通した達成感に包まれます。海風に吹かれながらヨットハーバー越しに仰ぎ見る富士山は、スタート地点や山頂から見た姿とはまた異なり、旅の終わりを祝福するかのように優雅に佇んでいます。
清水すし横丁で味わう駿河湾の幸
清水港は冷凍マグロの水揚げ量日本一を誇ります。ドリームプラザ内の「清水すし横丁」には本格的な江戸前寿司から回転寿司まで複数の店舗が集結しており、新鮮なマグロや駿河湾の地魚を堪能できます。桜えびや生しらすなど、この地ならではの海の幸は、ウォーキング後の疲れた体へのご褒美として最適です。
静岡おでんで体を温める
冬のウォーキングで冷えた体に最適なのが「静岡おでん」です。牛すじでとった真っ黒な出汁、黒はんぺん(サバやイワシを骨ごとすり身にした練り物)、そして食べる直前にかける「だし粉(イワシの削り節)」と「青のり」が特徴です。ドリームプラザ周辺では熱々のおでんを楽しむことができます。特に黒はんぺんの独特の歯ごたえと磯の風味は、静岡でしか味わえない格別の味です。
缶詰王国・清水のお土産
清水は「缶詰王国」としても知られています。昭和初期、ここ清水で日本初のツナ缶(マグロ油漬缶)の製造が始まり、以来清水は日本の缶詰産業の中心地として発展してきました。ドリームプラザ内の「清水かんづめ市場」には100種類以上の缶詰が並んでいます。高級なオリーブオイル漬けツナ缶や、「清水もつカレー缶」「静岡おでん缶」など、バラエティ豊かなラインナップは圧巻です。軽くて日持ちもするため、ウォーキングのお土産としても最適です。
日本平ウォーク2026参加に向けた準備と対策
2月下旬の気候と服装について
開催日である2月22日頃の静岡市の気象は、平均気温が8℃から10℃程度、最高気温でも12℃から13℃前後です。朝のスタート時は5℃以下に冷え込むことも珍しくありません。また日本平山頂や海岸沿いは風を遮るものがなく、強い西風や海風が吹くことが多いため、体感温度は実際の気温よりも大幅に低くなります。
服装は重ね着(レイヤリング)が推奨されます。ベースレイヤーとして汗冷えを防ぐ速乾性・吸汗性に優れた化学繊維のアンダーウェアを着用し、綿素材は汗を吸って乾きにくく体を冷やす原因になるため避けるべきです。ミドルレイヤーとしてフリースや薄手のセーターを着用し、アウターレイヤーとして風を防ぐウィンドブレーカーや透湿防水素材のレインウェアが必須となります。首元を温めるネックウォーマー、手袋、耳まで隠れるニット帽などの小物があると快適です。
持ち物と装備のポイント
シューズは長距離を歩くため履き慣れたウォーキングシューズやランニングシューズが必要です。特にチャレンジコースの石段下りを考慮すると、クッション性が高く靴底のグリップ力がしっかりしたものが望ましいでしょう。雨具は雨天決行のイベントであるため、上下セパレートタイプのレインウェアを必ず持参します。ポンチョタイプは風で煽られるため不向きです。
水分と行動食についても準備が必要です。コース上にはエイドステーションや自動販売機もありますが、自分のタイミングで水分補給ができるよう500ml程度の飲み物は携行しましょう。また、エネルギー切れを防ぐため飴、チョコレート、ゼリー飲料などの行動食をポケットに入れておくと安心です。その他、健康保険証のコピー、スマートフォン、モバイルバッテリー、タオル、ゴミを持ち帰るための袋も忘れずに準備しましょう。
申し込み方法と事前準備
本大会への参加は事前申込制です。「スポーツエントリー」などのウェブサイトや電話での申し込みが可能ですが、特に定員のある「チャレンジコース」は人気が高く早期に満席となる傾向があります。参加を希望する場合は募集開始時期を逃さないよう注意が必要です。また18kmという距離は決して短くはありません。大会数週間前から平地でのウォーキング練習や階段を使った昇降運動を行い、基礎体力を整えておくことが当日の完歩と楽しみにつながります。
清水次郎長ゆかりの船宿「末廣」
ゴールの手前で立ち寄るスポットとして、清水港船宿記念館「末廣(すえひろ)」があります。ここは任侠の親分として知られる清水次郎長が晩年に船宿として経営した建物を、当時の部材を用いて復元したものです。
一般的に「海道一の親分」として知られる次郎長ですが、明治維新後はきっぱりと稼業から足を洗い、社会事業家として清水港の振興、富士山麓の開墾、英語教育の普及などに尽力しました。この「末廣」は次郎長が山岡鉄舟や榎本武揚ら明治政府の要人と交流し、また地域の若者たちに教えを説いた拠点でした。
館内には次郎長の愛用品や当時の写真、資料が展示されており、訪れる人々は「やくざの親分」というステレオタイプを超えた、地域の名士・教育者としての次郎長の真の姿を知ることができます。ボランティアガイドによる解説も行われており、次郎長と妻お蝶の物語や当時の清水港の様子を詳しく学ぶことができます。
日本平ウォーク2026で体験する静岡の魅力
日本平ウォーク2026は、単にA地点からB地点へ移動するだけのイベントではありません。それは古代の神話(ヤマトタケル)から始まり、中世・近世の武将(徳川家康公)、そして近代日本の礎を築いた人々(清水次郎長、山岡鉄舟)の足跡を辿る、壮大な「歴史の旅」です。
その旅の背景には常に変わらぬ姿で世界遺産・富士山が聳え立っています。「富士山の日」という特別なタイミングで、静岡が世界に誇るこの景観と土地に刻まれた物語を自身の足と五感で体感することは、参加者にとって忘れがたい記憶となるでしょう。
草薙総合運動場から始まる道のりは、日本平夢テラスでの360度パノラマ、久能山東照宮の国宝建築、1159段の石段からの絶景、石垣いちごの甘い香り、龍華寺の借景庭園、そして清水港のグルメと、次々と異なる感動を与えてくれます。都市、山岳、海岸、港湾という多様な地理的要素を一本の線で結ぶこのルートは、静岡の地形的特性と歴史的魅力を凝縮した贅沢なコース設定と言えます。
2026年2月22日、早春の駿河路で富士山を仰ぎながら歩く一日は、心と体の両方をリフレッシュさせてくれる特別な体験となることでしょう。ウォーキング初心者から健脚の方まで、それぞれのペースで楽しめる日本平ウォーク2026への参加をぜひ検討してみてください。









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