すこやかロード認定制度とは?自治体向け申請方法を徹底解説

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すこやかロードとは、北海道と公益財団法人北海道健康づくり財団が認定する、道民の健康増進を目的としたウォーキングコースです。自治体がすこやかロードの認定を受けるには、コース総距離が1.34キロメートル以上であること、案内標識やコースマップの設置、自然環境を含むこと、トイレなど休憩施設の整備という4つの基準を満たした上で、北海道健康づくり財団に申請書類を提出する必要があります。この制度は平成18年(2006年)に始まり、令和5年度時点で99市町村198コースが認定されており、北海道全域に広がるウォーキングコースのネットワークを形成しています。

本記事では、すこやかロード認定制度の詳細な概要から、自治体担当者が知っておくべき認定基準の具体的内容、申請手続きの流れ、そして各地域での成功事例まで、包括的に解説します。健康づくり担当者や地域の健康推進に携わる方々にとって、制度活用の参考となる実践的な情報を網羅しています。

目次

すこやかロード認定制度とは

すこやかロード認定制度は、道民自らの健康運動を推進するための環境整備として創設された北海道独自の取り組みです。身近で気軽に楽しくウォーキングを行うためのコースを認定し、その情報を広く道民に提供することを目的としています。実施主体は公益財団法人北海道健康づくり財団と北海道保健福祉部であり、認定の対象となるのは北海道内の市町村が設定したウォーキングコースです。

現代社会において、運動不足は深刻な健康課題となっています。特に北海道では、冬季の積雪により屋外での運動機会が制限されやすい環境にあります。そのような地域特性の中で、年間を通じて安全に歩くことができるコースを整備し、認定することは、地域住民の健康維持と増進に大きく貢献しています。市町村が地域の実情に合わせてコースを設計し、認定基準を満たした上で申請することで、すこやかロードとして正式に認定を受けることができます。

すこやかロードの認定状況

令和5年度時点での認定数は99市町村、198コースに達しています。平成18年の制度開始以来、年々認定コースは増加しており、北海道全域にウォーキングコースのネットワークが着実に広がっています。最近の認定実績としては、令和5年度に苫小牧市で1コース、小清水町で3コースが認定されました。また、令和4年度には斜里町で2コースが認定されています。このように、現在も継続的に新しいコースが認定され、制度の拡充が進んでいます。

すこやかロードの認定基準の詳細

自治体がすこやかロードの認定を受けるためには、複数の基準を満たす必要があります。これらの基準は、利用者の安全性と快適性、そして健康増進効果を確保するために設けられています。

コースの距離要件について

すこやかロードとして認定を受けるためには、コースの総距離が1メッツ・時/エクササイズ(1.34キロメートルまたは3,000歩)以上であることが求められます。この基準は、普段の散歩の延長として気軽に歩くことができる距離を想定しています。ウォーキング初心者や高齢者でも無理なく歩ける距離であり、継続的な運動習慣の形成に適しています。メッツとは身体活動の強度を示す単位であり、安静時を1としたときに、その活動が安静時と比べて何倍のエネルギーを消費するかを表します。

案内標識等の設置基準

認定基準として、案内標識等を設置するか、またはコースマップを備えることが求められています。これにより、初めて訪れる人でもコースを迷わず歩くことができ、安全なウォーキングが可能となります。案内標識には、スタート地点、折り返し地点、ゴール地点などの表示や、距離表示、所要時間の目安などを含めることが望ましいとされています。利用者が安心してコースを利用できるよう、わかりやすい案内表示の整備が重要です。

自然環境に関する要件

コースには、自然性に恵まれる環境が1エクササイズ以上含まれていることが求められます。緑豊かな公園や河川沿い、海岸線など、自然を感じながら歩けるコース設計が重要です。自然の中を歩くことは、単なる運動効果だけでなく、精神的なリフレッシュ効果も期待できます。森林浴効果や景観を楽しみながらのウォーキングは、継続的な運動習慣の維持にも効果的であり、北海道の豊かな自然を活かしたコース設計が推奨されています。

休憩施設の整備要件

利用可能なトイレがコース内または周辺にあることが必須条件となっています。また、ベンチやあずまやなどの休憩施設を有することも重要な要素です。特に高齢者や体力に自信のない方がウォーキングを行う場合、適切な休憩ポイントの存在は安全面から非常に重要です。休憩施設の整備状況は、コースの利用しやすさを大きく左右するため、申請前に十分な確認が必要となります。

自治体によるすこやかロード申請方法と手続きの流れ

すこやかロードの認定を希望する自治体は、所定の手続きに従って申請を行います。申請から認定までの流れを理解し、計画的に準備を進めることが重要です。

申請準備の進め方

すこやかロードの認定を希望する市町村は、まず北海道健康づくり財団のウェブサイトから関係書類をダウンロードします。申請に必要な書類には、申請書、コース地図、写真、その他関連資料などが含まれます。申請前に、自らの市町村内でウォーキングコースとして適切な場所を選定し、認定基準を満たしているかどうかを確認することが重要です。既存の公園や遊歩道、河川敷など、地域の資源を活用したコース設計が効果的です。

申請書類の作成方法

申請書類には、コースの概要、距離、所要時間、特徴、周辺施設の情報などを記載します。コース地図は、わかりやすく詳細に作成し、スタート地点、チェックポイント、ゴール地点などを明示します。また、コースの魅力や地域の特色を伝える写真も添付することで、申請の説得力が増します。季節ごとの景観写真や、実際にウォーキングを楽しむ様子の写真なども効果的です。申請書類は、審査を行う財団が適切に評価できるよう、正確かつ詳細な情報を記載することが求められます。

書類の提出先と問い合わせ窓口

作成した申請書類等は、関係の書類を添えて公益財団法人北海道健康づくり財団に提出します。提出先の住所は、〒060-0042 札幌市中央区大通西6丁目、公益財団法人北海道健康づくり財団(企画管理部長宛)です。FAXでの連絡は011-232-4091で受け付けています。申請に関する不明点がある場合は、事前に財団に問い合わせることで、スムーズな申請手続きが可能となります。

審査から認定までの流れ

提出された申請書類をもとに、北海道健康づくり財団が審査を行います。認定基準を満たしていると判断されたコースは、すこやかロードとして正式に認定されます。認定後は、財団のウェブサイトや各種広報媒体でコースが紹介され、多くの道民に情報が提供されます。認定を受けたコースは、地域の健康づくり資源として広く周知されることになります。

各自治体のすこやかロード認定コース事例

北海道内の多くの市町村で、特色あるすこやかロードが認定されています。各地域の自然環境や観光資源を活かしたコース設計の事例を紹介します。

室蘭市の認定コース事例

平成24年9月、室蘭市の「地球岬コース」と「鳴砂の浜コース」がすこやかロードとして認定されました。地球岬コースは、地球岬展望台を出発し、観光道路を通りチャラツナイ展望台で折り返し、トッカリショ展望台へ向かい、再び折り返して地球岬展望台へ戻る4.3キロメートルのコースです。途中、地球岬散策路に入ると、季節の花を楽しみながらウォーキングすることができます。

鳴砂の浜コースは、イタンキ浜駐車場を出発し、潮見公園展望台からスタート地点に戻ってくる3.0キロメートルのコースです。イタンキ浜は、全国でも珍しい「鳴砂」と呼ばれる砂浜であり、歩くと「キュッキュッ」という音がする特徴的な砂浜として知られています。このように、地域固有の自然資源を活かしたコース設計が行われています。

苫小牧市の認定コース事例

苫小牧市では、平成26年9月1日付けで「緑ヶ丘公園(金太郎の池周辺)」と「木もれびの道」の2コースが認定されました。また、令和5年9月1日付けで「そよ風と遊ぶ道」のコースが新たに認定されました。緑ヶ丘公園のコースは、市民に親しまれている公園内を巡るコースであり、四季折々の自然を楽しみながらウォーキングができます。市街地に近い立地でありながら、豊かな緑の中を歩ける点が特徴です。

帯広市の認定コース事例

帯広市では、緑ヶ丘公園のウォーキングロードが平成20年度に北海道健康づくり財団のすこやかロードに認定されています。帯広市が作成した「健康ロードマップ帯広」には、6カ所のコースについて距離や所要時間、歩数、トイレやあずまやの位置などのコース紹介が掲載されています。市内最大の公園の中を、森や芝生、池など変化に富む風景を眺めながら歩くことができ、多くの市民に利用されています。

旭川市の認定コース事例

旭川市では、北海道と北海道健康づくり財団に「すこやかロード」として認定されたコースがあります。公園内にはピクニックやキャンプのできる区域と自然観察や森林浴が楽しめる区域があり、市街地近くの公園でありながら、森林の中は街の喧騒を忘れ小鳥のさえずりを楽しむことができます。コースは個人の体力に合わせて起伏に富んだコースを選択することもでき、冬期間でも除雪した園路を歩くことができるウォーキングコースが提供されています。

石狩市および道内各地の事例

石狩市では、3コースがすこやかロードとして認定されています。石狩市の広大な自然環境を活かしたコース設計がされており、海岸線や河川沿いなど、変化に富んだ景観を楽しみながらウォーキングができます。このほかにも、長沼町の総合公園・コミュニティ公園・マオイの名水のコースや、深川市の深川総合運動公園内ジョギングコース「深川ウォーキングロード」、千歳市の青葉公園内を巡る「おはよう散歩道」(平成18年度認定)など、道内各地に多くのすこやかロード認定コースがあります。足寄町、滝川市、名寄市など、道北から道東、道南まで、北海道全域にわたってコースが設定されています。

道東・道北エリアのすこやかロード認定状況

北海道の広大な地域において、道東・道北エリアでも着実にすこやかロードの認定が進んでいます。これらの地域では、雄大な自然環境を活かしたコース設計が特徴となっています。

小清水町のすこやかロード

令和5年度に、小清水町で3コースがすこやかロードとして新たに認定されました。小清水町は北海道オホーツク総合振興局管内の斜里郡に位置し、北部はオホーツク海に面した自然豊かな町です。オホーツク海の美しい景観や、広大な農地を眺めながらウォーキングを楽しむことができるコースが整備されています。地域の特性を活かしたコース設計により、住民だけでなく観光客にも親しまれるウォーキングコースとなっています。

斜里町のすこやかロード

令和4年度には、斜里町で2コースがすこやかロードに認定されました。斜里町は世界自然遺産・知床の玄関口として知られ、雄大な自然環境を誇る地域です。知床の豊かな自然を身近に感じながら歩くことができるコースは、健康づくりと自然体験を両立させる魅力的なウォーキングルートとなっています。

道東エリアの特徴的なコース

道東エリアには、オホーツク海沿岸の網走市、北見市、紋別市、美幌町、津別町、清里町など、多くの市町村ですこやかロードが認定されています。広大な大地と雄大な自然を活かしたコース設計が特徴であり、四季を通じて変化に富んだ景観を楽しみながらウォーキングができます。特に夏季は涼しい気候の中で快適にウォーキングができ、道外からの観光客にも人気があります。

道北エリアの特徴的なコース

道北エリアでは、名寄市や滝川市などですこやかロードが認定されています。内陸部の豊かな自然環境を活かしたコースが多く、森林浴を楽しみながらのウォーキングに適しています。冬季は積雪により利用できないコースもありますが、除雪された園路でのウォーキングが可能な施設も整備されており、年間を通じた健康づくりを支援しています。

ウォーキングの健康効果とメッツの考え方

すこやかロードを活用したウォーキングには、様々な健康効果があります。身体面から精神面まで、科学的に裏付けられた効果を理解することで、より効果的な活用が可能となります。

ウォーキングの身体への効果

ウォーキングは酸素を身体に取り入れながら行う有酸素運動であり、長く続ければ続けるほど、脂肪をエネルギーとして燃焼しやすくなります。脂肪が減少することにより肥満も解消され、代謝がよくなることで血中脂質や血糖値、血圧の状態の改善にも有効です。定期的なウォーキングは、心肺機能の向上、骨密度の維持、筋力の維持や向上など、様々な身体的メリットをもたらします。

ウォーキングの精神面への効果

ウォーキングには快感ホルモンの分泌を促す効果があります。精神的な緊張や抑うつ、敵意、疲労、混乱などのマイナスの感情は低下し、プラスの感情である活力が上昇するという感情への効果が報告されています。また、脳の血行もよくなり、脳の活性化が促されることで認知症のリスクを低減させるという報告もあります。自然の中を歩くことによるストレス解消効果も期待できます。

メッツとエクササイズの意味

メッツ(METs)とは、身体活動の強度を示す単位です。安静時を1としたときに、その活動が安静時と比べて何倍のエネルギーを消費するかを表します。エクササイズは身体活動の「量」を表す単位であり、「メッツ」に「身体活動の実施時間(時)」をかけたものです。例えば、歩行(3メッツ)を1時間行うと3エクササイズ、速歩(4メッツ)を1.5時間行うと6エクササイズとなります。厚生労働省では、3メッツ以上の活発な身体活動を、1週間に23エクササイズ以上行うことを推奨しています。具体的には、歩行(3メッツ)またはそれと同等以上の身体活動を毎日60分以上が目安となります。

推奨される歩数の目安

健康日本21では、年齢別の目標歩数が掲げられています。20歳から64歳までは男性9,000歩、女性8,500歩、65歳以上では男性7,000歩、女性6,000歩が目標値です。生活習慣病予防として、今より10分(約1,000歩)増やすことが推奨されています。すこやかロードは、この目標達成をサポートする身近なウォーキング環境として活用できます。

自治体の健康づくり施策とすこやかロードの連携

すこやかロードは、各自治体が推進する健康づくり施策と連携することで、より大きな効果を発揮します。特に近年は、デジタル技術を活用した健康ポイント事業との連携が進んでいます。

健康ポイント事業との連携

近年、多くの自治体で健康ポイント事業が導入されており、すこやかロードとの連携が進んでいます。健康ポイント事業とは、ウォーキングなどの健康づくり活動に対してポイントを付与し、貯まったポイントを商品券や景品と交換できる仕組みです。

網走市の「あばしりWALK+」事例

網走市は、市民一人ひとりが楽しく、気軽に健康づくりに取り組める環境を整えることを目的に、健康ポイント事業「あばしりWALK+」を運用しています。アプリが提示する「目標歩数・バランスの良い食事・脳トレ」などを達成したり、市が指定するイベントに参加したりすると健康ポイントが貯まり、そのポイントは市内の登録店舗で使える「あばしり健康応援商品券」に交換できます。デジタル管理により紙台帳や手作業が不要となるため、行政事務の効率化にも寄与しています。健康行動で得たポイントが市内店舗の利用を促進することで、地域経済の循環を生み出し、市民の健康寿命延伸とまちの賑わい創出を同時に実現する取り組みとなっています。

旭川市の「あさひかわ健幸アプリ」事例

旭川市では「あさひかわ健幸アプリ」という公式の健康づくり支援アプリを導入しています。このアプリでは、毎日の健康づくり活動がポイントになり、ウォーキングや体重・血圧等の記録、イベントへの参加等でポイントが貯まります。貯まったポイントで素敵な商品が当たる抽選に参加できる仕組みになっており、市民の継続的な健康づくり活動を後押ししています。すこやかロード認定コースを歩くことでもポイントを獲得でき、相乗効果が期待されています。

北見市の健康づくりポイント事業

北見市では、「北見市健康づくりポイント事業」を実施しています。気軽に健康づくりの取り組みを進めるきっかけ作りとして、がん検診、特定健診や職場の健診、ウォーキングコースの利用、健康イベントや健康講座の参加でポイントが取得できます。50ポイントを貯めると、1,000円分の商品券がプレゼントされる仕組みであり、市民の健康意識向上に貢献しています。

デジタル技術活用のメリット

スマートフォンアプリを活用した健康ポイント事業は、参加者の歩数や活動量を自動的に記録できるため、手軽に継続できるメリットがあります。また、アプリを通じてウォーキングコースの情報を提供することで、すこやかロードの認知度向上にもつながっています。自治体にとっても、デジタル管理による事務効率化や、データに基づいた健康施策の立案が可能になるなど、多くのメリットがあります。

すこやかロードの多様な活用方法

すこやかロードは、個人での健康づくりから地域イベントの開催まで、様々な形で活用することができます。目的に応じた活用方法を理解することで、制度の効果を最大限に引き出すことが可能です。

個人での活用

すこやかロードは、日常の散歩や健康づくりの一環として、個人で気軽に利用することができます。認定コースには案内標識やコースマップが整備されているため、初めての場所でも安心してウォーキングを楽しめます。自分のペースで歩ける距離から始め、徐々に距離を伸ばしていくことで、無理なく運動習慣を身につけることができます。

グループ・団体での活用

地域の健康づくりグループや、職場のウォーキングサークルなど、団体での利用にも適しています。定期的なウォーキングイベントの開催場所として活用することで、参加者同士の交流も深まります。グループでの活動は、継続的な運動習慣の維持にも効果的です。

健康イベントでの活用

自治体や健康保険組合が主催する健康イベントの会場としても、すこやかロードは有効に活用できます。ウォーキング大会やノルディックウォーキング教室など、様々なイベントの舞台として利用されています。認定コースを活用することで、安全で整備された環境でのイベント開催が可能となります。

観光資源としての活用

すこやかロードの中には、地域の観光名所を巡るコースも多く、健康づくりと観光を組み合わせた「ヘルスツーリズム」の推進にも貢献しています。地域の魅力を発信する手段としても注目されており、観光客誘致と住民の健康増進を同時に実現する取り組みとして評価されています。

コース利用時の注意事項

すこやかロードを安全に利用するためには、いくつかの注意事項を理解しておく必要があります。北海道特有の環境に配慮した利用が求められます。

自然災害への注意

近年の自然災害等により、ウォーキングできないコースもあります。利用前には、各市町村の公式サイトや現地の案内表示を確認し、コースの状況を把握することが重要です。特に大雨や台風の後は、路面状況が悪化している可能性があるため、事前確認が欠かせません。

野生動物への注意

北海道では、ヒグマをはじめとする野生動物の出没に注意が必要です。野生動物の出没情報については、各市町村や道庁のウェブサイトで確認できます。特に春から秋にかけては、熊よけの鈴を携帯するなどの対策が推奨されます。森林内のコースを利用する際は、特に注意が必要です。

害虫等への注意

森林内のコースを歩く際は、マダニなどの害虫にも注意が必要です。長袖や長ズボンの着用や、虫除けスプレーの使用など、適切な対策を行うことが推奨されます。特に春から夏にかけては、草むらに入らないなどの注意も必要です。

気象条件への注意

北海道は気象条件の変化が激しい地域です。天気予報を確認し、急な天候の変化に備えて適切な服装や装備を心がけることが大切です。特に冬季は、防寒対策と滑りにくい靴の着用が必須となります。路面の凍結にも注意が必要です。

北海道健康づくり財団について

すこやかロード認定制度を運営する公益財団法人北海道健康づくり財団について、その概要と事業内容を紹介します。

財団の設立目的と概要

公益財団法人北海道健康づくり財団は、総合的な健康づくりとプライマリ・ケアを重視した地域医療を推進し、地域住民の健康の保持及び増進を図り、道民の福祉の向上に資することを目的として設立された団体です。所在地は、札幌市中央区大通西6丁目です。

財団の主な事業内容

財団では、すこやかロード認定事業のほかにも、健康づくり推進地域支援事業、研修事業、禁煙普及啓発(禁煙ポスター懸賞募集など)、糖尿病予防、女性アスリート健康サポート北海道、北海道健康づくり実行委員会、北海道救急医療・広域災害情報システムなど、多様な健康づくり関連事業を実施しています。

助成事業について

北海道健康づくり財団では、地域における健康づくりを支援するため、すこやかロード関連事業に対する助成も行っています。助成事業の詳細については、財団に直接問い合わせることで確認できます。自治体が新たなコースを整備する際の支援として活用できる可能性があります。

健康寿命延伸への貢献

すこやかロードは、北海道民の健康寿命延伸に貢献する重要な社会インフラとしての役割を担っています。国の健康づくり政策との関連も含めて解説します。

健康寿命の考え方

健康寿命とは、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間のことです。単なる寿命の長さだけでなく、いかに健康で自立した生活を送れるかが重要視されています。すこやかロードは、日常的なウォーキング習慣の形成を通じて、住民の健康寿命延伸に貢献することが期待されています。

国の健康づくり政策との関連

「健康日本21」は、社会全体で国民の健康づくりを推進するための運動です。2024年度からは「健康日本21(第三次)」が開始され、健康寿命の延伸や健康格差の縮小を目標として、社会環境の質の向上やデジタル技術の活用を重視した取り組みが進められています。厚生労働省が公表する「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」によると、成人は1日60分以上の運動(約8,000歩以上)、65歳以上の健康な人は1日40分(約6,000歩以上)の運動が推奨されています。すこやかロードは、これらの国の指針に沿った身体活動を促進する環境整備として、重要な役割を果たしています。

スマートウェルネスシティとの関連

全国横断的な取り組みとして「スマートウェルネスシティ」があります。これは、自然に歩けるまちづくりとソーシャルキャピタル(社会的なつながり)の向上をコンセプトに、住民の「健幸(健康で幸せ)」の実現を目指す取り組みです。ウォーキングしやすい環境を整備することで、住民が自然と歩く機会を増やし、健康寿命の延伸につなげるという考え方は、すこやかロード認定制度の理念とも共通しています。

地域コミュニティの活性化

すこやかロードを活用したウォーキングイベントは、地域住民同士の交流の場としても機能しています。ウォーキングを通じて生まれるコミュニケーションは、高齢者の社会的孤立を防ぎ、精神的な健康維持にも効果があります。地域の健康づくりグループが定期的にすこやかロードでウォーキング会を開催するなど、コミュニティ活動の拠点としても活用されています。

効果的なウォーキング方法

すこやかロードを活用して効果的にウォーキングを行うための方法を紹介します。正しい知識を持って取り組むことで、より高い健康効果が期待できます。

基本姿勢とフォーム

効果的なウォーキングのためには、正しい姿勢を意識することが重要です。背筋を伸ばし、目線は前方に向けます。肩の力を抜き、腕は自然に振ります。かかとから着地し、つま先で地面を蹴り出すように歩きます。歩幅はやや広めを意識し、リズミカルに歩くことで、より効果的な運動となります。

適切な運動強度

普通の歩行は3メッツ程度ですが、やや速めの速歩にすると4メッツ程度となり、運動強度が上がります。自分の体力に合わせて、無理のない速度で歩くことが大切です。息が少し弾む程度の速さが、健康づくりには効果的とされています。

水分補給と安全対策

ウォーキング中は適度な水分補給を心がけることが重要です。特に夏季は、こまめな水分補給が熱中症予防に効果的です。また、天候や体調に応じて、無理のない範囲でウォーキングを行うことが安全面で大切です。

継続のためのコツ

ウォーキングの効果を得るためには、継続することが最も重要です。無理のない距離と速度から始め、徐々にステップアップしていくことで、長く続けることができます。同じコースを歩き続けると飽きてしまうこともあるため、複数のすこやかロード認定コースを訪れて変化を楽しむのもお勧めです。また、家族や友人と一緒に歩くことで、モチベーションを維持しやすくなります。

全国健康保険協会との連携

すこやかロードの情報は、全国健康保険協会(協会けんぽ)北海道支部でも積極的に発信されています。職場での健康づくりにも活用されています。

協会けんぽのウェブサイトでは、道内各地のすこやかロード認定コースが紹介されており、加入者の健康づくりに活用されています。協会けんぽでは、ウォーキングを推進する取り組みの一環として、すこやかロードの活用を呼びかけており、職場での健康づくり活動にも役立てられています。企業の健康経営の取り組みとしても、すこやかロードの活用が注目されています。

すこやかロード認定制度は、北海道民の健康づくりを支援する重要な取り組みです。平成18年の制度開始以来、現在では99市町村198コースにまで拡大し、道内各地で住民の健康増進に貢献しています。自治体がこの制度を活用することで、地域住民の健康増進に貢献できるだけでなく、地域の魅力発信にもつながります。特に、観光資源と組み合わせた「ヘルスツーリズム」の推進や、健康ポイント事業との連携など、多角的な活用が可能です。

認定を検討している自治体の担当者は、まず北海道健康づくり財団のウェブサイトで詳細情報を確認し、必要に応じて財団に問い合わせることをお勧めします。認定基準を満たすコースの選定から、申請書類の作成、認定後の広報活動まで、計画的に取り組むことで、地域に根差したウォーキングコースを整備することができます。高齢化が進む現代社会において、住民が気軽に運動できる環境を整備することは、自治体の重要な責務といえます。すこやかロードは、専門的な施設や高額な設備投資を必要とせず、地域の既存資源を活かして健康づくり環境を整備できる点も大きなメリットです。道民一人ひとりが身近なウォーキングコースを活用し、日常的に歩く習慣を身につけることで、健康寿命の延伸につながることが期待されます。

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