横浜市戸塚区の柏尾川は遊歩道沿いに桜並木が続くウォーキングコース

当ページのリンクには広告が含まれています。

柏尾川プロムナードは、横浜市戸塚区を流れる柏尾川沿いに整備された遊歩道で、両岸に桜並木が続くウォーキングコースとして知られています。戸塚駅から徒歩2分から3分という近さで、電車を降りてすぐに散策を始められる立地が特徴です。春は桜、それ以外の季節も川風を感じながら歩ける道として、地元の住民に日常的に利用されています。この記事では、柏尾川プロムナードの桜並木の見頃やおすすめのウォーキングコース、戸塚桜まつりの内容、そして柏尾川という川そのものの歴史まで、実際に歩く前に知っておきたい情報をまとめました。

目次

柏尾川プロムナードは戸塚駅から徒歩2〜3分の遊歩道

柏尾川プロムナードは、戸塚区内でブリヂストンの工場に隣接する柏尾橋付近から、隣接する栄区の飯島橋までの区間に整備された親水空間です。河川管理用の通路を活用してつくられており、堤防や高水敷を利用した広場やイベントステージも設けられています。単なる移動のための道ではなく、地域の催しの舞台にもなってきた遊歩道です。

JR東海道線や横須賀線、湘南新宿ライン、横浜市営地下鉄が乗り入れる戸塚駅からは、東口・西口のどちらから出てもわずか徒歩2分から3分で柏尾川の岸に着きます。特別な移動手段を用意しなくても、電車を降りてすぐに川沿いの散策を始められる立地の良さは、遠方から桜を目当てに訪れる人にとっても大きな利点です。

遊歩道は川の両岸に整備されているため、片側を歩いて対岸を戻る使い方も、橋を渡ってコースを途中で切り替える使い方も自由にできます。路面は舗装されて高低差もほとんどないため、ベビーカーや車いす、小さな子ども連れでも歩きやすく、区間によってはサイクリングロードとしても使われています。ジョギングをする人、犬の散歩をする人、カメラを構える人まで、朝から夕方まで幅広い世代が行き交うのがこの遊歩道の日常の風景です。

桜並木の本数は横浜市戸塚区の公式情報で約330本

柏尾川プロムナードは横浜市内でも有数の桜の名所で、ソメイヨシノを中心とした桜並木が両岸に連なります。横浜市戸塚区の公式情報では約330本の桜が植えられているとされ、紹介するメディアによっては350本、より広い区間を含めて700本前後という数字が使われることもあります。数字に幅があるのは集計する区間の取り方が発信元によって異なるためで、いずれにしても数百本規模の桜が川に向かって枝を伸ばす、見応えのある桜並木であることは変わりません。

見頃は例年3月下旬から4月上旬にかけてです。2026年は横浜地方気象台が3月22日にソメイヨシノの開花を発表しました。これは平年の開花日と同じ日付で、前年より3日早い開花となりました。開花発表からおよそ1週間で満開になる見込みとされており、柏尾川プロムナードでも例年どおり3月下旬から4月上旬にかけて桜が見頃を迎える流れとなりました。年によって開花のタイミングは前後するため、訪れる時期を検討する際は開花発表後の気象情報を確認しながらスケジュールを立てるとよいでしょう。満開の時期に風が吹くと、花びらが川面に舞い落ちて水の流れとともにゆっくり流れていく光景が見られます。夕方には西日を受けた桜並木が黄金色に染まる時間帯もあり、写真愛好家に人気です。

桜並木の見どころは吉田橋と朝日橋、高嶋橋の三つのエリア

桜並木の中でも特に見応えがあるのは、大きく分けて三つのエリアです。ひとつは吉田橋から北側の吉田町公園にかけての一帯、二つ目は戸塚駅西口に近い朝日橋から桜橋にかけての一帯、三つ目は上倉田町の高嶋橋から戸塚町の柏尾川大橋にかけての一帯です。戸塚駅からのアクセスの良さを考えると、初めて訪れる場合はまず朝日橋周辺から歩き始め、桜並木の密度や川幅の変化を見ながら上流か下流のどちらかへ足を延ばす回り方がわかりやすいです。

第70回戸塚桜まつりは2026年3月28日に朝日橋付近で開催されました

柏尾川の桜シーズンに合わせて毎年開催されているのが戸塚桜まつりです。地域に長く根付いてきた春の恒例行事で、2026年は第70回を数え、3月28日(土曜日)の13時から15時30分にかけて、朝日橋付近の柏尾川河川敷を会場に開催されました。桜舞踊や和太鼓の演奏、ストリートライブなど、地域の団体や有志による多彩な催しが行われ、河川敷には出店も立ち並んで昼間から賑やかな雰囲気に包まれました。

夜になると桜並木にぼんぼりが灯され、ライトアップされた夜桜を楽しめるのも柏尾川プロムナードの魅力のひとつです。昼間の華やかな雰囲気とは違い、川面に映り込む灯りと夜桜のコントラストは、戸塚駅からのアクセスの良さも相まって、仕事帰りに立ち寄る人の姿も少なくありません。開催期間や点灯時間は年によって変動するため、翌年以降に訪れる際は直近の情報を確認しておくと安心です。

ウォーキングコースは距離別に3パターンから選べる

柏尾川プロムナードを歩く際は、目的や体力に応じて選べる代表的なコースが3パターンあります。それぞれの特徴は次の表のとおりです。

コース名距離特徴
朝日橋〜金井公園直線コース約2.5キロメートル戸塚駅からすぐの朝日橋を起点に上流方向へ一直線。往復で約5キロメートル
朝日橋〜金井公園周回コース約5.4キロメートル片岸を金井公園付近まで進み、橋を渡って対岸を戻る周回ルート
戸塚地区センター〜栄区飯島橋コース約3.6キロメートル戸塚駅西口近くを起点に下流方向へ。桜の三大エリアを通り抜けられる

朝日橋から金井公園までを一直線に歩く直線コースは約2.5キロメートルで、往復すればおよそ5キロメートルになり、軽い運動として無理なく歩ける距離感が支持されています。片岸を金井公園付近まで進んでから対岸を戻ってくる周回コースは約5.4キロメートルあり、しっかり汗をかきたい人やジョギングを楽しみたい人に向いています。往復ではなく周回することで、行きと帰りで異なる岸の景色を楽しめる点もこのコースの魅力です。戸塚地区センターから栄区の飯島橋までをたどるコースは約3.6キロメートルで、桜のシーズンには前述の三大エリアを通り抜けながら歩けるため、桜鑑賞に適したルートになっています。

いずれのコースも川沿いのフラットな道が中心なので、ウォーキング初心者から本格的にジョギングを楽しみたい人まで、体力や目的に応じて距離を調整しやすいのが柏尾川プロムナードの特徴です。休日にまとめて歩くのはもちろん、平日の朝や夕方に無理のない範囲で区間を区切って歩くという使い方もできます。

利用者は犬の散歩からベビーカーの家族まで幅広い

柏尾川プロムナードを実際に歩くと、利用者の層の幅広さに気づかされます。犬の散歩を日課にしている人、ランニングウェア姿のランナー、ベビーカーを押しながらゆっくり歩く子育て世代の家族、ひとりで黙々と歩く人、夫婦や友人同士でおしゃべりをしながら歩く人まで、朝から夕方まで途切れることなく人の姿があります。段差の少ない舗装路はベビーカーや車いすでも歩きやすく、年齢や体力を問わず受け入れてくれる懐の広さが、この遊歩道が長く愛されてきた理由のひとつです。

利用の時間帯も多様で、通勤前の早朝に軽く汗を流す人、日中にベビーカーで散歩する家族連れ、仕事帰りの夕方にジョギングをする人まで、一日を通してさまざまな使われ方をしています。桜のシーズンにはこれに花見客が加わり、普段より賑やかな雰囲気になりますが、それ以外の時期は落ち着いた住宅地の散歩道としての表情が強く、静かに歩きたい人にも向いています。

柏尾川は江戸時代の東海道が渡った戸塚宿の橋

柏尾川は自然河川としてだけでなく、江戸時代の交通の要衝としての歴史も背負っています。戸塚区一帯には東海道五十三次の五番目の宿場町、戸塚宿が置かれていました。戸塚宿は慶長9年、西暦1604年に成立したとされ、江戸の日本橋から数えて約42キロメートルの距離にあり、朝に江戸を発った旅人が一日目の夜を過ごすのにちょうどよい宿場として栄えました。宿場には内田本陣をはじめとする本陣が置かれ、内田本陣は畳数152畳におよぶ規模だったと伝えられています。

東海道が柏尾川を渡る地点に架けられていた橋が大橋、現在の吉田大橋です。この橋は歌川広重が手がけた浮世絵「東海道五十三次」のうち、戸塚宿を描いた一図の題材にもなっており、橋のたもとには「左り かまくら道」と刻まれた道標が置かれ、東海道から鎌倉方面へ分岐する交通の要所であったことを今に伝えています。柏尾川プロムナードを歩きながら吉田大橋周辺に立ち寄ると、浮世絵に描かれた往時の情景と、現代の桜並木やウォーキングを楽しむ人々の姿が重なり合う趣を味わえます。

柏尾川は水質の面でも大きく変化してきた川です。高度経済成長期には生活排水や工場排水の流入でヘドロが堆積し、夏場には悪臭が漂うドブ川だったと伝えられています。下水道の整備が進み流域の水質改善が図られたことで、近年は川鳥や川魚が生息できる環境に姿を変えました。現在は水面をのぞくと魚影が確認できることもあり、サギの仲間が羽を休める姿も見られます。

治水の面でも歴史があります。もともと大雨のたびに氾濫を繰り返す一方、晴天が続くと水が涸れることもあり、流域の住民を長年悩ませてきました。1976年、昭和51年には河道の拡幅や掘り下げ、堤防の強化を行う激甚災害対策特別緊急事業が実施されました。1979年、昭和54年には柏尾川が属する境川水系が境川総合治水対策特定河川に指定され、急激な雨水の流入を防ぐ施設や水量を調整する調節池の整備など、流域全体で水害を抑える対策が進められてきました。現在の柏尾川プロムナードの穏やかな流れの背景には、こうした治水事業の積み重ねがあります。

柏尾川プロムナードを往復すると厚生労働省が推奨する歩数に届きやすい

柏尾川プロムナードのようなフラットで歩きやすい遊歩道は、健康づくりの場としても活用できます。厚生労働省は、ウォーキングを年齢や性別を問わず取り組める有酸素運動として位置づけています。継続時間が長くなるほど脂肪をエネルギーとして使う比率が高まるため、体脂肪の減少や血中中性脂肪の減少、血圧や血糖値の改善が期待できるとされ、心肺機能の改善や骨粗鬆症の予防効果も見込まれる運動です。

厚生労働省は成人男性で1日9,000歩、成人女性で1日8,500歩程度を目安として推奨しており、多くの生活習慣病の予防には1日8,000歩程度、そのうち中強度の運動を20分ほど含めることが目安とされています。柏尾川プロムナードの朝日橋から金井公園までの直線コース約2.5キロメートルを往復すれば、中強度のウォーキングとしてまとまった歩数を確保しやすく、日々の健康づくりの目標値を達成する場としても使えます。桜を眺めながら、あるいは川のせせらぎを聞きながら歩くことは、運動としての効果だけでなく気分転換にもつながりやすく、心身両面の健康づくりに役立つ散歩道です。

舞岡公園や俣野別邸庭園も柏尾川から徒歩圏内

柏尾川プロムナードを歩いたついでに立ち寄れるスポットも戸塚駅周辺には点在しています。柏尾川からほど近い舞岡公園は、約29ヘクタールの敷地に昭和の里山の風景を色濃く残した公園です。ザリガニやカエル、トンボといった生き物のほか、キジやタヌキ、リスが姿を見せることもあります。園内の小谷戸の里は、明治後期に建てられ平成7年に戸塚区信濃町から移築された茅葺屋根の古民家と納屋を中心とした自然体験施設で、月ごとの季節行事や、田植え・作物づくりを体験できる田んぼと畑が用意されています。開園時間は4月から10月が8時30分から19時まで、11月から3月が8時30分から17時までで、市営地下鉄ブルーライン舞岡駅から徒歩約25分、またはJR戸塚駅から江ノ電バスで京急ニュータウン下車というアクセス方法があります。

戸塚区東俣野町にある俣野別邸庭園も、柏尾川沿いの散策と合わせて訪れたい風致公園です。住友家第16代当主の住友友成が昭和14年、西暦1939年に建てさせた邸宅、俣野別邸を中心とした庭園で、建物のある内苑と自然に囲まれた外苑の二つのエリアに分かれ、つつじやしゃくなげ、あじさい、もみじなど季節ごとの草花が楽しめます。晴れた日には展示室や庭園から丹沢山系や富士山を望めることもあり、入館料は大人400円で小学生以下は無料です。このほか戸塚区南部にはFRUIT PARK YOKOHAMAの芝口果樹園など、四季の緑や果樹を楽しめるスポットもあります。散策の合間には、牧場直送のミルクを使ったジェラートを提供する横濱アイス工房のような店で一休みできます。柏尾川プロムナードでのウォーキングとこうした周辺スポットを組み合わせれば、戸塚区全体を楽しむ半日から一日がかりの散策プランを組み立てられます。

ウォーキングコースとして支持される理由は立地とフラットな地形

柏尾川プロムナードがウォーキングコースとして長く支持されてきた理由は、いくつかの要素が重なっています。まず戸塚駅からのアクセスの良さです。電車で訪れてすぐに歩き始められる立地は、遠方からのウォーキング目的の来訪者にとっても、平日の隙間時間に体を動かしたい地元住民にとっても、始めるまでのハードルの低さにつながっています。

次に、道がフラットで歩きやすいという地形的な特徴です。河川管理用の通路を活用して整備された遊歩道であるため急な上り下りがほとんどなく、距離を自分のペースで調整しやすいです。ウォーキング初心者や運動習慣を新たに身につけたい人にとって、無理なく続けやすい環境が整っています。

さらに、季節ごとに異なる表情を楽しめる点も見逃せません。春は桜並木、それ以外の季節も川沿いの緑や水面の輝き、川鳥の姿など、四季を通じて歩く楽しみが用意されています。桜のシーズンだけの特別な場所ではなく、一年を通じて日常のウォーキングコースとして機能していることが、柏尾川プロムナードの息の長い人気を支えています。距離の異なる複数のコースが用意されている点も含め、軽い散歩から本格的なジョギングトレーニングまで幅広いニーズに応えられる懐の深さがあります。

歩く際は自転車との接触と増水後の冠水に注意

柏尾川プロムナードを歩く際に押さえておきたい注意点があります。遊歩道は自転車も通行するサイクリングロードを兼ねている区間があるため、歩行者同士だけでなく自転車との接触にも注意が必要です。特に桜のシーズンでカメラを構えながら立ち止まる人が多い時間帯は、周囲への配慮を意識すると安全に楽しめます。

柏尾川は増水時には水位が上がることもある河川です。大雨や台風の後は高水敷部分が冠水している場合もあるため、天候が不安定な時期に訪れる際は事前に周辺の状況を確認しておくと安心です。犬の散歩をする人の姿も多い遊歩道なので、リードを短めに持って歩行者や自転車との距離を保つこと、排せつ物は必ず持ち帰ることといった基本的なマナーを守ることも、周囲との気持ちよい共存につながります。

桜まつりの開催日や見頃の週末は多くの花見客で賑わうため、混雑を避けたいなら平日の午前中など人出の少ない時間帯がおすすめです。逆に賑やかな雰囲気を楽しみたいなら、出店やイベントが行われる週末の日中に訪れるとよいでしょう。フラットな舗装路が中心とはいえ長距離を歩くコースもあるため、歩きやすい靴を選ぶことが基本です。春先は花冷えで気温が下がる日もあるため、羽織るものを一枚用意しておくと快適に歩けます。

柏尾川が流れる横浜市戸塚区は、横浜市18区の中で最も面積が広い区で、人口は約28万人にのぼります。区の南西部から北東部にかけて細長く伸びた地形の中央部を柏尾川が南北に流れており、春になると川沿いに桜が咲き誇る風景が戸塚区を象徴する景観のひとつになっています。JR東海道線を利用すれば東京まで直通で約36分という利便性の高さから、郊外型のベッドタウンとして根強い人気を保っています。1950年代以降、道路網の整備や鉄道の延伸、宅地開発が進んだことで人口が急増し、東京圏のベッドタウンとして発展してきた戸塚区ですが、江戸時代には東海道の宿場町として栄えた歴史ある街でもあります。緑被率が比較的高く、農地や果樹園、牧場までもが残る点が戸塚区の魅力であり、柏尾川プロムナードはそうした戸塚区らしさを凝縮した場所といえます。

柏尾川の水源となっているのは二つの支流です。港南区野庭町付近を源流とする平戸永谷川と、瀬谷区の阿久和地区にある長屋門公園付近を源流とする阿久和川が、戸塚区上矢部町から柏尾町にかけての一帯で合流し、そこから下流を柏尾川と呼びます。この合流点から栄区を経て藤沢市川名で境川に注ぐまでの延長は約11キロメートル、流域面積は約84平方キロメートルです。境川との合流地点は藤沢市川名の新川名橋付近にあり、藤沢駅から徒歩10分ほどの距離にあります。藤沢市内を流れる境川には柏尾川のほか白旗川や滝川といった支流も注いでおり、柏尾川はその中でも規模の大きい支流のひとつに数えられます。柏尾川プロムナードは戸塚駅から徒歩2分から3分という抜群のアクセスの良さで、桜のシーズン以外も多くの人に日常的に利用されています。約330本から700本規模とされるソメイヨシノの桜並木、朝日橋から金井公園間の直線コースと周回コース、戸塚地区センターから飯島橋間のコースといった複数のウォーキングコース、そして東海道五十三次の宿場町だった歴史まで、柏尾川プロムナードには一度歩くだけでは味わい尽くせない情報が詰まっています。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次