長野の蓼科高原、散策路とウォーキングコースを距離別に紹介

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長野県茅野市に広がる蓼科高原では、体力やレベルに応じて選べる散策路やウォーキングコースが数多く整備されています。標高約1,250メートルの高原ならではの涼しさが、真夏でも快適に歩ける環境を作り出しているのが大きな特徴です。蓼科湖のように15分ほどで一周できる手軽な遊歩道から、白樺高原周遊トレッキングモデルコースのような8キロ・3時間から4時間の本格的なルートまで、初心者から経験者まで幅広く楽しめるコースが揃っています。この記事では、蓼科湖や御泉水自然園、女神湖、御射鹿池、車山高原といった代表的なスポットについて、アクセス方法や所要時間、季節ごとの見どころを詳しく紹介します。

目次

蓼科高原は標高1,250メートルの涼しさが散策の魅力を支える

蓼科高原は、八ヶ岳連峰の一角をなす蓼科山のふもとに広がる高原リゾート地です。白樺やカラマツの林、澄んだ湖沼群、清流など変化に富んだ自然環境が広がり、江戸時代から続く温泉地として避暑地の役割を担ってきました。標高が高いため、夏でも市街地より気温が5度以上低く、木陰に入るとひんやりとした空気を感じられます。8月の平均気温は25.7度以下とされており、真夏でもウォーキングやトレッキングを快適に楽しめる環境が整っています。

この涼しさこそ、蓼科高原が歩く旅の目的地として選ばれてきた理由です。初心者でも気軽に楽しめる湖畔の遊歩道から、本格的なトレッキングコース、蓼科山や車山への登山道まで、目的に応じたコースを選べる点も見逃せません。

蓼科高原へは中央道諏訪ICから車で約30分、茅野駅からバスで約30分

蓼科高原へのアクセスは、車と公共交通機関の両方から選べます。車の場合、中央自動車道の諏訪インターチェンジから蓼科湖まで約30分が目安です。東京方面からは中央道経由で約2時間半、名古屋方面からは約3時間程度が一般的な所要時間とされています。高原を縫うように走る観光道路ビーナスラインを利用すれば、車山高原や霧ヶ峰方面へのドライブと散策路巡りを組み合わせることもできます。

公共交通機関を利用する場合は、JR中央本線の茅野駅が最寄りの拠点駅です。東京方面からはJR新宿駅から特急あずさに乗車すると約2時間で茅野駅に到着し、北八ヶ岳ロープウェイ行きなどの路線バスに乗り換えれば約30分ほどで蓼科高原エリアに入れます。白樺高原方面へは、茅野駅からバスで東白樺湖停留所まで行き、乗り換えて蓼科牧場停留所で下車するルートも利用されています。JR佐久平駅からもバスで約60分のアクセスルートがあり、上信越方面からも訪れやすいエリアです。

蓼科湖畔は1周15分から20分で回れる遊歩道が起点になる

蓼科高原観光の起点として親しまれているのが蓼科湖です。周囲約2キロメートルの湖で、湖畔にはぐるりと一周できる遊歩道が整備されています。道の駅の駐車場を起点にすると、ゆっくり歩いても1周15分から20分程度で回れる手軽さが魅力で、朝の散歩や食後の腹ごなし、旅の合間の軽い運動にちょうどよい距離感です。

湖に隣接する道の駅には駐車場と清潔なトイレが整備されており、車で訪れる観光客にとって利用しやすい起点となっています。湖面には白鳥ボートなどのアクティビティも用意されているため、遊歩道を歩きながら湖上の様子を眺めるのも楽しみのひとつです。周辺には温泉旅館やホテルが集まっており、宿泊とセットで気軽に散策を楽しめる立地になっています。標高差がほとんどないフラットな道が中心なので、小さな子ども連れの家族や、本格的な登山装備を持たない観光客でも安心して歩けます。

蓼科大滝へのウォーキングコースは1時間かからず到着できる

蓼科高原には、手つかずの自然が残る蓼科大滝へ向かうウォーキングコースもあります。ホテル・ドゥ・ラルパージュ周辺を起点にすると、1時間もかからずに到着できる手軽なコースです。原生林の緑の中を流れ落ちる滝を眺めながら歩けるため、清涼感のあるリフレッシュ効果の高い散策になります。

蓼科大滝には専用の駐車場とトイレが整備されており、車で訪れてから徒歩で滝を目指すルートも人気です。深い森の中を進むコースは夏場でも涼しく、蓼科高原らしい清涼感のある散策を体験できるスポットとして評価されています。

標高1,800メートルの御泉水自然園は40分から1時間の周遊コース

標高約1,800メートルに位置する御泉水自然園は、蓼科山の清らかな水が湧き出る森林地帯に広がる自然園です。初心者から経験者まで楽しめる複数のトレッキングコースが用意されています。園内には約40分の周遊コースが整備されており、天然のカラマツ樹林を抜けた先には、落差8メートルの蓼仙の滝があります。ビジターセンターの近くには、鏡のような水面が特徴的なカラマツ池もあり、静けさと清涼感を同時に味わえます。

コースは大きく2種類に分かれます。自然の地形をそのまま生かした木道が整備されて歩きやすいエリアと、蓼仙の滝などの景観を眺めながら歩く、多少勾配のあるエリアです。体力や希望する景色に応じてルートを選べる点が特徴で、所要時間はおおむね40分から1時間程度が目安です。園内では春から秋にかけて高山植物や野鳥の観察も楽しめ、季節ごとに異なる表情を見せてくれます。

女神湖は周囲約2キロを20分から40分で一周できる

女神湖は、赤沼平の湿地をせき止めて造られた人造湖で、もともとは農業用水の溜池として利用されてきました。湖畔には遊歩道が整備されており、色とりどりの高山植物を眺めながら散策を楽しめます。周囲は約2キロメートルとされ、一周に要する時間はおおむね20分から40分程度と幅がありますが、いずれにしても気軽に一周できる散策路です。

湖畔の周回道路はウォーキングに適した平坦なコースとして評価が高く、蓼科山への登山口としても利用される女神湖無料駐車場が起点として便利です。女神湖周辺には女神のそらテラスといった展望・休憩施設もあり、散策の合間に高原の景色を眺めながら休憩できる環境が整っています。

白樺高原には40分から8キロまで3段階のトレッキングコースがある

蓼科高原に隣接する白樺高原エリアには、信州たてしな観光協会が案内する複数のトレッキングコースが整備されています。

白樺高原総合観光センター周辺コースは片道約40分

白樺高原総合観光センター周辺コースは、諏訪大社の御柱祭で使用される御用材の跡地を通る片道約40分のコースです。道中には御柱祭に伴う8本の伐採跡や、疎水百選に選ばれた塩沢堰の流れを見ることができ、初心者でも気軽にトレッキングを楽しめます。

白樺高原周遊トレッキングモデルコースは8キロ・3時間から4時間

より本格的に歩きたい場合は、白樺高原周遊トレッキングモデルコースがおすすめです。総距離は約8キロメートル、高低差は約280メートルで、休憩を含めた所要時間は3時間から4時間程度とされています。大笹峰や北の耳・南の耳、蓼科山方面の展望を楽しみながら、御泉水自然園や湖畔をめぐる変化に富んだルートで、初心者から中級者向けとして案内されています。

白樺湖畔周遊コースは1時間35分ほどのフラットな道

湖畔をゆったり歩きたい場合には、白樺湖畔周遊コースが適しています。白樺湖畔に整備されたフラットな遊歩道を中心としたコースで、ハイキングとして歩く場合の所要時間は1時間35分ほどが目安です。ランニングやジョギングを楽しむ人の姿も多く見られ、西白樺湖公園や八子ヶ峰公園からの眺望も楽しめます。

蓼科高原の主要な散策路は所要時間15分から4時間まで幅がある

蓼科高原とその周辺エリアには、所要時間と難易度が異なる散策路が数多く整備されています。目的地を選ぶ際の目安として、代表的なコースの所要時間とレベルを次の表にまとめます。

コース名所要時間距離レベル
蓼科湖畔一周15分から20分約2km初心者向け
蓼科大滝1時間未満片道初心者向け
御泉水自然園40分から1時間園内周遊初心者から経験者
女神湖畔一周20分から40分約2km初心者向け
白樺高原総合観光センター周辺片道約40分片道初心者向け
白樺高原周遊トレッキングモデルコース3時間から4時間約8km(高低差280m)初心者から中級者
白樺湖畔周遊コース1時間35分湖畔一周初心者向け
車山山頂から車山湿原1.5時間から2時間山頂周遊初心者から中級者(リフト利用)
坪庭自然園30分から40分園内一周初心者向け(一部階段あり)
蓼科高原芸術の森彫刻公園40分(一周)、2から3時間(鑑賞込み)約2km初心者向け

御射鹿池は東山魁夷の「緑響く」のモデルになった池

蓼科エリアで写真映えするスポットとして特に人気が高いのが御射鹿池です。長野県茅野市の豊平・奥蓼科に位置し、静かな水面にカラマツ林が鏡のように映り込む景観で知られています。季節や時間帯によって表情を大きく変えるのも特徴で、春から夏にかけては青々とした水面と周囲の緑が輝き、秋には周囲のカラマツやその他の木々が色づいて紅葉の名所となり、冬には雪景色に包まれた静かな風景が広がります。

日本画家・東山魁夷は、この池をモデルに作品「緑響く」を描いたと伝えられており、多くの人が写真撮影に訪れます。奥蓼科エリアには温泉宿も点在しており、御射鹿池周辺の散策と合わせて、渓流沿いの自然を楽しみながらゆったり歩くコースとして人気を集めています。

車山は山麓から山頂まで徒歩約40分、リフト利用なら数分で登れる

蓼科高原から足を延ばせるエリアとして、車山高原や霧ヶ峰高原も外せません。標高1,925メートルの車山は、山麓から山頂まで徒歩で約40分ほどですが、リフトを利用すれば体力に自信がなくても山頂の絶景を楽しめます。

車山高原の定番トレッキングコースは、リフトで車山山頂まで登り、山頂から車山湿原をめぐって下山するルートで、所要時間はおおむね1.5時間から2時間程度とされています。霧ヶ峰高原では、レンゲツツジやニッコウキスゲ、マツムシソウといった季節の高山植物を楽しめるほか、富士山や日本アルプス、八ヶ岳連峰を一望できる展望ポイントも点在しており、写真愛好家にも人気のエリアです。車山・霧ヶ峰エリアは、蓼科高原の散策路と組み合わせてビーナスラインをドライブしながら巡るのが定番の楽しみ方になっています。

別荘オーナー限定のプライベートトレッキングコースが北横岳山麓にある

蓼科高原には、一般には公開されていない特別な散策路も存在します。アルピコ蓼科高原リゾートの別荘地内には、別荘オーナーのみが利用できるプライベートトレッキングコースが整備されており、他の別荘地にはない蓼科高原ならではの財産として紹介されています。

このコースは蓼科高原の最奥部、標高1,600メートルから1,800メートルの高地に位置する北横岳の山麓にあり、人工の音がほとんど聞こえてこない静かな森の中を歩けます。四方を蓼科山、南アルプス、木曽御岳山、八ヶ岳連峰といった名山に囲まれた立地で、つつじの丘見晴台からは正面に中央アルプス、右手に御岳山や槍ヶ岳、左手に南アルプスを望むことができ、眼下には茅野市街地が一望できる地点もあります。コース内は国定公園に指定されているため、植物の採取やコース外への立ち入りは禁止されており、ゴミやタバコは必ず持ち帰るルールです。焚き火やキャンプも禁止されており、自然環境の保全に配慮した利用が求められています。

蓼科高原は愛犬とゴンドラに同乗できる散策スポットが充実している

蓼科高原は、ペット同伴で楽しめる散策スポットが充実していることでも知られています。標高1,200メートル前後の高原は真夏でも涼しく、愛犬と一緒に高原の風を浴びながら快適に歩けるのが魅力です。

蓼科牧場ゴンドラでは、リードを装着すれば愛犬もゴンドラに同乗でき、麓と山頂の両方にドッグランが併設されているため、ロープウェイでの空中散歩と合わせて愛犬とのアウトドア体験を楽しめます。犬遊処たてしなドッグランは蓼科湖レジャーランド内にあり、林や自然の地形をそのまま生かした自然体験型のドッグランとして人気を集めています。標高約1,250メートルに位置する蓼科高原芸術の森彫刻公園でも、愛犬と一緒に屋外彫刻を鑑賞しながら散策を楽しめ、リード着用で入館できる蓼科アミューズメント水族館にもドッグランが併設されているなど、蓼科高原全体としてペットと歩きやすい環境が整っています。

蓼科高原芸術の森彫刻公園は約70点の彫刻と2キロの遊歩道が魅力

蓼科湖畔にある蓼科高原芸術の森彫刻公園は、散策とアートを同時に楽しめるスポットです。リゾートホテル蓼科の敷地内にある野外美術館で、約2万坪の敷地には、彫刻家・北村西望の「世界連邦平和像」や「将軍の孫」をはじめ、日本国内の著名な彫刻家による作品が約70点展示されています。

園内には全長約2キロメートルの遊歩道が整備されており、水の流れる芝生広場を歩くコースと森の中を進むコースがあります。一周であれば約40分程度で回れますが、彫刻をじっくり鑑賞しながら見て回ると2時間から3時間ほどかかることもあります。園内の回廊は蓼科散策路や信濃路自然歩道ともつながっているため、他の散策路と組み合わせて長めのウォーキングを楽しめます。営業時間は8時から日没頃までで、年中無休です。諏訪ICから車で約16キロメートル・約30分、公共交通機関を利用する場合はJR茅野駅からアルピコ交通の北八ヶ岳ロープウェイ線バスで約30分、蓼科湖前バス停で下車し徒歩3分というアクセスの良さも魅力です。

北八ヶ岳ロープウェイなら標高2,200メートルの坪庭散策路に手軽に登れる

より標高の高いところで散策を楽しみたい場合は、北八ヶ岳ロープウェイの利用がおすすめです。山麓から標高約2,200メートルの山頂駅まで一気に登ることができ、体力に自信がない人でも手軽に高地の散策路を体験できます。

山頂駅からは、北横岳の噴火によって形成された溶岩台地に広がる坪庭自然園の散策路が整備されています。一周30分から40分程度で回れるコースで、季節ごとに咲く高山植物を観察しながら歩けます。散策路は砂利道で、途中にはやや急な階段もあるため完全なバリアフリーではないものの、初心者や家族連れでも無理なく歩ける難易度に設定されています。標高2,200メートル地点ならではの涼しい風と、周囲に広がる北八ヶ岳や蓼科山の景色を一望できる点が、坪庭散策路の魅力です。

紅葉は10月のシラカバから11月中旬のカラマツまで長く続く

蓼科高原のウォーキング・トレッキングは、雪解け後の春から初冬にかけて幅広いシーズンで楽しめますが、特におすすめなのが新緑の初夏と紅葉の秋です。

紅葉のシーズンは、10月に入るとまず標高の高いエリアのシラカバから色づき始め、11月中旬にかけてカラマツが黄金色に染まるまで長く続きます。蓼科・白樺高原エリアの紅葉シーズンは10月の土日祝日に多くの観光客が訪れる人気の時期です。御射鹿池や御泉水自然園、白樺湖周辺など、紅葉スポットが多いのも蓼科高原ならではの魅力です。夏場は避暑地としての涼しさが際立ち、市街地より気温が5度以上低い環境の中、木陰の遊歩道を歩けば快適にリフレッシュできます。標高が高いエリアを歩く際は、朝晩の気温差や天候の変わりやすさを考慮し、脱ぎ着しやすい重ね着スタイルの服装を準備しておくとよいでしょう。トレッキングコースを歩く場合は、歩きやすい靴と飲み物、雨具を用意しておくと安心です。

夏は約80種10万株の花畑と白樺湖の花火大会が楽しめる

蓼科・白樺高原エリアでは、夏場ならではの花畑散策も楽しめます。リフトに乗って高原の花畑を巡るスポットでは、夏になるとユリやフロックスなど約80種・10万株もの花が咲き誇り、リフトからの空中散歩とあわせて花を楽しめる仕掛けになっています。

蓼科山の山麓に広がる白樺高原エリアには蓼科ふれあい牧場もあり、冬はスキー場として利用される斜面が、夏には緑の草原となって動物たちがのどかに草を食む牧歌的な風景に変わります。白樺湖・女神湖といった湖畔エリアと組み合わせて、森林浴やトレッキング、アート鑑賞を楽しめるのが夏の蓼科高原です。6月から8月にかけての平均気温はおよそ20度から25度程度とされ、真夏でも快適に散策を楽しめる環境が整っています。白樺湖では毎年8月10日に夏まつりの花火大会が開催されており、湖面に映る花火も夏の風物詩として親しまれています。

ビーナスラインは紅葉シーズンの週末混雑と霧の視界悪化に注意

蓼科高原の散策路をドライブで巡る際に多くの人が利用するのが、標高の高い尾根沿いを走る観光道路ビーナスラインです。花と高原の景色を楽しめる人気ルートですが、いくつか注意しておきたいポイントがあります。

紅葉シーズンにあたる10月中旬から11月上旬の週末は特に混み合うため、渋滞を避けたい場合は早朝の出発がおすすめです。霧ヶ峰エリアは名前の通り霧が発生しやすく、視界が急激に悪化することがあるため、フォグランプやハイビームを準備し、霧の中では速度を落として車間距離を十分に取ることが推奨されています。標高2,000メートル付近では真夏でも気温が15度前後まで下がることがあり、麓との気温差が10度以上になることも珍しくないため、散策やドライブの際には防寒インナーやウインドブレーカーを携行しておくと安心です。美ヶ原高原方面(武石峠以北)は例年11月下旬から4月下旬にかけて冬季閉鎖となるため、晩秋から春先にかけて訪れる場合は事前に開通状況を確認しておく必要があります。

蓼科湖畔ではスワンボートやSUPなど水上のアクティビティも楽しめる

蓼科湖畔の散策とあわせて楽しみたいのが、湖上のボート体験です。蓼科湖レジャーランドでは、スワンボート(白鳥ボート)や手漕ぎボートで家族や友人とゆっくり湖上散歩を楽しめるほか、SUPやカヤック、カナディアンカヌーといったアクティブに水上を楽しめるアクティビティも用意されています。

料金は大人(高校生以上)800円、小人(中学生・小学生)200円、小学生以下は無料です。営業時間は9時から18時までで、基本的には無休ですが、冬季の降雪時には休業となる点に注意が必要です。湖畔には歩道が整備されているため、ボート体験の前後に遊歩道を一周し、四季折々の花々や紅葉が彩る湖畔の景色をあわせて楽しむのがおすすめの過ごし方です。

散策後には滝の湯温泉元湯や横谷温泉旅館の露天風呂に立ち寄れる

蓼科高原には古くから複数の源泉が湧出しており、散策やウォーキングで歩いた後に立ち寄れる日帰り温泉施設が充実しているのも大きな魅力です。標高1,270メートル前後に点在する、趣の異なる露天風呂を巡りながら、源泉かけ流しの湯と見晴らしを味わえます。

蓼科湖のほとりにある複合施設「蓼科BASE」には、武田信玄の隠し湯として伝わる滝の湯温泉元湯を使用した源泉かけ流しの大浴場があり、日帰り入浴が可能です。入浴料は大人1,000円、小人(小学生)500円で、営業時間は11時から16時までとなっています。大正12年創業の秘境宿「横谷温泉旅館」では、横谷渓谷の景色を望む巨石囲いの大露天風呂が名物で、自家源泉の鉄分と炭酸ガスを豊富に含む湯は、空気に触れると透明から茶褐色へと色を変えるのが特徴です。日帰り入浴は13時から20時30分まで、大人1,500円、小学生以下750円で利用できます。このほか、岩囲みの大露天風呂や檜の樽風呂を備えた「湯元 音無の湯」、5つの趣の異なる露天風呂を持つ明治温泉「小斉の湯」なども、散策と組み合わせやすい日帰り温泉として人気です。

散策の合間にはバラクラカフェやTINY GARDEN 蓼科に立ち寄れる

蓼科高原の散策は、道中に点在するカフェやランチスポットに立ち寄れるのも楽しみのひとつです。「バラクラカフェ」は蓼科高原バラクラ・イングリッシュガーデン内にあり、名物のシチューライスや信州・立科町産のリンゴを使った特製アップルパイ、スコーン、クリームティーなどが人気メニューです。

蓼科湖の南岸に建つ「TINY GARDEN 蓼科」は、品数豊富でヘルシーな「サラダプレート」やガパオライスが評判のカフェレストランで、湖畔散策の合間の休憩スポットとして利用しやすい立地です。八ヶ岳が一望できる丘の上にある「Cafe DESERT MOON」では、月替わりのゆるマクロビの菜食ごはんや、世界各国から仕入れた豆を自家焙煎したコーヒーが楽しめます。このほか、南アルプスや畑の景色を望む「ローワン・コーヒー・ロースターズ」や、蓼科から車で15分ほどの霧ヶ峰高原にあり景色を眺めながらランチができる「ころぼっくるひゅって」も、散策とあわせて訪れたい人気スポットとして知られています。

冬は雨池や縞枯山へのスノーシューハイクで静寂な雪景色が楽しめる

蓼科高原の散策路は、雪に覆われる冬でも異なる魅力を見せてくれます。蓼科高原は冬場の晴天率が高く、落葉松や広葉樹の葉が落ちた森に太陽の光が差し込み、雪面に反射してきらきらと輝く景色が広がります。

冬ならではの楽しみ方として人気なのが、スノーシューを履いて雪原を歩くスノートレッキングです。雨池や縞枯山方面へのスノーシューハイクは、夏場とはまったく異なる静かな雪景色を体験できるアクティビティとして紹介されています。蓼科高原の雪は非常に軽い性質を持っており、衣服に積もった雪は家に入る前に手で払えば済み、身体が濡れて冷えることも少ないとされ、雪国ならではの快適な散策が楽しめる点も特徴です。夏場に活躍する北八ヶ岳ロープウェイは、冬季にはスキーやスノーボードも楽しめるオールシーズンリゾートとして運行しており、標高1,771メートルの山麓駅から標高2,240メートルの山頂駅までを約7分で結びます。ロープウェイを使えば、雪山散策のスタート地点まで手軽にアクセスできるため、本格的な登山装備がなくても冬の高原歩きを楽しめます。

バラクライングリッシュガーデンは約5,000種の植物と6月のバラが見頃

散策と花めぐりを同時に楽しみたい場合は、蓼科高原バラクライングリッシュガーデンもおすすめのスポットです。1990年の初夏に開園した、日本で初めての本格的な英国式庭園で、約1万平方メートルの敷地に、英国人の専門家が手がけた庭園デザインのもと、約5,000種類もの植物が英国から植栽されています。

見頃は例年6月中旬から7月中旬にかけてで、この時期には色鮮やかなイングリッシュローズが庭園を彩ります。春には球根植物、夏から秋にかけては宿根草など、季節ごとに異なる花々が楽しめるよう設計されているのも特徴です。庭園内には木陰の散歩道が整備されているほか、オリジナル紅茶やスコーンを味わえるカフェ・ベーカリーショップ、本場英国のガーデニンググッズを扱うショップも併設されており、散策の合間の休憩にも適しています。毎年6月初旬にはバラクラ・フラワーショーも開催され、多くの花好きの観光客が訪れます。開花状況はその年の気候によって変化するため、訪問前には最新情報を確認しておくと安心です。

蓼科高原は湿度30〜40%の乾いた気候と冬のマイナス20度が特徴

散策路を歩くうえで知っておきたいのが、蓼科高原ならではの気候特性です。蓼科高原はおおむね太平洋側の気候に属し、平均湿度は30パーセントから40パーセントと比較的乾燥しているのが特徴です。年間を通して雨量も少なく、最も激しい雨は夏場の夕立程度とされています。夏の最高気温は30度前後まで上がることもありますが、日陰に入るとカラッとした空気に変わり、朝晩はさわやかに過ごせるため、湿度の高い平地とは異なる快適な散策が楽しめます。

一方で、冬期間(11月から4月頃)は積雪が50センチメートル以上になることもあり、特に1月下旬から2月上旬にかけては最低気温がマイナス20度以下まで下がることもあります。標高1,600メートルから1,800メートルに位置する別荘地エリアなどでは、この寒暖差の大きさが高原らしい四季の変化を生み出しており、散策路を歩く際にも季節に応じた服装や装備の準備が欠かせません。

蓼科高原は、標高1,250メートルという涼しい気候と、白樺・カラマツの森、澄んだ湖沼群、清流といった自然環境を背景に、初心者から本格的なトレッカーまで幅広く楽しめる散策路・ウォーキングコースが揃うエリアです。湖畔をのんびり15分から20分ほど歩ける蓼科湖、写真映えする御射鹿池、40分から1時間ほどの周遊が楽しめる御泉水自然園、2キロ前後で一周できる女神湖、そして8キロ・3時間から4時間の本格トレッキングが楽しめる白樺高原周遊コースまで、目的や体力に応じて多彩な選択肢があります。足を延ばせば、車山高原や霧ヶ峰高原での高山植物観賞や展望も楽しめます。アクセスは中央自動車道諏訪ICから車で約30分、またはJR茅野駅からバスで約30分と、東京・名古屋方面からも訪れやすい立地です。季節ごとに異なる表情を見せる蓼科高原の散策路を、自分の体力やペースに合わせて歩いてみてください。

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