井の頭恩賜公園 池一周ウォーキングコース完全ガイド|距離・所要時間・見どころ

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井の頭恩賜公園の池一周ウォーキングコースとは、井の頭池の周囲を約1.5キロメートルにわたって歩く、所要時間20〜30分ほどの散策コースのことです。東京都武蔵野市と三鷹市にまたがる都立公園のメインエリアを巡るコースで、信号も車の往来もなく、高低差はおよそ10メートル前後とほぼ平坦です。ウォーキング初心者から年配の方、お子様連れまで安心して歩ける環境が整っており、桜の名所としても全国的に知られています。本記事では、井の頭恩賜公園の池一周ウォーキングコースの距離や所要時間、見どころ、季節ごとの楽しみ方、アクセス情報、健康効果までを総合的に解説します。これから訪れる方が迷わず楽しめるよう、コースの全体像を分かりやすくまとめました。

目次

井の頭恩賜公園とは|都心からアクセスできる緑のオアシス

井の頭恩賜公園とは、東京都武蔵野市と三鷹市にまたがる東京都立の公園です。総面積は約43万平方メートルにおよび、「日本さくら名所100選」にも選ばれている都内屈指の名公園として知られています。園内には約20,000本もの樹木が植えられており、都会の中心にありながら豊かな自然が広がる「都会のオアシス」として多くの市民に親しまれています。

公園の中心に位置する井の頭池は、三宝寺池(石神井公園)および善福寺池と並ぶ「武蔵野三大湧水池」の一つです。かつては清らかな湧水が豊富に湧き出していた池で、江戸時代には歌川広重の「名所江戸百景」など浮世絵の題材にもなった景勝地でした。江戸幕府が上水道として利用した歴史を持ち、人々の暮らしと深く結びついてきた池です。

公園の歴史|大正時代から続く100年以上の歩み

井の頭恩賜公園の歴史は、大正時代にさかのぼります。1913年(大正2年)に東京市議会が公園設置を議決し、同年、井の頭池一帯の御料地(皇室の土地)が東京市へ下賜されました。その後、東京市は井の頭池周辺を公園として整備し、1917年(大正6年)5月1日に「井の頭恩賜公園」として開園しました。

「恩賜公園」という名前が示すとおり、皇室から下賜された土地を整備した公園であることが名称の由来です。開園当時の面積は28.5ヘクタールで、そのうち4.5ヘクタールが井の頭池でした。開園から100年以上の歴史を持つこの公園は、「日本初の郊外公園」とも呼ばれ、東京の公園文化の先駆け的存在となりました。現在は東京都建設局が管理しており、地元の武蔵野市・三鷹市の市民はもちろん、遠方からの観光客にも広く親しまれています。

池一周ウォーキングコースの概要|距離と所要時間

井の頭恩賜公園の池一周ウォーキングコースは、距離が約1.5キロメートル、所要時間はゆっくり歩いても20〜30分程度で一周できる手軽さが最大の特徴です。コースの路面はアスファルトと石畳が混在しており、全体的に歩きやすい環境が整っています。

下記の表に、コースの基本情報をまとめました。

項目内容
距離約1.5キロメートル
所要時間約20〜30分
高低差約10メートル前後(ほぼ平坦)
路面アスファルト・石畳の混合
信号なし
街灯設置あり
トイレ公園内に15か所
利用時間24時間開放(一部施設を除く)

コース途中に信号もなく、車の往来もありません。そのため、歩行者が安全に歩くことができ、ウォーキング初心者や年配の方、お子様連れのご家族にも安心しておすすめできる環境です。池の周囲には街灯が設置されており、早朝や夕方の利用も安心です。売店やカフェも公園内に点在しているため、途中で休憩しながらのんびりと散策を楽しめます。

平日は比較的静かにウォーキングを楽しめますが、週末や休日は多くの人で賑わいます。人混みを避けたい方は、早朝(午前6時〜9時頃)や夕方(17時以降)の時間帯が特におすすめです。

池一周コースの見どころ|スポットを順に紹介

池を一周する間には、さまざまな見どころが点在しています。コース上で立ち寄りたい代表的なスポットを順に紹介します。

井の頭池|水鳥観察とボート遊びの中心地

コースの主役となる井の頭池は、面積約4.3万平方メートルの広大な池です。池面に映る木々の緑や空の青さが美しく、四季折々の表情を見せてくれます。池にはカルガモやオオバン、カイツブリなどさまざまな水鳥が生息しており、バードウォッチングを楽しむ人の姿も見られます。

池では手漕ぎボートをレンタルすることができ、ウォーキングとは違う角度から公園の自然を楽しむこともできます。池の上から眺める岸辺の緑や、水面に映る景色は格別です。ボートは桜の季節や秋の紅葉シーズンは特に人気があるため、早めに訪れることをおすすめします。

井の頭弁財天(中之島)|縁結びのパワースポット

池の中央に浮かぶ中之島には、井の頭弁財天が祀られています。七福神の一人である弁財天様は、縁結びや音楽・芸術の神様として知られています。中之島へは橋を渡ってアクセスでき、入り口には江戸時代から続く歴史ある太鼓橋が架けられています。この橋は貴重な歴史的建造物であり、縁結びのパワースポットとしても知られています。

弁財天の周囲は静寂に包まれており、池の喧騒を離れて落ち着いた雰囲気の中でお参りができます。池一周コースの途中でぜひ立ち寄りたいスポットの一つです。

御殿山エリア|徳川家康ゆかりの高台

池の北側には御殿山と呼ばれる高台のエリアがあります。かつてこの地には徳川家康が鷹狩りに使った御殿があったとされ、その名残が地名に残っています。現在は落ち着いた雑木林の散歩道が整備されており、池とは異なる趣の自然を楽しめます。御殿山からは池を見下ろすような眺望が得られる場所もあり、池一周コースと組み合わせて歩く人も多いです。

池の周辺の自然と野鳥|バードウォッチングの楽しみ

池の周囲に植えられた樹木は豊かな緑のトンネルを形成しており、ウォーキング中に自然の中を歩いているような気分を味わえます。カルガモ、オオバン、カイツブリ、コサギ、アオサギなど、さまざまな鳥を観察することができます。公園の第二公園付近には「小鳥の森」と呼ばれるエリアもあり、留鳥たちの生態観察や、秋から冬にかけては渡り鳥の飛来も楽しめます。双眼鏡を持参してバードウォッチングを楽しむ訪問者も少なくありません。

季節ごとの楽しみ方|四季の表情と見頃の時期

井の頭恩賜公園は、四季を通じてさまざまな表情を見せてくれます。季節ごとの見どころと、おおよその見頃の時期は次の表のとおりです。

季節主な見どころ見頃の目安
桜(ソメイヨシノ・ヤマザクラ)3月下旬〜4月上旬
緑のトンネル・木陰の散策6月〜8月
紅葉(イロハモミジ・イチョウ・ケヤキ)11月中旬〜12月中旬
渡り鳥観察・澄んだ空気12月〜2月

春は桜の名所として有名

井の頭恩賜公園は「日本さくら名所100選」に選ばれた桜の名所です。公園全体で約500本の桜の木があり、そのうち約250本が池の周囲に植えられたソメイヨシノとヤマザクラです。例年の見頃は3月下旬から4月上旬にかけてで、満開の桜が池の上に枝を広げる光景は圧巻の美しさです。

特に池の水面に映る桜の反射が幻想的で、訪れた人々を魅了します。また、桜が散る時期には、水面に花びらが浮かぶ「花筏(はないかだ)」と呼ばれる美しい光景も見られます。西園では早咲きの桜が3月初め頃から咲き始め、さまざまな品種の桜が次々と4月中旬頃まで楽しめます。花見シーズンは非常に混雑するため、早朝に訪れることをおすすめします。

夏は緑のトンネルと木陰のウォーキング

夏は公園全体が深い緑に覆われ、木陰が多くなります。強い日差しの下でも池の周囲は比較的涼しく、ウォーキングやジョギングを楽しむ人の姿が見られます。池では水鳥たちが元気に泳ぎ回り、自然の生命力を感じさせてくれます。夏の早朝ウォーキングは特に気持ちよく、清々しい空気の中で一日を始めることができます。公園内のカフェで休憩しながら、ゆっくりと過ごすのもおすすめです。

秋は紅葉と静けさの散歩

秋は紅葉が池を彩る季節です。例年11月中旬から12月中旬にかけて、イロハモミジ、イチョウ、ケヤキなどが赤や黄色に染まり、池の水面に映る紅葉は息を飲む美しさです。秋晴れの穏やかな日には、紅葉を眺めながらのウォーキングが格別の気持ちよさを与えてくれます。春の桜に比べると比較的訪問者が少ないため、落ち着いた雰囲気の中で散策を楽しみたい方には秋がおすすめです。

冬は静寂と澄んだ空気の中で

冬の公園は葉が落ちて見通しがよくなり、普段は見えにくい野鳥の姿も観察しやすくなります。渡り鳥が飛来する冬は、バードウォッチングに絶好のシーズンです。空気が澄んでいる冬の晴れた日には、公園から遠くの景色まで見渡すことができ、静かな公園でのウォーキングは心が落ち着く体験になります。人出が少なく静かな冬の公園は、日常の喧騒を忘れてリフレッシュしたい方に最適です。

井の頭自然文化園|公園内の動物園・水生物園

井の頭恩賜公園内には井の頭自然文化園があります。これは「動物園(本園)」と「水生物園(分園)」の2つを合わせた施設で、1942年に開設されました。本園ではモルモットを抱っこできる「モルモットふれあいコーナー」や、放し飼いのリスを間近で見ることができる「リスの小径」が人気です。お子様連れのご家族に特に支持されている施設です。

分園(水生物園)は池の弁天堂すぐそばに入口があり、魚やカエルなどの水辺の生き物を観察できる「水生物館」が目玉です。淡水魚を中心に展示されており、自然への興味と関心を育む教育的なスポットとしても知られています。また、彫刻園では長崎の平和祈念像を制作した彫刻家・北村西望(1884〜1987)のアトリエ館などがあり、平和祈念像の原型をはじめ約200点の作品が展示されています。

入場料は次の表のとおりです。

区分入場料
高校生以上400円
中学生150円
小学生以下無料
都内在住・在学の中学生無料

家族連れに嬉しい料金設定となっており、ウォーキングと組み合わせた休日プランとしても活用できます。

三鷹の森ジブリ美術館|ウォーキング後の立ち寄りスポット

池一周ウォーキングコースからほど近い場所に、三鷹の森ジブリ美術館があります。スタジオジブリが運営するこの美術館は、井の頭恩賜公園の西園に位置しており、ウォーキングの帰り道に訪れることができます。

ジブリ美術館はスタジオジブリの世界観をそのまま体験できる施設として世界的に有名で、宮崎駿監督の作品に関連した展示物が館内に充実しています。入館は完全予約制となっているため、事前のチケット購入が必要ですが、ウォーキングと組み合わせた一日のプランを組むのもおすすめです。

公式ウォーキングマップで紹介されているコース

東京都の公式ウォーキングマップである「トーキョーウォーキングマップ」では、「吉祥寺駅Aコース 水と緑が心を癒す井の頭恩賜公園を満喫」というコースが案内されています。このコースは吉祥寺駅を起点とした約3キロメートルのコースで、歩行時間は約45分が目安です。

また、三鷹市が公開しているウォーキングマップでは、井の頭恩賜公園を中心とした距離6.7キロメートル、所要時間約85分、歩数8,500歩のコースも案内されています。池一周だけでなく、周辺の街並みや三鷹の自然も合わせて楽しみたい方にはこちらのコースもおすすめです。

ランニング・ジョギングコースとしての魅力

井の頭池の周回コース(約1.5キロメートル)は、ウォーキングだけでなく、ランニングやジョギングのコースとしても人気があります。信号がなく、車の往来もないため、途中で止まることなく走り続けることができるのが大きな魅力です。

路面はアスファルトと石畳の混合で、高低差も少なく初心者でも走りやすい環境です。木陰が多く、夏でも比較的涼しく走れます。コース上にはランナーが多く走っているため、ペースの参考にもなります。初めての方は1.5キロメートルの池周回からスタートし、慣れてきたら公園内の別のコースと組み合わせて距離を延ばすのがおすすめです。5キロメートル程度のコースも、公園内と周辺道路を組み合わせて設定することができます。

ランニングにおすすめの時間帯は早朝(午前6時〜9時頃)と夕方(17時以降)です。特に早朝は人が少なく、新鮮な空気の中で気持ちよく走ることができます。

ウォーキングのアドバイス・注意点

井の頭恩賜公園でウォーキングを楽しむ際のアドバイスをいくつか紹介します。

服装・持ち物

池周回コースはほぼ平坦で舗装されているため、特別な装備は必要ありません。歩きやすいスニーカーと動きやすい服装があれば十分です。夏は紫外線対策として帽子や日焼け止めを持参することをおすすめします。飲み物は公園内の売店でも購入できますが、事前に準備しておくと安心です。

混雑を避けるコツ

週末や休日、そして桜のシーズンは非常に混雑します。特に土日の昼間(10時〜16時頃)は来場者が多く、池の周囲は人の往来が激しくなります。混雑を避けたい場合は、平日か、週末であれば早朝や夕方の時間帯に訪れることをおすすめします。

マナーについて

公園内でのウォーキング・ランニングの際は、周囲への配慮を忘れないようにしてください。特に週末は家族連れや観光客が多いため、スピードを出しすぎず、歩行者優先を心がけることが大切です。また、公園内での飲食はゴミを必ず持ち帰るか、所定のゴミ箱に捨てることがマナーです。

複数周のすすめ

池一周は約1.5キロメートルとコンパクトなため、体力に余裕がある方は複数周してもよいでしょう。2〜3周すると3〜4.5キロメートルのウォーキングになり、健康増進にもつながります。

アクセス情報|電車・車での行き方

電車でのアクセス

最寄り駅と公園入口までの徒歩時間は次の表のとおりです。

路線・駅出口徒歩時間
JR中央線・総武線「吉祥寺」駅南口(公園口)約5分
京王井の頭線「吉祥寺」駅公園口約5分
京王井の頭線「井の頭公園」駅約1分

井の頭公園駅からのアクセスが最も近く、改札を出てすぐに公園の入り口が見えます。吉祥寺駅からも公園口(南口)を出て真っすぐ進むだけで、迷わずアクセスできます。

車でのアクセス・駐車場

公園内には有料駐車場が2か所あります。

駐車場名収容台数場所
第一駐車場60台吉祥寺通り沿い、井の頭自然文化園近く
第二駐車場100台吉祥寺通り沿い、野球場近く

駐車料金は普通車1時間まで400円、以後30分ごとに200円、入庫後12時間の最大料金は1,600円です。なお、駐車場に面している吉祥寺通りでは、交通安全上の理由から右折による入出庫ができません。また、交通渋滞緩和のため吉祥寺通りでの入庫待ちもできません。週末や桜・紅葉シーズンは大変混雑するため、公共交通機関での来園が推奨されています。

公園の利用時間

公園全体(自由広場・散策路)は24時間開放されています。ただし、自然文化園や弁財天への橋など一部施設は開閉時間が定められています。

問い合わせ先

井の頭恩賜公園サービスセンターの所在地は、東京都武蔵野市御殿山1-18-31です。

周辺のカフェ・飲食情報|吉祥寺グルメも一緒に

ウォーキングの後は、公園周辺の豊富なカフェや飲食店でひと息つくのもおすすめです。吉祥寺は東京を代表するグルメエリアの一つであり、個性豊かなカフェや飲食店が数多く軒を連ねています。

公園内にも売店があり、軽食や飲み物を購入することができます。また、公園の出入り口付近にもカフェが点在しており、ウォーキングの前後に立ち寄ることができます。公園西側を吉祥寺駅方面の出口へ出てすぐの場所には、本格的なチャイが楽しめるカフェや、タイ料理が味わえるエスニックレストランなどユニークな飲食店が軒を連ねています。公園内には「カフェ・ドゥ・リエーヴル うさぎ館」のような一軒家カフェもあり、陽光が差し込む温かみのある空間でゆっくりとくつろぐことができます。

井の頭公園の周辺には個性的な雑貨店やギャラリーも多く、散策の途中にショッピングを楽しんだり、絵画や工芸品を鑑賞したりすることもできます。吉祥寺の自然と都会的なカルチャーが共存する雰囲気は、この街ならではの魅力です。吉祥寺駅周辺のアトレやコピス吉祥寺などのショッピングモールにも飲食店が充実しており、ウォーキングと買い物・食事を組み合わせた充実した一日を過ごすことができます。

ボート場の魅力|池の上から眺める景色

池一周ウォーキングをさらに楽しむなら、井の頭恩賜公園ボート場もぜひ体験してみてください。ボート場は七井橋のたもとに位置しており、複数の種類のボートを楽しめます。

ボートの種類特徴
ローボート手で漕いで進む一般的なボート
スワンボートかわいらしい白鳥型
サイクルボート自転車のようにペダルを漕いで進む

池の上からウォーキングコースを眺めながら進む体験は、陸上の散歩とはまた違った魅力があります。春の桜シーズンには、ボートから見上げる桜が絶景で大変人気があります。また、紅葉の時期に池の上から色とりどりの葉を楽しむのも格別です。週末は混雑することが多いため、早めの時間帯に利用するのがおすすめです。

井の頭池の「かいぼり」と自然再生の取り組み

ウォーキング中に見る美しい池の水は、地道な自然再生活動の成果です。実は、井の頭池は長い間、深刻な環境問題を抱えていました。

かつての井の頭池には豊富な湧水が湧き出しており、ムサシトミヨやミヤコタナゴなどの希少な水生生物、さまざまな水生植物が生息する豊かな水辺環境でした。しかし1960年代以降、周辺の急速な都市化に伴って湧水が枯渇しました。夏場にはアオコで緑色に、それ以外の時期は茶色に濁るほど水質が悪化しました。さらに、ブルーギルやオオクチバスといった外来魚も繁殖し、池の生態系は壊滅的な状態に陥りました。

こうした状況を受けて、2013年(平成25年)度から「かいぼり」による自然再生の取り組みが始まりました。「かいぼり」とは、池の水を一度抜いて天日干しにすることで、自然の浄化能力を活用しながら水質改善を図り、外来魚を駆除して生態系の回復を目指す伝統的な手法です。この取り組みは東京都・地元行政・市民・NPOが協働で進め、平成25年・27年・29年と3回にわたって実施されました。一般ボランティアも参加できるイベントとして開催され、多くの市民が関心を持ちました。

その成果は着実に現れています。かいぼりを経て水質が大きく改善され、池の透明度が向上しました。水が澄んだことで池底まで光が届くようになり、絶滅したと思われていた水草が再び姿を現しました。特に注目されたのが、2016年春の出来事です。1957年に発見・命名された後、野生では絶滅したと見られていた藻類「イノカシラフラスコモ」が再生したことが確認されました。これは、かいぼりによる自然再生の大きな成果として高く評価されました。

池を歩きながら、ゆっくりと池底をのぞいてみてください。水の透明度が増したことで、水の中の生き物や水草の様子が観察できるようになっています。ウォーキングの楽しみの一つとして、池の自然に目を向けてみることをおすすめします。

公園内の主な施設一覧|ウォーキング以外の楽しみ

井の頭恩賜公園には、ウォーキング以外にもさまざまな施設が整備されており、一日を通じて充実した時間を過ごすことができます。

施設カテゴリ主な内容
運動施設野球場(2面)、テニスコート(6面)、広場
休憩・文化施設公衆トイレ(15か所)、売店・カフェ、彫刻作品
自然観察スポット小鳥の森、水辺エリア、湧水観察スポット
子ども向け施設遊具が充実した広場

これら多様な施設が一つの公園に集約されているため、家族全員が各自の楽しみ方で過ごせる点が、井の頭恩賜公園の大きな魅力の一つです。

ウォーキングコースのモデルプラン|半日・終日の過ごし方

初めて訪れる方のために、半日で楽しめるモデルプランを紹介します。

午前中コース(約3時間)

時間行動
09:00吉祥寺駅 公園口(南口)に到着
09:05公園入口から池方面へ歩き始める
09:15池の南岸を歩きながら水鳥を観察
09:30中之島の弁財天へ立ち寄り、太鼓橋を渡る
09:45池の北岸を歩き、御殿山エリアを散策
10:15池周回コースを1〜2周し、自然を満喫
10:45ボート場を見学(体験する場合は1時間程度)
11:30カフェや売店でひと休み
12:00吉祥寺駅周辺でランチ

このプランは歩きやすいペースで行動する場合の目安です。気になるスポットでゆっくりと立ち止まり、自分なりのペースで楽しむことをおすすめします。

終日コース(約6時間)

午前中コースに加えて、午後は次のように過ごせます。

時間行動
13:00三鷹の森ジブリ美術館(要事前予約)を観覧
15:30西園を散策し、さまざまな桜の種類を観察
16:00井の頭自然文化園(動物園)を見学
17:30吉祥寺の個性的な商店街を散策・ショッピング
19:00吉祥寺駅周辺の飲食店でディナー

終日コースでは、公園の魅力はもちろん、吉祥寺という街の魅力も存分に味わえます。観光地としても人気の高い吉祥寺と井の頭恩賜公園をセットで楽しむことで、東京の奥深さを体感できます。

健康効果と継続のコツ|池一周ウォーキングを習慣に

池一周ウォーキングは単なる散歩以上に、心身のリフレッシュにつながります。

ウォーキングの特徴

池の周囲の自然環境の中を歩くことで、都市部のコンクリートに囲まれた環境とは異なる「グリーンエクササイズ(自然の中での運動)」の体験ができます。自然の中でのウォーキングは、ストレス軽減や気分のリフレッシュ、注意力の回復などにつながると言われています。

さらに、池の水辺を歩くことで、視覚・聴覚・嗅覚などが自然の刺激を受けることになり、五感が活性化されます。水面を渡る風の音、鳥の声、草木の香りなど、自然が提供するさまざまな刺激が、心身のリラクゼーションを促してくれます。

継続するためのコツ

ウォーキングを習慣化するためには、いくつかのポイントがあります。まず、同じ時間帯に定期的に訪れることで、生活のリズムが整いやすくなります。週に2〜3回、同じ時間帯に池周回コースを歩く習慣をつけると続けやすくなります。

また、季節ごとの変化に注目することも継続のモチベーションになります。桜の開花状況、紅葉の進み具合、野鳥の種類の変化など、公園の自然は常に変化しています。「今日はどんな鳥がいるだろう」「紅葉はどこまで進んだか」といった小さな楽しみが、ウォーキングを飽きずに続けるきっかけになります。

ウォーキングアプリを使って歩数や距離を記録するのもおすすめです。池一周1.5キロメートルを何周したか記録していくことで、達成感を得られ、継続の動機づけになります。仲間や家族と一緒に歩くことも、楽しく続けられるコツの一つです。共通の目標を持って歩くことで、会話も弾み、ウォーキングがより充実した時間になります。

井の頭恩賜公園 池一周ウォーキングコースのよくある疑問

訪れる方からよく聞かれる疑問について、本文の情報をもとに整理して紹介します。

池一周の距離はどれくらいかというと、約1.5キロメートルで、ゆっくり歩いても20〜30分程度で一周できる手軽なコースです。コース上に信号や車の往来はなく、高低差もほぼないため、ウォーキング初心者でも安心して歩けます。

最寄り駅はどこかというと、京王井の頭線の井の頭公園駅が最も近く、徒歩約1分で公園入口に到着します。JR中央線・総武線の吉祥寺駅南口(公園口)からも徒歩約5分でアクセスできるため、二つの駅のどちらからでも訪れやすい立地です。

混雑を避けるおすすめの時間帯は、平日であれば終日比較的空いていますが、週末や桜のシーズンは早朝(午前6時〜9時頃)または夕方(17時以降)が狙い目です。土日の昼間(10時〜16時頃)は人の往来が多くなります。

ベストシーズンはいつかというと、桜の見頃である3月下旬から4月上旬と、紅葉の見頃である11月中旬から12月中旬が特におすすめです。ただし、夏の早朝の緑陰や冬の渡り鳥観察など、四季それぞれに魅力があります。

まとめ|井の頭恩賜公園 池一周ウォーキングコースの魅力

井の頭恩賜公園の池一周ウォーキングコースは、都心から気軽にアクセスできる自然豊かな散歩コースとして、多くの人に愛されています。距離は約1.5キロメートルと手軽でありながら、豊かな自然、歴史ある弁財天、水鳥の観察、季節ごとの桜や紅葉など、見どころが充実しています。

公園の歴史は大正時代にさかのぼり、100年以上にわたって地域の人々の心の拠り所となってきた場所です。初心者の方でも安心して楽しめる平坦なコースで、ウォーキングの習慣化にもぴったりです。春は桜、夏は緑の木陰、秋は紅葉、冬は澄んだ空気の中での散策と、四季それぞれの美しさを楽しめます。ジブリ美術館や自然文化園といった観光スポットも隣接しており、ウォーキング以外の楽しみも豊富です。

かいぼりによって蘇った澄んだ池の水面を眺めながら歩くウォーキングは、単なる運動以上の体験を与えてくれます。都市の自然保護への関心が高まる中、地域の人々と行政・NPOが力を合わせて守り続けてきた井の頭池の姿は、訪れる人に多くのことを教えてくれます。ぜひ一度、井の頭恩賜公園の池一周ウォーキングコースを歩いてみてください。都会の喧騒を忘れて、心身ともにリフレッシュできる特別な時間が待っています。

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