滋賀県高島市マキノ町のメタセコイア並木は、冬の雪景色の見頃が12月下旬から2月にかけてで、約2.4キロメートルの並木道を往復する約5キロメートルのウォーキングコースとして楽しめます。約500本のメタセコイアが立ち並ぶこの並木道は、葉を落とした裸樹に雪が積もると白と黒のコントラストが際立つ幻想的な銀世界へと姿を変えます。「新・日本の街路樹100景」にも選ばれた絶景スポットで、冬ならではの凛とした美しさを堪能できるウォーキングを体験してみませんか。
高島市は近畿地方でも特に雪の多い地域として知られており、メタセコイア並木周辺でも積雪した幻想的な風景に出会えるチャンスがあります。雪が降った直後の晴れた朝が最も美しい雪景色を見られるタイミングで、気温が上がると雪が溶けてしまうため早朝に訪れるのがおすすめです。この記事では、冬のメタセコイア並木を存分に楽しむためのウォーキングコースの詳細から、雪景色の見頃時期、防寒対策、アクセス方法、そして周辺の温泉や観光スポットまで、冬の高島市を満喫するための情報を詳しくお伝えします。

メタセコイア並木とは何か
メタセコイア並木は、滋賀県高島市マキノ町にある農業公園マキノピックランドを縦貫する県道小荒路牧野沢線に位置する並木道です。延長約2.4キロメートルにわたって約500本のメタセコイアが植えられており、マキノ高原へのアプローチ道として高原らしい景観を形成しています。
この並木道は1981年(昭和56年)に学童農園「マキノ土に学ぶ里」整備事業の一環として植樹されました。植樹から40年以上が経過した現在、メタセコイアの樹高は約12メートルほどに成長しており、並木道を歩くと両側から伸びる枝葉がトンネルのように頭上を覆う壮大な景観を作り出しています。
その美しい景観が評価され、1994年(平成6年)には読売新聞社の「新・日本の街路樹100景」に選定されました。さらに「日本紅葉の名所100選」にも選ばれており、全国的に知名度の高い観光スポットとなっています。春の芽吹きと新緑、夏の深緑、秋の紅葉、冬の裸樹と雪花と、一年を通じて四季折々の美しい景観を楽しむことができ、地元では「いつでも絶景」と紹介されています。
メタセコイアという樹木の特徴
メタセコイアは、学名をMetasequoia glyptostroboidesといい、裸子植物マツ綱のヒノキ科メタセコイア属に分類される落葉針葉樹です。別名「曙杉(アケボノスギ)」とも呼ばれており、この和名は秋に葉がレンガ色(赤褐色)に紅葉する美しさに由来しています。
メタセコイアは「生きた化石」として世界的に知られている樹木です。1939年に日本の関西地方の第三紀層で化石として発見された当時は、約100万年前に絶滅したと考えられていました。発見者の三木茂博士は、常緑種のセコイアに似ているものの葉と種子に違いがあることに着目し、「のちの、変わった」という意味の接頭語「メタ」をつけて「メタセコイア」と命名しました。ところが論文発表から5年後の1946年、中国の四川省で生きたメタセコイアが発見され、絶滅したと思われていた植物が実際に生存していたことから「生きた化石」と呼ばれるようになりました。
メタセコイアは成長が極めて速く、特に暖かい地域では3年で樹高2メートル、十数年で大木に成長する特徴があります。通常は谷筋や川岸など湿った場所に生育し、秋になると葉がレンガ色に紅葉して小枝ごと落下します。日本にメタセコイアが渡来したのは1950年のことで、アメリカで育苗された100本の苗木が皇居をはじめとする各地に配られたのがきっかけです。戦後の苦しい生活の中、「日本人が化石で発見した植物が中国奥地に現存していた」というニュースは明るい話題として全国の人々を勇気づけ、一大ブームとなりました。
冬のメタセコイア並木における雪景色の見頃時期
高島市マキノ町のメタセコイア並木で雪景色が楽しめるのは、主に12月下旬から2月にかけての期間です。高島市は滋賀県北部に位置し、近畿地方でも特に雪の多い地域として知られているため、冬季には積雪した幻想的な並木道の風景に出会える可能性が高くなっています。
ただし、枝に着雪した美しい姿を見るためにはいくつかの気象条件が揃う必要があります。雪が降った直後の晴れた朝が最も美しい雪景色を見られるタイミングです。気温が上がると枝に積もった雪が溶けてしまうため、早朝に訪れることをおすすめします。
白銀の世界に包まれた冬のメタセコイア並木は、秋の紅葉シーズンとは対照的な静けさに包まれています。葉を落とした裸樹に雪が積もると、白と黒のコントラストが際立つ幻想的な景観が広がります。凛とした美しさを感じさせるこの光景は、雪景色を目当てに訪れるリピーターも多い隠れた魅力の季節といえるでしょう。雪景色が見られるかどうかは天候次第ですが、だからこそ見られた時の感動はひとしおです。
高島市の冬の気候と積雪状況
高島市は近畿地方でも特に雪が多い場所の一つで、山間部では1メートル以上の積雪も珍しくありません。京都からJR新快速や湖西道路経由で1時間ほどでアクセスできる地域でありながら、時には平地でも50センチメートル以上の積雪に見舞われることがあります。
琵琶湖沿岸周辺の平地は、北側のマキノ方面ほど雪が多く、南側の高島方面ほど少ない傾向があります。今津アメダスでの観測によると、年間の平年降雪量は200センチメートルを上回り、50センチメートル程度の積雪もしばしば見られます。特に「マキノ町在原」は人が住む場所では最も雪が多く、過去の豪雪年には2メートル以上の積雪が記録されたこともあります。
このような積雪の多い地域であることから、冬季にメタセコイア並木を訪れる際は天気予報をこまめにチェックし、積雪状況を確認してから出かけることをおすすめします。
冬のメタセコイア並木ウォーキングコースの詳細
メタセコイア並木は全長約2.4キロメートルの直線道路で、往復すると約5キロメートルのウォーキングコースになります。平坦な道のため、ゆっくり歩いても往復1時間半から2時間程度で楽しめるコースです。
冬の散策では、両側にそびえ立つメタセコイアの裸樹を眺めながら、静かな雪景色の中を歩くことができます。雪が降った後は辺りの空気が澄んでおり、心が落ち着くひとときを過ごせます。秋の紅葉シーズンと比べて観光客が少ないため、落ち着いて並木道の風景を堪能できるのも冬ならではの魅力です。
ウォーキングの起点となるのは、並木道沿いにある「マキノピックランド」です。ここには無料駐車場があり、休憩施設やカフェも併設されているため、散策後に温かい飲み物で体を温めることもできます。
おすすめの散策ルートとしては、マキノピックランドを出発し、並木道を北に向かってマキノ高原方面へ歩くコースがあります。途中、遠景となる野坂山地の山々と調和した美しい景観を楽しみながら、自分のペースで歩きましょう。折り返し地点は任意ですが、全長を歩ききりたい場合は終点まで約1.2キロメートルほどです。
冬のメタセコイア並木における撮影のポイント
冬のメタセコイア並木で写真撮影を楽しむなら、いくつかのポイントを押さえておくと美しい写真が撮れます。
おすすめの撮影時間帯として、まず早朝が挙げられます。朝の凛とした空気の中、観光客も少なく落ち着いて撮影できます。雪景色を撮るなら、雪が降った翌日の晴れた朝がベストタイミングです。また、夕日の時間帯もおすすめで、冬は日没時刻が早いため午後4時頃から夕日に染まるメタセコイア並木を撮影できます。裸樹が赤く染められる幻想的な光景は、冬ならではの魅力といえるでしょう。
撮影スポットとしては、並木道の中間付近がおすすめです。入口付近は観光客が多く落ち着いて撮影できませんが、中間付近はほとんど人がいない穴場スポットとなっています。また、2キロメートル近く歩いた出口付近も人が少ない穴場です。
撮影時の注意点として、メタセコイア並木道は地域住民の生活道路でもあるため、車が来ていないことを確認して素早く撮影することが大切です。また、雪景色がきれいな時期は積雪が多いため、長靴やスノーブーツがあると便利です。メタセコイア並木のライトアップは実施されておらず、夜間は街灯があるのみのため、明るい時間帯に訪れることをおすすめします。
冬のメタセコイア並木を訪れる際の服装と防寒対策
高島市の冬は寒さが厳しく、しっかりとした防寒対策が必要です。
アウターには、フード付きのコートが断然おすすめです。風の強い時や雪が強く降る時の防寒に威力を発揮します。また、厚い一枚より薄めのものを二枚重ねて着るほうが暖かい空気を閉じ込められ、室内で暑い時は一枚脱いで温度調節もできます。
頭部の保護には、衝撃を吸収する厚めの毛糸の帽子がおすすめです。耳をすっぽり覆うタイプなら防寒にもなり、万が一転倒した際の頭部保護にも役立ちます。
手袋は濡れても水分がしみこまない皮革やポリエステルなどの素材で、中にボアなどがついた暖かなものを選びましょう。雪に触れる機会も多いため、防水性は重要なポイントです。
下半身はスカートよりパンツが断然おすすめです。パンツの下にもストッキングではなくタイツを履いて防寒と転倒時の予防に備えましょう。暖かくて転んだ時の衝撃から体を守るフリース素材も良い選択です。
足元は雪道に対応した靴が必要です。雪景色がきれいな時期は積雪が多いため、長靴やスノーブーツがあると安心です。滑りにくい靴底のものを選びましょう。
メタセコイア並木へのアクセス方法
電車とバスでのアクセス
メタセコイア並木の最寄り駅は、JR湖西線のマキノ駅です。京都駅から新快速で約1時間でアクセスできます。マキノ駅からはコミュニティバス「マキノ高原線」に乗車し、「マキノピックランド」で下車すればすぐに並木道に到着します。所要時間は約6分ですが、逆時計まわりの場合は約25分かかります。
車でのアクセス
京都方面からは、名神高速道路・京都東インターチェンジから西大津バイパス、湖西道路を経由し、国道161号線を北上します。所要時間は約80分です。北陸方面からは、北陸自動車道・木之本インターチェンジから国道8号線、国道303号線、国道161号線を南下し、所要時間は約30分です。また、敦賀インターチェンジからは約25キロメートル、約40分でアクセスできます。
冬場に車でメタセコイア並木を訪れる場合は、スタッドレスタイヤやタイヤチェーンの準備が不可欠です。高島市は近畿地方でも積雪量が多い地域のため、ノーマルタイヤでの走行は大変危険です。道路状況は急変することがあるため、出発前に天気予報と道路情報を確認し、特に降雪時や降雪後は時間に余裕を持った計画を立てることをおすすめします。
メタセコイア並木周辺の駐車場情報
メタセコイア並木観光の拠点となる「マキノピックランド」には無料駐車場が完備されており、200台以上の車を収容できます。写真撮影やゆっくり観賞する場合は、この駐車場を利用しましょう。
並木付近での路上駐停車は、交通の妨げとなり迷惑かつ危険なため禁止されています。地域住民の生活道路でもあるため、マナーを守って観光を楽しむことが大切です。
なお、紅葉シーズン(11月中旬から12月中旬)には、土日祝日のみ9時から18時に駐車場内通行規制が行われ、満車時は並木道北端にあるマキノ高原臨時駐車場が案内されます。2025年の紅葉シーズンの駐車場通行規制は、11月22日から12月7日の土日祝日の9時から18時に実施されました。冬季の雪景色シーズンは紅葉シーズンと比べて比較的空いていることが多いです。
マキノ高原でのスノーシュートレッキング
メタセコイア並木の先には「マキノ高原」があります。赤坂山の麓に広がるこの高原は、冬は真っ白なゲレンデ、春と秋は緑の絨毯が広がる美しい場所です。
冬季はスノーシュートレッキングの拠点としても人気を集めています。スノーシューとは西洋かんじきのことで、これを履いて雪山散策を楽しめます。スノーシューは難しいテクニックが必要なく、大人から子供まで雪の上を簡単に歩けるアクティビティです。動物の足跡を見つけたり、鹿やうさぎとの対面があるかもしれません。大自然を満喫できるスノーシューウォークは、冬ならではの特別な体験といえます。
レンタルスノーシューと温泉入浴がセットになったプランも用意されており、2500円(ストック別途500円)で利用できます。スノーシューで雪山を散策した後、温泉で体を温めるという冬ならではの贅沢な過ごし方ができます。
マキノ高原ファミリースキー場の楽しみ方
マキノ高原には広さ30万平方メートルの広大なゲレンデがあり、昭和の初めにオープンした関西スキー場きっての老舗です。現在はリフトを全撤去し、「自然雪と遊ぶ」をコンセプトとしたファミリーゲレンデとして人気を集めています。
動く歩道(サンキッド102メートル)を主体にキッズパークが整備されており、雪遊び、そり遊び、スキーデビューなど、お子様からファミリーまで楽しめます。バナナボートなどのアトラクションもあります。
料金については、駐車料金と除雪協力金が小型車1日1000円、サンキッドとキッズパークの1日券が1000円です。レンタル料金はスキーセット1日1500円から2500円、ソリ1日500円、スノーシュー1日2000円となっています。
メタセコイア並木周辺の温泉施設
マキノ高原温泉さらさ
冬のウォーキングで冷えた体を温めるなら、「マキノ高原温泉さらさ」がおすすめです。マキノ高原にある温泉施設で、スキーやキャンプ、登山、グラウンドゴルフなどのアクティビティを楽しんだ後にゆっくりと汗を流せます。
泉質はアルカリ性単純温泉で、寝湯、露天風呂を備えた男女別浴室と、水着着用で入るバーデゾーンがあります。バーデゾーンでは水中ストレッチング、水中マッサージ、水中歩行などができ、保養・療養・シェイプアップ効果も期待できます。営業時間や定休日は季節によって異なり、冬期(12月から3月)は毎週水曜日が定休日となります。JRマキノ駅からバス(マキノ高原線)で約13分でアクセスできます。
マキノ白谷温泉八王子荘
マキノ高原の北約1キロメートル、閑静な山裾にある温泉施設です。リウマチや動脈硬化、高血圧に効能がある良質の天然ラジウム泉で、近畿地方有数の療養温泉に指定されています。露天風呂やぶなの湯、さくらの湯、貸切風呂(つばきの湯)があり、宿泊も可能です。四季折々の会席料理も堪能できます。
メタセコイア並木周辺の観光スポット
マキノピックランド
メタセコイア並木に併設する「マキノピックランド」は、カフェやレストラン、農産物直売コーナーを備えた観光果樹園です。地元産の新鮮な野菜や果物を使用した美味しい料理やスイーツを楽しめます。
施設内で製造されたジェラートが人気で、バニラ、黒ゴマ、マキノ茶といった定番の味から、さくらんぼ、ブルーベリー、ぶどう、そして秋になるとリンゴ、マロンといった季節の味が楽しめます。「とんちゃん」と呼ばれる郷土料理もおすすめで、鶏を甘辛い味噌ダレで炒めた滋賀の郷土料理が「ヤミツキ高島とんちゃん焼き定食」として提供されています。
並木カフェメタセコイア
マキノピックランド内にある「並木カフェメタセコイア」では、ゆったりとした客席でメタセコイア並木を眺めながら、旬の果物を使ったスイーツを堪能できます。天気が良ければ屋外テラスでも食事が可能です。冬の散策で冷えた体を温めるのに最適なスポットです。
メタセコイアGARDEN
メタセコイア並木道を一望できるおしゃれなカフェで、ファミリーや女子会、デートにぴったりです。午前10時から11時はモーニング、11時から14時はランチタイム、14時以降はカレーやパスタ、デザートなど種類豊富なメニューが楽しめます。
高島市マキノ町周辺のその他の観光名所
海津大崎
琵琶湖にせり出した岩礁地帯で、「暁霧・海津大崎の岩礁」と呼ばれ、琵琶湖八景のひとつに数えられる絶景観光スポットです。春には約800本の桜が咲き誇り、満開の桜が創り出すトンネルは息を呑むほど美しい光景として知られています。冬は静かな湖畔の景色を楽しめます。
海津の町並み
海津は西近江路と湖上交通の要衝として栄えた宿場町であり港町です。湖岸には風や波から家を守るために延々と続く石積みが残されており、独特の風景を形成しています。この石積みは江戸時代に代官の西与一左ェ門によって作られた歴史あるものです。2008年(平成20年)には、この地区の水辺景観が全国で5番目の重要文化的景観に選定されました。
赤坂山
高島市マキノ町にある標高823.8メートルの山で、山頂からは日本海と琵琶湖を一望できます。山と渓谷社発刊の「花の百名山登山ガイド」や「関西百名山」に指定されている名山です。冬季は積雪があるため、登山には十分な装備と経験が必要です。
森西の棚田
琵琶湖西岸の高島市北部、メタセコイア並木へと続く玄関口に位置する棚田です。「青地山古墳群」や「田屋城趾」など歴史的遺産も残っており、自然景観と歴史的文化を同時に楽しめる魅力ある地域です。冬は雪に覆われた棚田の風景も趣があります。
メタセコイア並木周辺の宿泊施設
フォレストヴィラメタセコイア
マキノピックランドのすぐそばにある宿泊施設です。全室からメタセコイア並木を望むことができ、春の新緑、夏の涼風、秋の紅葉、冬の雪景色と、季節ごとに違う絶景を客室から楽しめます。約2.5キロメートルにわたる美しいメタセコイア並木道では、愛犬と一緒にリラックスした散策を楽しむこともできます。冬のメタセコイア並木を存分に堪能したい方には、宿泊してゆっくり過ごすのもおすすめです。
マキノ高原民宿村
マキノ高原周辺には民宿村があり、地元の雰囲気を味わいながら宿泊できます。冬のスキーやスノーシュー、温泉と組み合わせた滞在プランを楽しめます。
高島市の特産品と冬のグルメ
地酒と発酵食品
高島市は、酒造りに適した良質米と湖西の深い山なみの伏流水、冬の冷涼な気候を生かした個性豊かな地酒が多く作られています。代表的な銘柄として、マキノの「竹生嶋」、今津の「琵琶の長寿」、高島の「萩乃露」、新旭の「松の花」、「不老泉」などがあります。
冬の寒い時期に仕込まれる日本酒は、低温でゆっくりと発酵が進むため、まろやかで深みのある味わいに仕上がります。メタセコイア並木の散策後に、地元の酒蔵を訪ねて試飲を楽しむのもおすすめです。また、高島市には滋賀県唯一の酢醸造場もあり、地元の大豆にこだわり杉桶で二年以上寝かせる桶仕込みの昔ながらの手作り醤油も特産品として知られています。
郷土料理と伝統食
高島市を代表する郷土料理として、まず「鮒寿し」が挙げられます。1784年創業の老舗では、二冬かけてじっくりと発酵熟成させた鮒寿しを製造しています。乳酸菌発酵のコクのある酸味と旨味が特徴の伝統食品です。
「鯖寿司」も高島市の朽木地域では今でも祭りや四季の催し物で食される御馳走です。かつて日本海から京都へ鯖を運んだ「鯖街道」が通る朽木には、鯖寿司、鯖のなれずし、鯖のヌタなど独特の食文化が受け継がれています。
「とんちゃん」は高島市のご当地グルメの代表格です。鶏肉を自家製の甘辛い味噌ダレにまぶした味付けかしわのことで、特にバーベキューには欠かせない食材として地元で親しまれています。
冬限定のグルメ
道の駅「マキノ追坂峠」では、「水の郷ビワマスバーガー」が秋冬の週末限定で販売されています。琵琶湖の固有種であるビワマスを使ったご当地バーガーは、この時期にしか味わえない人気商品です。
近江牛も高島市で楽しめる贅沢なグルメです。三大和牛のひとつに数えられる近江牛は、高島市でも丹精込めて育て上げられており、上質な肉を堪能できます。湖魚料理も高島市ならではの味覚で、マキノの老舗では本もろこ塩焼き、ひうをの釜上げ、ごり山椒、えび飴など、琵琶湖で獲れた魚を使った料理が味わえます。
マキノ町の歴史と重要文化的景観
マキノ町は、かつて滋賀県北西部に存在した高島郡の町で、琵琶湖に面しています。2005年(平成17年)の市町村合併により高島市となり、現在は「高島市マキノ町」として地名が残っています。町名にカタカナを用いるのは1955年(昭和30年)の発足時では日本初であり、1964年(昭和39年)に北海道虻田郡狩太町がニセコ町に改名するまで日本で唯一の例でした。古代より畿内と北国を結ぶ最短路として開かれ、その後も湖上交通の要衝として栄えた歴史をもちます。
マキノ町海津・西浜・知内地区には、琵琶湖をはじめとする河川や内湖のほか、湖岸の石積み、共同井戸、知内川で続けられている伝統的なヤナ漁など、多様な水文化が存在します。2008年(平成20年)、この地区の水辺景観が全国で5番目の重要文化的景観に選定されました。歴史的には、日本海から琵琶湖を経て京都・大阪に向かう湖上・陸上交通網の結節点として古くから多くの人や荷物が行き交い、特に江戸時代には西近江路(北国街道)の宿場・港町として繁栄した地域です。
メタセコイア並木の四季の楽しみ方
メタセコイア並木は冬の雪景色だけでなく、四季を通じて異なる表情を楽しめます。
秋の紅葉シーズンは例年11月下旬から12月上旬にかけてが見頃となり、約500本のメタセコイアが一斉に赤褐色と黄金色に染まります。紅葉シーズンには多くの観光客が訪れるため、特に土日祝日は混雑します。混雑を避けたい場合は、平日の早朝に訪れることをおすすめします。紅葉が終わると、メタセコイアは葉を落として冬支度を始め、裸樹となった並木道は秋とはまた違った凛とした美しさを見せてくれます。
春になると、メタセコイアは淡い緑色の新芽を吹き、生命力あふれる姿を見せます。若葉の緑と青空のコントラストが美しく、爽やかな空気の中でウォーキングを楽しめます。
夏は深緑のトンネルが形成され、木陰が涼しい散策路となります。この時期は果物狩りのシーズンでもあり、マキノピックランドではさくらんぼ狩りやぶどう狩りを楽しめます。
メタセコイア並木は季節ごとに異なる表情を見せてくれるため、何度訪れても新しい発見があります。同じ場所で春夏秋冬の写真を撮り比べるのも楽しみ方のひとつです。冬の雪景色を見に来た方も、ぜひ別の季節にも足を運んでみてください。
観光時のマナーと注意事項
メタセコイア並木道とその周辺道路は、地域の方々の大切な生活道路です。観光を楽しむ際は、マナーを守ることが大切です。
交通の妨げとなる路上駐停車は絶対にやめましょう。写真撮影のために横断歩道で立ち止まったり、車道に飛び出したりする危険な行為も禁止されています。車が来ていないことを確認してから素早く撮影することを心がけてください。路上駐車は迷惑かつ危険なため、写真撮影やゆっくり観賞する場合は必ずマキノピックランドの無料駐車場に車を停めましょう。
冬のメタセコイア並木を訪れる際は、安全対策も重要です。積雪時は足元が滑りやすくなるため、滑りにくい靴を履きましょう。長靴やスノーブーツがおすすめです。車での訪問の場合は、必ずスタッドレスタイヤまたはタイヤチェーンを装着してください。天候の急変に備えて、防寒具は多めに持参しましょう。特に風が強い日は体感温度がかなり下がります。
冬のメタセコイア並木を訪れるためのまとめ
高島市マキノ町のメタセコイア並木は、冬になると静かで幻想的な雪景色に包まれます。約500本のメタセコイアが立ち並ぶ2.4キロメートルの並木道は、四季を通じて美しい景観を楽しめますが、冬の凛とした姿は特別な魅力があります。
雪景色の見頃は12月下旬から2月にかけてで、雪が降った直後の晴れた朝が最も美しい光景に出会えるタイミングです。往復約5キロメートルのウォーキングコースは平坦で歩きやすく、1時間半から2時間程度で楽しめます。
雪景色を楽しむためには天候条件が揃う必要がありますが、だからこそ見られた時の感動はひとしおです。防寒対策をしっかり行い、スタッドレスタイヤの装着など安全対策も万全にして、マナーを守りながら冬のメタセコイア並木を存分に楽しんでください。
並木道のウォーキングだけでなく、マキノ高原でのスノーシュートレッキングや温泉、周辺の観光スポット巡りなど、冬の高島市には魅力がたくさんあります。ぜひ一日かけてゆっくりと冬の高島を満喫してください。









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