帯広市緑ヶ丘公園のすこやかロードは距離2000メートルの周回コース

当ページのリンクには広告が含まれています。

帯広市の緑ヶ丘公園にあるウォーキングコースは、北海道健康づくり財団から「すこやかロード」に認定された、距離約2,000メートルのコースです。平成20年度の認定以降、地元の住民から観光客まで幅広い層が、森や池、彫刻作品が点在する園内を歩いています。所要時間は25分ほどで、運動に不慣れな人でも無理なく歩ける強度に設定されています。この記事では、緑ヶ丘公園のすこやかロードの距離やコース内容、アクセス方法、季節ごとの見どころ、ウォーキングによる健康面のメリットまで、訪れる前に知っておきたい情報をまとめました。

目次

緑ヶ丘公園のすこやかロードは距離2,000メートル・所要25分のコース

緑ヶ丘公園のウォーキングロードは、平成20年度に北海道健康づくり財団の認定を受けた「自然と語らう散歩道ウォーキングロード」です。市街地から近い場所にこれほど整った散策路があるのは、帯広ならではの環境と言えそうです。総距離は約2,000メートル、所要時間はおよそ25分、運動強度は1.5METsとされています。METsとは身体活動の強さを表す指標で、安静時を1とした際の何倍のエネルギーを消費するかを示す数値です。1.5METsはゆったりとした散歩程度の強さにあたり、ふだん運動をしていない人や高齢の人でも取り組みやすい設定になっています。

コースの道中には帯広百年記念館や児童会館、美術館といった施設が点在していて、直線的な散歩道とは違い、景観や建物を眺めながら歩を進められる作りになっています。森や芝生、池が入り混じった風景が続くため、同じ道でも季節や時間帯によって表情が変わり、飽きにくいコースだと感じる人が多いようです。

帯広市は、緑ヶ丘公園のコースを含む市内6か所のウォーキングロードをまとめた「健康ロードマップ帯広」も公開しています。このマップは帯広市健康づくり推進員の会の協力で作成されたもので、各コースの距離や所要時間、歩数の目安、トイレやあずまやの位置、運動前後のストレッチ方法まで載っています。6コースのうち、道の認定を受けているのは緑ヶ丘公園のコースだけという点も、このコースの特色になっています。地図や紙のマップを見ながら歩けるので、初めて緑ヶ丘公園を訪れる人でも道順を確認しやすくなっています。

緑ヶ丘公園は帯広市内最古の公園で90年以上の歴史を持つ

緑ヶ丘公園は面積約50.5ヘクタールという広大な敷地を持ち、帯広市内でも最も古い公園とされています。もともとこの一帯は旧北海道集治監十勝分監、のちの十勝監獄の用地でした。水源涵養保安林として大蔵省から旧帯広町に払い下げられたのは大正15年から昭和3年にかけてで、公園としての整備は昭和7年ごろから始まったとされています。昭和23年ごろには敷地面積が74ヘクタールまで広がった時期もあったようです。公園の名前は、設立に尽力した町会議員で北海館の経営者でもあった小泉みどり氏にちなんで名付けられたと伝わっています。

戦後の整備も段階的に進みました。1946年には公園北東部に市営野球場が新設され、1950年から1953年にかけては陸上競技場やバレーボールコート、テニスコートが順に整備されています。現在の緑ヶ丘公園に野球場や体育館、多目的グラウンド、パークゴルフ場などのスポーツ施設が集まっているのは、こうした整備の積み重ねによるものです。造園分野で文化的価値の高い場所として「ランドスケープ遺産」に認定されている点も、この公園の歴史の厚みを示しています。

すこやかロードの認定制度は平成18年に始まり全道205コースに拡大

すこやかロードとは、北海道健康づくり財団が北海道と協働して認定している、身近で気軽に楽しめるウォーキングロードのことです。健康づくりに有効な一定の要素を満たしたコースを財団が認定し、認定した市町村がロードを活用した事業を行う際には助成も行われます。ウォーキングを通じた健康づくりを道民に広めることが、この制度のねらいです。

認定は平成18年、つまり2006年から始まりました。令和7年9月時点の認定数は102市町村・205コースにのぼり、苫小牧市や石狩市、足寄町、滝川市、江差町など道内の多くの自治体が独自のすこやかロードを設けています。帯広市の緑ヶ丘公園コースは、こうした全道規模のネットワークの一角を担うコースの一つという位置づけです。

彫刻の径と十勝池が緑ヶ丘公園のウォーキングコース最大の見どころ

帯広市街地のほぼ中央に位置する緑ヶ丘公園を歩く楽しみの中心にあるのが、彫刻の径と十勝池です。彫刻の径は昭和48年に完成した全長300メートルの園路で、18人の作家による21体の現代彫刻が並んでいます。芸術作品を眺めながら歩けるウォーキングコースは珍しく、地元でも人気を集めています。

十勝の形を模して造られたとされる十勝池は公園のシンボル的な存在で、ボート遊びを楽しむこともできます。周辺では野生のエゾリスや野鳥の姿を見かけることも多く、エゾリスは冬眠しない動物のため一年を通して観察のチャンスがあります。1980年代ごろから公園ではエゾリスや野鳥への餌付けが人気になった経緯がありますが、現在は動物とのふれあい方について注意喚起も行われています。写真を撮る際も、野生動物との距離感には気を配ったほうがよさそうです。

彫刻の径の21体は、素材も表現もそれぞれ異なる現代彫刻です。歩きながら次々と違う作品に出会う構成になっているため、同じ距離を歩く散歩道でも、アスファルトだけの道を歩くのとは体感が変わってきます。桜や紅葉の時期に彫刻の径を歩くと、彫刻と植栽が重なり合う季節ごとの表情も楽しめます。

春には、彫刻の径や十勝池の南側の桜並木が見頃を迎えます。園内には蝦夷山桜を中心に約780本の桜が植えられていて、例年4月末から5月上旬にかけて満開になります。石の彫刻作品と満開の桜が並ぶ光景は、この季節ならではのものです。

グリーンパークでは犬の散歩やジョギングを楽しむ地元住民の姿も多い

彫刻の径や十勝池のほかにも、約8ヘクタールの芝生広場「グリーンパーク」は緑ヶ丘公園を象徴する場所の一つです。開放的な芝生の上をランニングする人、ウォーキングをする人、犬を連れて散歩する人が入り交じっていて、都会ではなかなか味わえない広々とした空気が漂っています。すこやかロードの2,000メートルを歩き終えたあと、グリーンパークで少し足を伸ばして周辺を歩く人も少なくないようです。

緑ヶ丘公園には百年記念館・道立美術館・おびひろ動物園が集積

緑ヶ丘公園には、ウォーキングの合間に立ち寄れる文化施設もそろっています。帯広百年記念館は1982年の開館以来、十勝の歴史や自然、農業の歩みを伝えてきた博物館です。館内には氷河期のマンモスの実物大模型が置かれ、常設展示室は先史時代からアイヌ文化、開拓の歴史、農業の確立まで複数のコーナーに分かれています。大正3遺跡から出土した約1万4000年前の土器は道内最古とされ、海洋生物を煮炊きしていた痕跡としても注目される資料です。館内のアイヌ民族文化情報センター「リウカ」では、伝統衣装や木彫りの民具を通してアイヌ文化に触れられます。

北海道立帯広美術館は平成3年9月、道内5館目の道立美術館として開館しました。道東ゆかりの作家の作品、近現代のプリントアート、フランス19世紀のバルビゾン派を核とした西洋絵画の3本柱でコレクションを形成していて、年数回のテーマ展や年4〜5回の企画展を開催しています。

おびひろ動物園は北海道内で唯一ゾウを飼育している動物園で、キタキツネやエゾタヌキといった道内ゆかりの動物からホッキョクグマ、キリンまで約70種400点以上の動物を展示しています。入園料は大人420円、高校生210円、65歳以上210円、中学生以下無料です。園内には観覧車やメリーゴーランドを備えた遊園地もあり、1日乗り放題券は1,500円で利用できます。動物園に隣接する植村直己記念館「氷雪の家」は昭和60年に開館した施設で、イグルーを模したドームの中に、登山家の植村直己氏にゆかりの品々が展示されています。開館時間は夏期が9時から16時30分ごろまで、冬期は土・日・祝日のみ11時から14時までと短くなるため、訪れる際は時間帯に注意が必要です。

このほか、園内北西側の「みどりと花のセンター」は、緑化活動の普及啓発や公園利用者の休憩を兼ねた施設です。展示スペースや図書コーナー、緑の相談コーナーのほか、観葉植物を鑑賞できる植物広場やモデルガーデンもあります。開館時間は9時から17時、毎週月曜日が休館日です。約8ヘクタールの芝生広場「グリーンパーク」には、かつてギネスブックに世界最長のベンチとして掲載された「400mベンチ」も設置されていて、端から端まで歩くと5分以上かかります。北海道内でも最大級の野草園には82種以上の野草が保存されていて、パークゴルフ場やテニスコート、ゲートボール場も整備されています。

児童遊園にはトーテムジャングルなど雨天でも遊べる遊具がそろう

家族連れがコースの途中で立ち寄りやすいのが児童遊園です。すべり台やジャングルジム、砂場といった定番の遊具に加えて、水遊びができる「じゃぶじゃぶ水路」、つるつるすべり台、ブランコを併設した洞窟型トンネルなど、雨の日でも楽しめる遊具がそろっています。平成30年7月には新しい複合遊具「トーテムジャングル」も完成し、子ども連れの家族が一日過ごせるスポットになっています。ウォーキングのついでに子どもを遊ばせられる点も、緑ヶ丘公園のコースが家族連れに選ばれる理由の一つです。

コース情報を一覧で確認

緑ヶ丘公園のすこやかロードについて、ここまでの情報を表にまとめました。

項目内容
認定名称自然と語らう散歩道ウォーキングロード
認定年度平成20年度
距離約2,000メートル
所要時間約25分
運動強度1.5METs
アクセス帯広駅から車で約10分
駐車場無料・約800台
桜の見頃例年4月末から5月上旬
冬期の見どころ緑ヶ丘公園市民リンク(気象条件によりオープン中止の年もあり)

アクセスは帯広駅から車で10分、無料駐車場は約800台分

緑ヶ丘公園は帯広駅から車でおよそ10分の距離にあります。徒歩の場合は約30分かかるため、時間に余裕がないときは車やバスの利用が現実的です。バスは帯広駅バスターミナルから十勝バスの「グリーンパーク行き」に乗り「グリーンパーク」バス停で下車するルートと、「南商線」または「南商あかしや線」に約15分乗り「春駒通12条」で下車して徒歩約5分のルートがあります。

駐車場は無料で、収容台数は合計約800台です。ただし公園の敷地が広いため、目的の施設やコースの入口によって利用しやすい駐車場の位置が変わってきます。訪れる前に目的地を決めておくと、駐車場選びで迷わずに済みます。休日は花見や動物園の来園者と駐車場を共有する時間帯もあるため、混雑が気になる場合は早めの時間帯を選ぶとよさそうです。

冬は緑ヶ丘公園市民リンクとしてスケートリンクに姿を変える

緑ヶ丘公園は四季によって表情が変わる公園でもあります。夏は森や芝生の緑陰が心地よく、十勝池周辺の水辺や児童遊園の「じゃぶじゃぶ水路」で涼を感じられます。秋は広葉樹の紅葉が公園全体を彩り、落ち着いた雰囲気の中で歩くのに向いた季節です。

冬になると、かつての陸上競技場跡地に整備された多目的広場が「緑ヶ丘公園市民リンク」として姿を変え、一般財団法人帯広市文化スポーツ振興財団の運営でアイススケートを楽しめるようになります。積雪量などの気象条件によってはオープンが見送られることもあり、令和6年度は雪不足を理由にオープンが中止になった例も報告されています。開放状況はシーズンごとに変わるため、訪れる前に最新情報を確認しておくと安心です。積雪期にウォーキングをする場合は、路面の凍結に備えて防寒着や滑りにくい靴を用意したほうがよいでしょう。

ウォーキングの強度1.5METsは運動が苦手な人にも歩きやすい設定

すこやかロードという制度自体が、道民の健康づくりを目的に設けられたものです。ウォーキングは生活習慣病の予防や体力維持につながる運動として位置づけられていて、北海道健康づくり財団はコースの認定を通じて、身近な場所で気軽に続けられる環境づくりを進めています。

緑ヶ丘公園のコースのように運動強度が1.5METs程度に抑えられたロードは、運動習慣のない人や高齢の人、運動を始めたばかりの人でも無理なく取り組める点が利点です。約25分、2,000メートルという距離は日常生活に組み込みやすい規模で、通勤前や休日の散歩として続けやすい設定になっています。緑や水辺の景観、動物や彫刻作品といった見どころが多いことも、運動を長く楽しく続けるうえでの支えになっています。

帯広市は、健康ロードマップ帯広によるコース案内のほかにも、「健康度アップチャレンジ」や「特定健診・特定保健指導」、「健康マイレージ事業」といった健康づくり施策を展開しています。食事や運動習慣の見直しを通じて市民の健康度を高めるこうした取り組みの中で、緑ヶ丘公園のすこやかロードは道の認定を受けた代表的なコースという位置にあります。

十勝地方は夏の湿度が低く、屋外を歩くにはむしろ過ごしやすい気候だとされています。一方で冬は積雪が続くため、屋外でのウォーキングと屋内での運動を季節によって使い分けている人も多いようです。緑ヶ丘公園のすこやかロードは積雪期を除けば一年の大半で歩ける環境が整っていて、季節の変わり目に外を歩く習慣を取り戻すきっかけとして選ばれることもあります。

帯広市が行う特定健診・特定保健指導は、メタボリックシンドロームに着目した健診と、生活習慣の見直しを支援する保健指導を組み合わせた制度です。対象になった人が具体的な行動目標や数値目標を立てる仕組みになっていて、ウォーキングはその行動目標の一つとして取り入れやすい運動とされています。緑ヶ丘公園のすこやかロードのように距離や所要時間が明確なコースは、目標を立てるときの目安としても使いやすいようです。

帯広市健康マイレージ事業では、スマートフォン用アプリ「SPOBY」を使って日々の歩数をポイントに変える仕組みが用意されています。18歳以上の帯広市民や、勤務先が市内にある人が対象で、貯めたポイントは体重体組成計や電動歯ブラシ、ドラッグストアの割引券といった特典と交換できます。緑ヶ丘公園のすこやかロードを歩いた歩数もこのアプリで記録できるため、コースを歩く習慣とマイレージ事業を組み合わせている人もいるようです。

「健康度アップチャレンジ」は、3か月間かけて食事と運動の生活習慣を見直すプログラムで、「ゆったりコース」「スッキリコース」「がっちりコース」の3種類から自分に合った食事目標・運動目標を選んで取り組む形式になっています。3か月の取り組みを終えたあとに特定健診を受けて体の変化を確認する流れも用意されていて、緑ヶ丘公園のすこやかロードを日々の運動目標の達成手段として使う参加者もいるようです。

緑ヶ丘公園を歩く際は冬期のトイレ利用可能数の減少に注意

緑ヶ丘公園は敷地が広いため、目的の施設やコースの入口に近い駐車場を選ぶことがまず大切です。園内には車椅子対応トイレが5か所設置されていて、休憩所にはトイレとベビーカーでの入場も可能ですが、冬期は積雪の影響で使用できるトイレが2か所のみに限られます。冬期にスケートリンクとして使われる陸上競技場跡地の広場には、平成7年4月に完成した採暖室付きのトイレもあり、寒い時期の休憩に活用できます。

野生のエゾリスや野鳥が生息している環境なので、餌付けなど動物との関わり方については公園の案内表示に従うことが求められます。桜のシーズンは花見客で混雑しやすいため、時間帯を選んで訪れるとゆったり歩けそうです。

初めて訪れる場合は、帯広百年記念館やみどりと花のセンターなど目印になる建物の近くに車を停めてから歩き始めると、コースの全体像をつかみやすいでしょう。

帯広市の緑ヶ丘公園にあるすこやかロードは、距離約2,000メートル、所要時間約25分、運動強度1.5METsという歩きやすい設定でありながら、彫刻の径や十勝池、百年記念館や動物園といった見どころが道中に集まっているコースです。面積50.5ヘクタールの敷地には多彩な施設が集まっていて、ウォーキングだけでなく家族での外出先としても選びやすい環境が整っています。春の桜、夏の緑陰、秋の紅葉、冬のスケートリンクと季節ごとに違う顔を見せてくれる点も、このコースを繰り返し歩きたくなる理由になりそうです。健康マイレージ事業や健康度アップチャレンジといった帯広市の施策と組み合わせれば、歩く習慣をより長く続けやすくなりそうです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次