飛鳥山公園の桜とウォーキングコース|王子で渋沢栄一の足跡を歩く

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飛鳥山公園は、東京都北区王子にある江戸時代から約280年続く桜の名所であり、新一万円札の肖像に採用された渋沢栄一が晩年を過ごした歴史的な公園です。園内には約650本のソメイヨシノが植えられ、王子駅から徒歩2〜3分という好アクセスを活かしたウォーキングコースは、桜と歴史を同時に楽しめる東京屈指の散策ルートとして人気を集めています。この記事では、飛鳥山公園の歴史や桜の見どころ、渋沢栄一との深いつながり、そして王子エリアのおすすめウォーキングコースまで、実際の散策に役立つ情報を詳しくお伝えします。

目次

飛鳥山公園の歴史――江戸時代から続く桜の名所の成り立ち

飛鳥山公園の歴史は、江戸時代の享保年間にまでさかのぼります。八代将軍・徳川吉宗は1720年(享保5年)から翌年にかけて、飛鳥山に約1270本もの桜を植樹しました。当時の江戸近辺で桜の名所といえば上野の寛永寺くらいしかなく、花見の時期には風紀の乱れが問題になることもあったといいます。吉宗は、江戸の庶民が安心してのびのびと花見を楽しめる場所を作りたいと考え、飛鳥山をその舞台に選びました。

1737年(元文2年)に飛鳥山は江戸庶民に一般開放されました。他の桜の名所では禁止されていた「酒宴」や「仮装」が飛鳥山では容認されていたため、江戸っ子たちは思い思いの趣向を凝らして花見を楽しみました。将軍みずからが宴席を設けてこの場所をアピールしたこともあり、飛鳥山はたちまち人気の行楽地となりました。歌川広重の浮世絵「名所江戸百景」にも飛鳥山の花見の様子が描かれており、当時の賑わいを今に伝えています。

明治6年(1873年)3月には、飛鳥山は上野公園・芝公園・浅草公園・深川公園とともに、日本で最初の公園の一つとして指定されました。それから150年以上が経った現在も、飛鳥山公園は北区を代表する憩いの場として多くの人々に親しまれています。また、江戸時代には周辺に料理屋も発展し、「海老屋」「扇屋」といった名店が当時の江戸の料理屋番付で上位に入るほどの人気を誇りました。飛鳥山と滝野川(石神井川)沿いの一帯は、春の花見から夏の川遊び、秋の紅葉狩りまで、一年を通じて江戸の人々に愛された総合的な行楽地だったのです。

飛鳥山公園の桜――ソメイヨシノ約650本が咲き誇る春の絶景

飛鳥山公園の桜は、ソメイヨシノを中心に約650本が植えられており、毎年3月下旬から4月上旬にかけて見頃を迎えます。満開の時期になると公園全体が薄紅色に染まり、まるで別世界に迷い込んだかのような美しさが広がります。週末には多くの花見客でにぎわい、公園内ではぼんぼりが灯されるため夜桜を楽しむこともできます。昼間とはまた異なる幻想的な雰囲気の中で、桜のライトアップを堪能する人々の姿も見られます。

公園は高台に位置しているため、桜の木々の合間から周囲の景色を一望でき、開放感のある花見を楽しめるのが特徴です。園内には花壇も整備されており、桜と一緒に咲く季節の花々との共演も見どころのひとつとなっています。

北区さくらSA-KASOまつりの開催

飛鳥山公園の桜の季節に合わせて毎年開催される「北区さくらSA-KASOまつり」は、地域を代表する一大イベントです。2026年は第26回を迎え、3月28日(土)と29日(日)に開催されました。開催時間は28日が午前11時から午後5時30分まで、29日が午前10時から午後5時30分までで、入場・観覧は無料でした。

会場となった飛鳥山公園では、40店を超える出店ブースが並びました。地域の商店が出す名産品や飲食ブース、多彩なグルメキッチンカーが揃い、美味しいものを食べながら花見を楽しめる内容でした。「飛鳥華舞台」と呼ばれるステージイベントでは、琉球エイサーや和太鼓、ダンス、日本舞踊など様々なパフォーマンスが繰り広げられました。2026年のテーマは「和装で咲かそう」で、和装で飛鳥山を練り歩くイベントも行われました。まつり開催期間中は、無料モノレール「あすかパークレール(アスカルゴ)」が夜20時まで延長運行されるなど、夕暮れ時の桜も楽しめる工夫がなされていました。

渋沢栄一と飛鳥山――「日本資本主義の父」が愛した地

飛鳥山公園を語るうえで欠かせないのが、渋沢栄一との深いつながりです。渋沢栄一は1840年(天保11年)2月13日、現在の埼玉県深谷市に農家の子として生まれました。幼少の頃から父や従兄弟の尾高惇忠から学問の手ほどきを受け、論語を深く学びました。

明治維新後、渋沢は大蔵省に勤めた後、1873年(明治6年)に退官して民間経済人として活動を開始します。第一国立銀行(現在のみずほ銀行)の頭取をはじめ、東京商工会議所や東京株式取引所の設立に関わるなど、生涯を通じておよそ500もの企業の設立・育成に携わりました。さらに約600もの教育機関や社会公共事業を支援し、民間外交にも尽力したことから「日本資本主義の父」と称されています。

渋沢は「道徳経済合一説」を唱えました。企業の目的は利益追求にあるが、その根本には道徳が必要であり、国家や人類全体の繁栄のために責任を持たなければならないという考えを生涯にわたって貫きました。

渋沢栄一と飛鳥山の深い縁

渋沢栄一と飛鳥山の縁は非常に深いものがあります。1879年(明治12年)から飛鳥山に別荘を設け、1901年(明治34年)からは本邸として生活しました。この邸宅は「曖依村荘(あいいそんそう)」と名付けられ、1931年(昭和6年)の没年まで渋沢が暮らした場所です。葬儀の際には飛鳥山の邸宅から100台の車列が出発し、沿道には約3万人もの人々が見送りに集まったと伝えられています。

2024年7月3日には、約40年ぶりとなる新紙幣が発行され、新しい一万円札の肖像画に渋沢栄一が採用されました。財務省が渋沢栄一を選んだ理由として、「傑出した業績を残し、新たな産業の育成といった面からも日本の近代化をリードして、大きく貢献した」という点が挙げられています。新紙幣には世界初の技術を用いた最新の偽造防止技術も採用されており、渋沢栄一の功績が令和の時代においても高く評価されていることがうかがえます。

渋沢栄一の出身地である埼玉県深谷市とも、飛鳥山は深い縁で結ばれています。渋沢が1887年(明治20年)に設立した日本煉瓦製造会社の工場は深谷市の上敷免に置かれており、東京駅の建設に使われた煉瓦もここで製造されました。深谷市には渋沢栄一の生家「中の家(なかんち)」が現存し、資料館も整備されています。飛鳥山公園の旧渋沢庭園を訪れることは、日本近代化の歩みそのものを体感する旅でもあるのです。

旧渋沢家飛鳥山邸にある晩香廬と青淵文庫の見どころ

飛鳥山公園内には、渋沢栄一ゆかりの建築物が現在も2棟残されています。いずれも国の重要文化財に指定されており、無料で外観を見学することができます。

晩香廬(ばんこうろ) は、渋沢栄一の77歳(喜寿)を祝って贈られた小亭(談話室)です。1917年(大正6年)に竣工した木造平屋建ての建物で、当時の実業家仲間から贈呈されました。設計は大正期を代表する建築家の一人、田辺淳吉によるもので、アーツ・アンド・クラフツ運動の精神が反映されたデザインが特徴です。落ち着いた木の温もりが感じられる内部は、渋沢が多くの来客を迎えた応接の場として使われました。

青淵文庫(せいえんぶんこ) は、渋沢栄一の80歳(傘寿)と子爵への陞爵を祝って、竜門社(渋沢の事業を支持する会)から贈呈された小図書館です。1925年(大正14年)竣工の煉瓦・鉄筋コンクリート造2階建ての建物で、こちらも田辺淳吉の設計です。渋沢の書庫兼接客の場として使われており、大正期の洋風建築の傑作として高く評価されています。

両建物はアーツ・アンド・クラフツ運動の精神が体現された数少ない大正期の建築作品として、建築史的にも非常に重要な存在です。現在は渋沢史料館の敷地内(旧渋沢庭園内)に位置し、一般に公開されています。

飛鳥山公園にある3つの博物館の特徴と楽しみ方

飛鳥山公園の一角には、3つの博物館が集まる「博物館ゾーン」があります。1998年(平成10年)3月27日に誕生したこのゾーンでは、それぞれ特色ある展示を楽しむことができます。

北区飛鳥山博物館 は、北区の郷土博物館として歴史・自然・文化に関する展示を行っています。縄文時代から現代に至るまでの北区の歩みをわかりやすく紹介しており、地域の歴史に興味がある方には特におすすめです。開館時間は10時から17時まで、入館料は一般300円、高齢者(65歳以上)150円、小中高100円です。

紙の博物館 は、世界有数の紙の専門博物館で、紙に関する資料を幅広く収集・保存・展示しています。和紙から洋紙まで紙の歴史や製造工程について学ぶことができるユニークな施設です。かつて王子は製紙業が盛んな地域だったことから、この地に設立された経緯があります。開館時間は10時から17時まで、入館料は一般400円、小中高200円です。

渋沢史料館 は、渋沢栄一の生涯と多方面にわたる事業や人々との交流に関する数多くの資料を展示しています。渋沢が唱えた「道徳経済合一説」の理念や近代日本の産業発展における功績について深く知ることができます。旧渋沢庭園内にあり、晩香廬・青淵文庫の見学もあわせて楽しめます。開館時間は10時から16時まで、入館料は一般300円、小中高100円です。

3つの博物館にはいずれも月曜休館(祝日の場合は翌日)という共通のルールがあります。渋沢史料館は閉館時間が16時と他の2館より早いため、訪問の際は時間帯に注意が必要です。なお、3館共通の割引チケットも用意されており、まとめて見学するとお得です。

王子エリアのおすすめウォーキングコース3選

飛鳥山公園を起点に、王子エリアにはいくつかのウォーキングコースが整備されています。歴史スポットを巡りながら歩けるコースは、散歩好きの方に特におすすめです。

コース1:渋沢栄一の足跡をたどる定番コース(約2.6km・約35分・約3500歩)

王子駅をスタートし、飛鳥山公園から北区飛鳥山博物館・紙の博物館・渋沢史料館を経て、王子神社、王子稲荷神社、名主の滝公園を巡り、最後に北とぴあ展望ロビーをゴールとするコースです。全長約2.6km、歩行時間は約35分ですが、各スポットの見学時間を加えると半日以上かけてゆっくり楽しむことができます。まず飛鳥山公園で桜や旧渋沢庭園、3つの博物館を見学し、その後歴史ある2つの神社を訪れます。都会の中の静寂が感じられる名主の滝公園でひと休みした後、北とぴあの展望ロビーから北区の景色を一望して締めくくる充実のルートです。

コース2:飛鳥の小径を歩くコース

飛鳥山公園の北側、王子駅から上中里駅に向かうJRの線路沿いに「飛鳥の小径」と呼ばれる遊歩道があります。約350メートルのこの道は、5月から6月頃には多種類のアジサイが咲き誇り、線路を走る電車を眺めながら散歩できるのが特徴です。桜の季節には桜並木としても楽しめます。都心にありながらのどかな雰囲気が漂う隠れた名所として知られています。

コース3:王子駅〜尾久駅 長距離ウォーキングコース(約8.0km)

体力に自信がある方には、王子駅から尾久駅まで約8.0kmを歩くコースもあります。飛鳥山公園を出発し、都電おもいで広場、あらかわ遊園、おぐぎんざ商店街と、北区の魅力を存分に味わいながら歩けるコースです。都電(東京さくらトラム・荒川線)沿いに進むルートで、昭和の雰囲気が残る街並みを楽しめます。

王子エリアの主要観光スポットを巡る

飛鳥山公園の周辺には、ウォーキングのついでにぜひ立ち寄りたい歴史ある見どころが数多く点在しています。

王子神社 は、1322年(元享2年)に熊野より王子大神を勧請して創建された神社で、「王子」という地名の起こりとなりました。中世には熊野信仰の拠点として栄え、江戸時代には徳川将軍家の祈願所ともなっています。境内は緑が多く、静かな雰囲気の中で参拝できます。毎年7月には関東三大祭りの一つ「王子田楽」が行われることでも知られています。

王子稲荷神社 は、平安時代の康平年間に源頼義によって「関東稲荷総司」の称号を得たとされる由緒ある神社です。毎年2月の午の日には江戸時代から続く「凧市」が開かれ、大変な賑わいを見せます。この神社で最も有名なのが「狐の行列」の伝説です。大晦日の夜、関東一円から狐たちが集まり、近くの榎の木で衣装を整えてこの神社へ初詣にやってきたという言い伝えがあり、現在でも地元の人々によって「狐の行列」のイベントが再現されています。

名主の滝公園 は、王子駅から徒歩10分ほどの住宅密集地に広がる庭園式公園です。かつてこの地には「王子七滝」と呼ばれる7つの滝がありましたが、現在残っているのは「名主の滝」のみです。8メートルの落差がある「男滝」を中心に、女滝・独鈷の滝・湧玉の滝の計4つの滝があります。ケヤキ・エノキ・シイ・ヤマモミジなどが植えられた斜面を活かした回遊式庭園となっており、都会の喧騒を忘れさせてくれる静寂の空間です。歌川広重の浮世絵にも描かれた歴史ある場所です。

北とぴあ展望ロビー は、JR王子駅北口すぐそばにある北区の複合文化施設「北とぴあ」の17階に設けられた無料の展望スペースです。北区や荒川、新幹線の車両基地などを一望できる絶景スポットで、天気が良ければ富士山を望むこともできます。飛鳥山公園や飛鳥の小径も上から眺めることができ、ウォーキングの締めくくりにぴったりの場所です。

王子と製紙産業の歴史――紙の博物館が伝えるもの

王子エリアは、江戸時代の行楽地としての顔だけでなく、近代以降は製紙産業の中心地としても知られています。石神井川(かつて「滝野川」と呼ばれた)沿いに豊富な水が流れるこの地は、製紙業に適した環境が整っており、明治時代には王子製紙(現在の日本製紙・王子ホールディングス等の前身)の工場が設けられました。

製紙産業の歴史を伝えるために1950年(昭和25年)に「製紙記念館」が開館し、その後1998年(平成10年)に飛鳥山公園内に移転・リニューアルして「紙の博物館」となりました。現在の紙の博物館は、和紙から洋紙まで紙の歴史と技術を幅広く学べる、世界でも有数の紙専門博物館です。行楽地としての歴史と産業の歴史、さらに渋沢栄一の産業振興の歴史が重なり合う王子エリアは、歩けば歩くほど新しい発見がある場所です。

都電荒川線(東京さくらトラム)で楽しむ飛鳥山への旅

飛鳥山公園へのアクセスをより楽しいものにしてくれるのが、東京都内に現存する唯一の路面電車「東京さくらトラム(都電荒川線)」です。三ノ輪橋から早稲田まで、東京の下町を走り抜けるこのレトロな路面電車は、地元住民はもちろん観光客にも人気があります。

飛鳥山公園最寄りの停留場は「飛鳥山」と「王子駅前」の2つで、どちらからも徒歩すぐでアクセスできます。「飛鳥山停留場」は明治時代から多くの行楽客が乗り降りしてきた歴史ある停留場で、都電に乗って飛鳥山を訪れるというスタイルは、江戸から続く「お出かけ文化」の伝統を今に引き継いでいます。

東京さくらトラムは、その名の通り沿線の桜並木でも有名です。桜の季節には「飛鳥山」から「王子駅前」区間で車窓から桜を楽しめるため、電車と桜の写真撮影スポットとしても人気があります。1日乗車券を使って沿線を旅しながら飛鳥山公園を目指すのも、おすすめの楽しみ方です。

飛鳥山公園の保存車両――D51形蒸気機関車と都電6000形

飛鳥山公園内には、鉄道ファンにとって嬉しい保存車両も展示されています。1972年まで実際に使用されていたD51形蒸気機関車(愛称「デゴイチ」)が公園内に保存されており、近くで見学することができます。かつて都電荒川線を走っていた6000形の車両も展示されています。

これらの保存車両は子どもたちに大人気で、公園の遊具エリアとあわせて家族連れに喜ばれています。鉄道の歴史に興味がある方にとっても見応えのある展示です。飛鳥山公園は鉄道・歴史・自然・文化と、様々な興味を持つ方が楽しめる場所となっています。

アスカルゴ(あすかパークレール)で楽に高台へ

飛鳥山公園には「アスカルゴ」という愛称の無料モノレールが運行しています。「公園入り口駅」と「山頂駅」を片道約2分で結ぶ自走式モノレールで、無人運転のため誰でも気軽に利用できます。坂道を歩かずに公園の高台へアクセスできるので、高齢者や小さなお子様連れの家族にも人気です。公園へは駅から平坦な道を歩いてもアクセスできますが、高台に位置する公園の特性上、このモノレールを利用するとスムーズに山頂まで上ることができます。

季節ごとの飛鳥山公園の楽しみ方と桜以外の見どころ

飛鳥山公園は春の桜が有名ですが、四季を通じてさまざまな表情を見せてくれます。園内には約1万5000株のツツジと約1300株のアジサイが植えられており、桜の季節が終わった後も豊かな自然を楽しめます。

春(3月下旬〜4月上旬) は最大の見どころである桜の季節です。約650本のソメイヨシノが咲き誇る様子は圧巻で、花見客で公園は大いに賑わいます。夏(6月〜8月) は飛鳥の小径で6月頃からアジサイが見頃を迎え、緑濃い公園内は木陰が多く夏の散歩にも適しています。4月下旬から5月にかけてはツツジが見頃を迎え、公園全体が鮮やかな赤やピンク・白の花で彩られます。秋(10月〜11月) は公園内の木々が色づき、紅葉の季節を楽しめます。特に旧渋沢庭園周辺の紅葉は美しく、静かな秋の散歩に最適です。冬(12月〜2月) は落葉した木々の間から公園全体が見渡せ、すっきりとした冬景色が広がります。2月の午の日に行われる王子稲荷神社の凧市は、江戸時代から続く冬の風物詩です。

このように飛鳥山公園は、春の桜だけにとどまらない多彩な自然の表情を持ち、どの季節に訪れても楽しめる公園となっています。

飛鳥山公園へのアクセスとウォーキングの注意点

飛鳥山公園へはJR京浜東北線・東京メトロ南北線「王子駅」から徒歩2〜3分と、非常に便利な立地にあります。東京さくらトラム(都電荒川線)の「飛鳥山停留場」または「王子駅前停留場」を利用することも可能です。王子駅付近には駐車場もありますが、桜の季節は特に混雑するため、公共交通機関の利用がおすすめです。

ウォーキングの際には歩きやすい服装と靴を選ぶことが大切です。飛鳥山公園は高台にあり、公園内には起伏があります。特に旧渋沢庭園周辺は石畳や階段があるため、歩きやすいスニーカーなど動きやすい靴が適しています。3つの博物館や旧渋沢庭園をじっくり見学すると、それだけで2〜3時間はかかるため、ウォーキングコース全体を楽しむ場合は半日から1日のスケジュールで計画するとよいでしょう。3月下旬から4月上旬の桜の見頃時期は週末を中心に非常に混雑するため、ゆっくり楽しみたい方は平日や早朝を選ぶのがおすすめです。

飛鳥山公園ウォーキングのモデルスケジュール

初めて訪れる方向けに、飛鳥山公園と王子エリアを半日で楽しむモデルスケジュールをご紹介します。

まず9時30分に王子駅に到着し、アスカルゴ(無料モノレール)で飛鳥山公園の高台へ上がります。朝の清々しい空気の中で桜や季節の花を鑑賞しながら公園を散策します。10時からは3つの博物館の見学に入ります。北区飛鳥山博物館・渋沢史料館・紙の博物館を順に回り、特に渋沢史料館と旧渋沢庭園(晩香廬・青淵文庫)はじっくり時間をかけて見学するのがおすすめです。

12時30分頃に公園周辺または王子駅付近の飲食店でランチタイムをとります。桜まつり開催時は屋台でのグルメも楽しめます。13時30分からは王子神社で参拝した後、王子稲荷神社へ向かいます。狐の伝説が息づく雰囲気ある境内で、江戸の信仰文化を感じることができます。14時30分には都会の中の秘境・名主の滝公園を散策し、4つの滝と緑豊かな庭園を楽しみます。そして15時30分に王子駅北口の北とぴあ17階展望ロビーへ向かい、飛鳥山公園や新幹線車両基地などを一望してウォーキングを締めくくります。

このモデルスケジュールは約6時間の行程ですが、博物館の展示や各スポットの居心地の良さから、気づくと時間が経っていることも多いです。余裕を持ったスケジュールで計画することをおすすめします。

飛鳥山公園は、約280年前に八代将軍・徳川吉宗が江戸の庶民のために整備した桜の名所であり、「日本資本主義の父」渋沢栄一が晩年を過ごした歴史の舞台です。桜の季節だけでなく、ツツジやアジサイ、紅葉、冬の凧市と四季を通じて楽しめるこの公園と王子エリアに、ぜひ足を運んでみてください。東京都心から公共交通機関でアクセスしやすく、歩くたびに新しい発見がある、何度訪れても飽きることのない魅力あふれる場所です。

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